2026年シーズンに11チームからエントリーする22名のレギュラーライダーたちとコンビを結成し、二人三脚でパフォーマンスを最大限に引き出すクルーチーフもサーキット・リカルド・トルモで開催されたオフィシャルテストでプレシーズンをスタート。
技術面の知識や競技面の経験が豊富なだけでなく、統率力、指導力、決断力、発想力、理論的思考力、情報収集力、コミュニケーション能力等が優れた22名のクルーチーフは次の通り。
Ducati Lenovo Team
マルク・マルケス & マルコ・リガモンティ
フランチェスコ・バグナイア & クリスチャン・ガバリーニ
1年前にドゥカティのファクトリーチームに加入したマルク・マルケスは、2年間エネア・バスティアニーニを担当、過去にはドゥカティとスズキでアンドレア・イアンノーネの右腕的な存在だったマルコ・リガモンティとの二人三脚を開始すると、グランプリレースで11勝を含む15度の表彰台を獲得、ティソ・スプリントで14勝を含む16度の表彰台を獲得し、第17戦日本GPで王位の座を奪回。プレミアクラス史上2人目となる8度目、チャンピオンシップ史上3人となる通算10度目のタイトル連覇に向けて、パートナーシップを継続。
フランチェスコ・バグナイアは、プレミアクラスに昇格した2019年から一緒に歩んできたクリスチャン・ガバリーニと共に8年目のシーズンを迎える。
BK8 Gresini Racing MotoGP™
アレックス・マルケス & ドナッテロ・ジョバノッティ
フェルミン・アルデグエ & フランチェスコ・カルチェディ
2023年グレシーニ・レーシングに加入したアレックス・マルケスはドナッテロ・ジョバノッティとのコンビを結成すると、3年目にグランプリレースで初優勝を含む3勝を挙げて自己最高位となる総合2位を獲得。プレミアクラス昇格1年目のフェルミン・アルデグエルは、2020年にジョアン・ミルと共にタイトルを獲得、2024年にマルク・マルケスを担当したフランチェスコ・カルチェディ指導の下で初優勝と新人王を獲得。2組はコンビを継続。
Pertamina Enduro VR46 Racing Team
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ & マッシモ・ブランキーニ
フランコ・モルビデリ & マッテオ・フラミニ
ドゥカティ・コルシと直接契約を締結し、所属2年目となったファビオ・ディ・ジャンアントニオは、ダビド・ムニョスからマッシモ・ブランキーニにクルーチーフを変更したが総合10位から4度の表彰台を獲得して6位に浮上。所属1年目のフランコ・モルビデリは、長年バレンティーノ・ロッシのデータエンジニアを務め、3年間マルコ・ベッツェッキを担当したマッテオ・フラミニとタッグを組むと、総合9位から2度の表彰台を獲得して7位に浮上。ローマ出身の2人は体制を継続。
Aprilia Racing
マルコ・ベッツェッキ & フランチェスコ・ヴェントゥラート
ホルヘ・マルティン & ダニエレ・ロマニョーリ
ホルヘ・マルティンとマルコ・ベツェッキのライダーラインナップだけでなく、テクニカルディレクターにファビアーノ・ステルラッキーニを招集、クルーチーフにダニエレ・ロマニョーリとフランチェスコ・ヴェントゥラートを指名。
新たな体制でシーズンを臨むと、マルコ・ベッツェッキとマーベリック・ビニャーレスのパフォーマンスエンジニアを務めたフランチェスコ・ヴェントゥラートは、序盤こそ開発作業に追われていたが、終盤の2連勝を含め9度目の表彰台を獲得して総合3位を獲得。コンストラクター部門で過去最高位となる総合2位、チーム部門で総合4位に進出する原動力となれば、コンビ4年目にタイトル獲得に成功した後、プリマ・プラマック・レーシングから一緒に移籍してきたホルヘ・マルティンとダニエレ・ロマニョーリは、相次ぐ怪我が影響して全22戦中8戦しか出走できなかったが、2組とも体制を維持。
Trackhouse Racing
ラウール・フェルナンデェス & ノエ・エレーラ
小椋藍 & ジョバンニ・マッタローロ
ラウール・フェルナンデェスはプレミアクラス2年目の2023年に中量級初参戦ながら年間8勝を挙げて最終戦までタイトル争いを繰り広げたときに相方を務めたノエ・エレーラとコンビを再結成し、プレミアクラス3年目に初優勝を挙げ、自己最高位となる総合10位に進出。
