移行期に重要な役割を担うニコロ・ブレガ

総合2位に進出したスーパーバイク世界選手権のシーズンが終わり、マルク・マルケスの負傷欠場も重なったことから、ドゥカティ・コルセが来季のテストライダーに指名したニコロ・ブレガに経験を積ませる目的で実戦に投入

ドゥカティ・レノボ・チームから第17戦日本GPでタイトルを獲得し、第18戦インドネシアGPで右肩を負傷したマルク・マルケスの代役として招集されたスーパーバイク世界選手権に参戦するニコロ・ブレガは、30ラップを周回したヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでのプライベートテストを経て、2021年11月の最終戦バレンシアGP以来4年ぶりにパドックを戻って来ると、アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催された第21戦ポルトガルGPに参戦。

プレミアクラスのデビュー戦がキャリア通算100戦目となった週末は、フリープラクティス1で21ラップ、プラクティスで24ラップ、フリープラクティス2で8ラップ、公式予選1で7ラップを周回。

Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal
Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal

ティソ・スプリントは4ラップ目にスーパーバイクスタイルでブレーキをかけて初転倒。ウォームアップ走行で6ラップを周回した後、グランプリレースは25ラップを走り切り、32.0秒差の15位だった。

「特に重要な点ではない点についてはさておき、最も重要なのは、レース終盤に向けて自信がついてきたこと。天候と自分のミスもあって、バイクに乗る時間がほとんどなかったので、初めてのロングランとなった。レースだけど、僕はセッションと呼ぶ。バイクに乗っていた時間が最も長かったので、最も多くのことを学んだセッションだった。」

Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal
Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal

「ラップタイムを見ると、タイヤは既に摩耗していたけど、残り2ラップでファステストラップを記録した。昨日の転倒で自信を少し失い、プラスにはならなかったものの、幾つか良い点もあった。実際、今日の序盤はかなりゆっくりと走っていた。昨日のようにまたミスをしていたら、絶対に満足できなかったから、タイヤをしっかり温めたかった。今日の目標は完走し、ライディングとバイクへの適応についてもう少し理解を深めることだった。」

「だいたいこうなるだろうと思っていた。バイクのことというより、自分がやらなければいけないのか、という点で、今はタイヤが一番難しい。スーパーバイクでは、全く違うものに慣れている。ピレリならミシュランではできないことができるけど、ミシュランでは全く正反対のことをしなければいけない。まるで乗り方をもう一度学び直さなければいけないようなもの。」

Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal
Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal

「レース中ずっと『急ブレーキをかけないように』と意識して走っていた。 昨日転倒したときは、ピレリタイヤを履いているときと同じように本能的に走っていた。今日は少し違ったアプローチで臨んだ。とにかく完走したいと思っていたけど、ライディングのことばかりを考えていた。終盤は調子が良かったので、徐々に自信がついてきているという感じだけど、『MotoGP™』ではいきなりトップに立てるようなレースはない。もしそうなら、誰もが参戦しているはず。」

「慣れてきたと言うのはまだ早い。今のところ、大きなマージンがあると感じている。というのも、まだライディングが下手で、良いスタートが切れないから。経験不足ゆえのミスもまだ沢山犯している。バイクに乗り続けるだけでも、多くの問題を修正することで、自然と上達できると思う」とグランプリレースを振り返った。

Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal
Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal

移行期における重要な役割

アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで計94ラップを周回した26歳のイタリア人ライダー、ニコロ・ブレガは、今年6月にドゥカティ・コルセとの間でスーパーバイク世界選手権に参戦する契約を延長。

その契約事項には、ミケーレ・ピロと共に『MotoGP™』プロジェクトやデスモセディチGPの開発にも参加する条件が含まれ、2027年から『MotoGP™』がピレリタイヤ、スーパーバイク世界選手権がミシュランタイヤを装着することから、移行期の貴重な戦力として期待され、スーパーバイク世界選手権のシーズンが終了したこともあり、終盤2戦に招集。

Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal
Nicolo Bulega, Ducati Lenovo Team, Qatar Airways Grand Prix of Portugal

チームマネージャーのダビデ・タルドッツィは、「ニコロは2026年までに、これらのタイヤを装着したバイクの開発に必要な経験とスピードを身に付けていると確信しているため、彼が開発を担当します。この2戦とバレンシアでのテストを通して、彼は『1000cc』のバイクとミシュランのタイヤに関する情報を得ることになります。さらに、これからの1年間で新しいバイクを比較検討する機会も得られます」と国際中継のインタビューに応えた際に、重要な役割を担うと説明。

第21戦ポルトガルGPで1ポイントを稼いだニコロ・ブレガは、今週末に2021年以来4年ぶりにサーキット・リカルド・トルモを訪れ、2戦目となる最終戦バレンシアGPオフィシャルテストに参戦する。

オフィシャルニュースレター
定期的にメールで配信される動画を含めたコンテンツの受信を希望する場合、オフィシャルウェブにユーザー登録