グランフィナーレ!2年ぶりにバレンシアで開催

世界で最もエキサイティングなスポーツが1年前に大洪水の影響を受けて中止を強いられたサーキット・リカルド・トルモで2年ぶりに開催

史上最多全22戦の2025年シーズンは、今週末に最終戦となるバレンシアGPを迎え、1年前はスペイン東部を襲った大洪水の影響を受けたことから開催が見送られたが、今年の春から通常に運営されている象徴的なスタジアムスタイルのサーキット・リカルド・トルモで2年ぶりに開催。数週間前に観戦券が完売となり、世界で最もエキサイティングなスポーツのシーズンファイナルに相応しい環境が整っている。

総合3位争い

チーム部門はマルク・マルケス、コンストラクター部門はドゥカティ、チーム部門はドゥカティ・レノボ・チーム、インディペンデントライダー部門はアレックス・マルケス、インディペンデントチーム部門はBK8・グレシーニ・レーシング、ルーキー・オブ・ザ・イヤーはフェルミン・アルデグエル、年間予選最速者を決定する『BMW M Award(ビーエムダブリュー・エム・アワード)』と年間最多のポールポジション獲得数を争う『TISSOT Pole of Poles(ティソ・ポール・オブ・ポールズ)』はマルク・マルケスがタイトルを獲得。

ライダー部門の総合2位はアレックス・マルケスに決定していることから、注目は総合3位争い。残り1戦35ポイントの争いにおいて、前戦ポルトガルGPで3位と1位を獲得し、32ポイントを加算した総合3位マルコ・ベッツェッキが総合4位フランチェスコ・バグナイアに対して35ポイント差。総合5位ペドロ・アコスタは38ポイント差となったことから、総合3位争いから脱落したが、1年前の総合6位を上回る総合5位は確定。フランチェスコ・バグナイアとの3ポイント差に挑戦する。

7人目の異なる勝者が誕生するか?

第21戦ポルトガルGPが終了した時点で、マルク・マルケスが年間11勝、アレックス・マルケスが3勝、フランチェスコ・バグナイアマルコ・ベッツェッキが2勝、ヨハン・ザルコフェルミン・アルデグエルラウール・フェルナンデェスがそれぞれ1勝を挙げ、今週末に8人目の勝者が誕生するか、誰が8人目の勝者となるのかに関心が高まる。

さらに、第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPからマルク・マルケスフランチェスコ・バグナイアフェルミン・アルデグエルラウール・フェルナンデェスアレックス・マルケスマルコ・ベッツェッキの6人が優勝を挙げたことから、7人目の異なる勝者が誕生するのかも注目。

今季はアレックス・マルケスフェルミン・アルデグエルラウール・フェルナンデェスが初優勝。ペドロ・アコスタルカ・マリーニ小椋藍の初優勝にも期待が高まる。

負傷代役&ワイルドカード

第17戦日本GPで右鎖骨を骨折したホルヘ・マルティン、第11戦ドイツGPで左肩を脱臼骨折したマーベリック・ビニャーレス、第21戦ポルトガルGPで左肩を脱臼したラウール・フェルナンデェスが復帰を予定。開幕前日にメディカルチェックを受けるが、第18戦インドネシアGPで右肩を負傷したマルク・マルケスは欠場。代役には前戦に続き、ドゥカティがスーパーバイク世界選手権で起用するニコロ・ブレガを招集。

ヤマハは第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP、第20戦マレーシアGPに続き、テストライダーのアウグスト・フェルナンデェスをワイルドカードとして起用。来季の導入に向けて開発を続けるプロトタイプマシンを実戦に投入してデータ収集を図る。

ラストレース

スーパーバイク世界選手権への転向が発表されているミゲール・オリベイラソムキアット・チャントラにとっては、今週末がラストグランプリ。

気象状況

水曜日の時点で、週末は3日間とも最高気温22度、最低気温12度。土曜日の夕方18時頃から雨が降る可能性があるが、全てのセッションはドライコンディションが予報されている。

Moto2™

週末最も注目が集まるのは、ディオゴ・モレイラマヌエル・ゴンザレスのタイトル争い。ブラジル史上初となるタイトル獲得に向け、ディオゴ・モレイラは前戦で今季4勝目を挙げ、マヌエル・ゴンザレスとのアドバンテージを24ポイント差に拡大。

残り1戦25ポイントのタイトル争いにおいて、マヌエル・ゴンザレスが今季5勝目を挙げたとしても、ディオゴ・モレイラ対が14位以内、つまり2ポイント以上を加算すれば、タイトル確定。

総合3位争いは、バーリー・バルトゥスがリード。チームメイトのアロン・カネトが6ポイント差、来季スーパーバイク世界選手権に転向するジェイク・ディクソンが17ポイント差で追う。

コンストラクター部門はカレックス、チーム部門はファンティック・レーシング、ルーキー・オブ・ザ・イヤーはダニエル・オルガドがタイトルを獲得。ポール・オブ・ポールズはそれぞれ7度のポールポジションを獲得したディオゴ・モレイラマヌエル・ゴンザレスが最終戦で争う。

Moto3™

ライダー部門はホセ・アントニオ・ルエダ、コンストラクター部門はKTM、チーム部門はレッドブル・KTM・アジョ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーはマキシモ・キレス、ポール・オブ・ポールズはホセ・アントニオ・ルエダのタイトルが既に決定していることから、注目はアンヘル・ピケラスマキシモ・キレスによる総合2位争い。既にトップ3入りが確定している2人のギャップは8ポイント差。

オフィシャルニュースレター
定期的にメールで配信される動画を含めたコンテンツの受信を希望する場合、オフィシャルウェブにユーザー登録