中量級王者としてプレミアクラスに昇格、アプリリアのサテライトチームに加入した小椋藍は、2020年9月からマーベリック・ビニャーレス、2023年からミゲール・オリベイラのクルーチーフを担当したアプリリア一筋のイタリア人エンジニア、ジョバンニ・マッタローロと二人三脚でプレミアクラスへの挑戦を開始。参戦2年目も連携を継続。
Red Bull KTM Factory Racing
ペドロ・アコスタ & ポール・トレバサン
ブラッド・ビンダー & フィル・マロン
KTMはプレミアクラスへの参戦を開始した2017年からファクトリーチームでクルーチーフを務めていたポール・トレバサンを、豊富な経験と沈着冷静な性格を買って、中量級から昇格させたペドロ・アコスタの相方に任命すると、参戦1年目のグループを継続するために、多くのクルーメンバーと一緒にサテライトチームのレッドブル・KTM・テック3からファクトリーチームに移動させ、KTM勢の最高位となる4位に進出。
一方で、スーパーバイク世界選手権でトプラク・ラズガトリオグルとコンビを組んでタイトルを獲得したフィル・マロンをブラッド・ビンダーのクルーチーフとして招聘。軽量級でタイトルを獲得した2016年からアンドレス・マドリードとコンビを組んでいたが、プレミアクラス6年目は初めて表彰台を獲得できず、総合5位から11位に後退したブラッド・ビンダーは、長期体制を解消させ、新たな冒険を開始する。
Red Bull KTM Tech3
エネア・バスティアニーニ & アンドレス・マドリード
マーベリック・ビニャーレス & ホセ・マヌエル・カゾー
ドゥカティ・レノボ・チームから移籍してきたエネア・バスティアニーニは、2022年にコンビを組んだアルベルト・ジリブオラとコンビを再結成させたが、イタリア人エンジニアはシーズン途中でKTMから離脱することを決断。イタリア人ライダーは第15戦カタルーニャGPで移籍後初表彰台を獲得した直後、チャビ・パラシンとの共同作業を始めたことを明かすと、所属2年目に向けて、オフィシャルテストからアンドレス・マドリードと二人三脚を開始。
2023年に2016年以来7年ぶりにコンビを再結成させ、アプリリア・レーシングから一緒に移籍してきたマーベリック・ビニャーレスとホセ・マヌエル・カゾーは体制を継続。
Repsol Honda Team
ジョアン・ミル & サンティ・エルナンデェス
ルカ・マリーニ & クリスチャン・ププリン
マルク・マルケスと一緒に数々のタイトルを獲得してきたサンティ・フェルナンデェスは、相棒の移籍に伴い、ジョアン・ミルをパートナーを迎え、コンビ2年目の第17戦日本GPで初表彰台を獲得。ジャコモ・グイドッティに替わって、KTMのファクトリーチームからホンダのファクトリーチーム入りしたクリスチャン・ププリンはルカ・マリーニを担当。シーズンを通じてパフォーマンスとリザルトが向上してきたスペイン人同士、イタリア人同士のデュオは協力関係を継続。
LCR Honda
ヨハン・ザルコ & ダビド・ガルシア
ディオゴ・モレイラ & クラウス・ノーレス
ヨハン・ザルコとダビド・ガルシアの体制は継続。HRCとの間で複数年契約を締結し、中量級王者としてから昇格するディオゴ・モレイラのクルーチーフは、2年間中上貴晶を担当した後、ソムキアット・チャントラの初参戦を支えたクラウス・ノーレス。
Monster Energy Yamaha MotoGP™
ファビオ・クアルタラロ & ディエゴ・グベッリーニ
アレックス・リンス & ダビド・ムニョス
『V4』エンジンを投入する2026年シーズンは体制を継続。ファビオ・クアルタラロとディエゴ・グベッリーニのコンビは2019年から8年連続となり、アレックス・リンスとダビド・ムニョスのタッグは2年目を迎える。
Prima Pramac Yamaha
ジャック・ミラー & ジャコモ・グイドッティ
トプラク・ラズガトリオグル & アルベルト・ジリブオラ
ドゥカティのセカンドチームからヤマハのセカンドファクトリーチームに移行した1年目は体制を一新し、新たに2人のライダーと2人のクルーチーフを起用。古巣に復帰したジャック・ミラーとジャコモ・グイドッティの体制は継続となるが、新たに起用するトプラク・ラズガトリオグルのクルーチーフには、ドゥカティとKTMに所属した経験があるアルベルト・ジリブオラを指名。