チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは、11月7日に第21戦ポルトガルGPの開催地アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェのプレスカンファレンスルームで国際モーターサイクリズム連盟と共に記者会見を開き、出身地や経歴を問わず、すべてのライダーに包括的な機会を提供すると共に、世界中から新たな才能を発掘し、その扉を開くプログラム『Road to MotoGP™』の新たな展開と新たなに統一されたアイデンティティを発表。
『MotoMini』から『Moto4』、そして『MotoJunior』へと、それぞれのステップが全体の一部として機能することで、ライダーにとって明確な枠組みを構築し、プログラムが世界中でさらに拡大する余地を提供する。
ピラミッド型のプログラム
『Road to MotoGP™』のスタートは『FIM MotoMini World Serie』。草の根レベルの平等を目指す、世界的なモータースポーツにおける最初の取り組みであり、10歳から14歳までのライダーを対象とした『160cc』シリーズと12歳以上を対象とした『190cc』シリーズは、世界中のカートトラックで2段階のレースを展開。各国のシリーズで上位に進出したヤングライダーたちは、『MotoGP™』の最終戦に先立って開催されるワールドファイナルに参戦。このワールドファイナルでは、『Road to MotoGP™』の新たなチャンスが開かれる。
次に14歳以上を対象とする『Moto4』に移行。より大きなトラックと同等のマシン(ホンダNSF250R)で経験を積むことが可能で、『Moto4』は現在、『Moto4 European Cup』、『Idemitsu Moto4 Asia Cup』、『Moto4 Northern Cup』、『R&G Moto4 British Cup』、そして『Moto4 Latin Cup』で構成されており、それぞれが次のレベルへの道筋を提供。世界中で多様かつ増え続ける機会を提供する。
『Road to MotoGP™』の最終段階は、『Red Bull MotoGP™ Rookies Cup』と『FIM Moto3 Junior World Championship』。15歳から参加できる『Red Bull MotoGP™ Rookies Cup』はその大会名を維持し、欧州でのレースを継続。16歳から参加できる『FIM Moto3™ Junior World Championship』は新たに生まれ変わる『MotoJunior World Championship』がメインイベントとなり、『Moto2™』に繋がる『Moto2™ European Championship』と『MotoJunior World Championship』のエントリーレベルとなる『Moto4 European Cup』で構成される。
FIM MotoMini World Series
来週バレンシアのサーキット・リカルド・トルモで開催されるワールドファイルは、この新たな時代の木開けとなり、新たなアイデンティティを披露する。
2026年からは『Road to MotoGP™』全体がこの新しい構造に移行し、主要国の『MotoJunior』ライダーを支援するためのチームへの新たなインセンティブも導入され、詳細は近日中に発表予定だが、チームは現在の『MotoJunior』の主要集客地域以外の国出身のライダーを起用し、成功を収めるために、追加支援を受ける。
ホルヘ・ビエガス(国際モーターサイクリズム連盟会長)
「国際モーターサイクリズム連盟は、世界中の才能ある新進気鋭のライダーを発掘し、支援し、明確な機会を提供することに引き続き尽力します。新しい『Road to MotoGP™』の構造は、この取り組みにおける最新の取り組みであり、世界のどこでレースをしているかに関わらず、すべての若いライダーに平等な機会を提供することを目指す上で、非常に重要な一歩となります。『MotoGP™』は真にグローバルなファンベースと支持基盤を有しており、それがサーキットにも反映されることが不可欠です。このプログラムの結果、将来、新たな国々から新たなチャンピオンが誕生し、最高レベルで活躍する姿を見ることができると確信しています。」
カルロス・エスペレータ(ドルナスポーツ/チーフスポーティングオフィサー)
「我々は『Road to MotoGP™』を非常に誇りに思っています。草の根レベルからこのスポーツを成長させ、世界規模で層を拡大することに引き続き尽力していきます。この新しい構造と新しいアイデンティティは重要な進化です。現時点で、世界中のライダー、その保護者、ファンにとって明確な道筋が作られており、それはグランプリクラスの未来にも完全に合致するものです。また、プログラムの継続的な拡大に向けた素晴らしい基盤も構築されています。世界的な機会を創出することは、支援する若いライダーにとって重要であり、『MotoGP™』にとって、世界中のファンにとっても重要です。」