オフィシャルウェブのシリーズ企画『Workshop(ワークショップ)』は、2022年から4年連続のトリプルクラウンに導いたドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャー、ジジ・ダリーニャを招待。
ファクトリーチーム加入1年目にタイトルを獲得した新王者マルク・マルケス、困難なシーズンに陥っている元王者フランチェスコ・バグナイア、議論の対象となったファクトリーマシン『Desmosedici GP25』について語る。
「ライダーが替わったことから、決して簡単なシーズンではなかったのは確かですが、チーム全員とライダー全員がこの1年間に成し遂げた仕事には大変誇りを思います。」
マルク・マルケスのタイトル獲得
「信じられません!私にとって人生の教訓です。彼は復帰するために、お金、ファクトリーチーム、知名度など、多くのものを断ちました。彼と一緒に仕事をするのは本当に簡単です。技術的な観点からのフィードバックは常に的確で、理解しやすいです。彼が一緒にいるとチームの雰囲気は本当に良いです。チームが上手く機能するのを助けてくれるリーダーであることから、とてもやりやすいです。」
インドネシアでのクラッシュ
「本当に不運でした。結局のところ、彼の責任ではありませんが、確かに、こういうことは起こり得るのです。彼はそれを受け入れ、自分が取るべき合理的な道を進まなければいけないことを知っています。転倒前には、2025年の最終戦までに何かを開発しようと計画を立てていましたが、今はそれが不可能です。これがアクシデントの最大の問題点です。」
フランチェスコ・バグナイアの状況
「言い難いです。もし分かっていれば、この状況を解決するために何かできると思うので、嬉しいです。何が起こったのかは、我々2人とも分かりません。我々とチームの関係は常に大変良好で、この困難な時期もこの状態を維持しています。我々は共に2度のワールドチャンピオンシップを制覇しました。」
「私は彼と一緒に、初めてワールドチャンピオンライダーを勝ちました。もしできることから、彼の復活を手助けします。マルクが隣にいるのは容易なことではありません。彼は常に素晴らしい成績を残していたからです。我々は結果を得るためにここにいます。もし結果が出なければ、それは彼にとっても、彼のチームにとっても、私にとっても、そして全員にとっての問題です。唯一できることは、回復に向けて懸命に努力することだけです。」
「今年の初めに、バイクの開発において、リスクを負いたくないと言いました。ですから、正直なところ、24と25はほぼ同じバイクです。25には何かを追加できますが、最終的には、必要に応じて簡単に24に戻すことができます。確かに、25のバイクには満足していません。真の進化とは言えなかったからです。しかし、それは最初から分かっていました。それは私の選択であり、それだけです。」
「他のメーカーはかなり進歩しています。どのメーカーも大幅な前進を遂げていますが、これがライフであり、我々は彼らと戦わなければいけません。これが現実であることから、バイクを改良するために、何か新しいものを導入する必要があります。」
ライダー市場
「グリッド上で誰がベストライダーなのか、そして誰を選びたいのか、今はよく分かっています。先ほども言ったように、私は今起用するライダーたちには本当に満足しています。」