アプリリア・レーシングは、1月15日にイタリア・ミラノ市内のテレビ局で2026年シーズンのプロジェクトを発表。ブランドを象徴するライオンが加えられ、ブラックを基調としたアプリリア機のカラーリングを披露したホルヘ・マルティンは、困難な1年を経て、体調を整え、バイクの理解度を高め、優勝とタイトルを視野に、右肩上がりでパフォーマンスを上げていく考えを示した。
「僕は希望に満ち溢れている。このバイクがもたらしてくれるものが本当に嬉しい。確かに精神的には厳しい。人生で辛い瞬間が訪れるたびに、自分自身だけでなく、疑念に悩まされ、自分自身を疑ってしまう。僕にとって最も重要なのは、準備万端だと感じること。そのために精神的にも肉体的にも準備を整えてきた。準備が整えば、誰も僕を止めることができない。そう感じるから。これがシーズンへのアプローチであり、強いときの心構えだから、今はその仕事に取り組み、直ぐにでも目標を達成したいと思っている。目標に向けてどんどん近づいていると感じているから、早く達成したい。」
フィジカルコンディション
「この冬は、その点にかなり力を入れてきた。バレンシアでの週末は、将来に向けて、より良い準備をするための鍵だった。最高だった。今はただ準備を進めるだけ。あの1年、あれだけの苦難を経験した後で、決して簡単なことではない。タイでの初戦には、100%健全の体調で臨めるはずだ。昨年はそんなことは到底無理だったけど、バイクと一緒に100%のコンディションに戻れば、優勝争いができるはず。」
アプリリアとの関係
「僕たちの関係は間違いなく良くなっている。昨年はシーズンを通じてジェットコースターのようだったけど、今年はみんながお互いを知っているから昨年よりも良い。たった6戦、7戦しか参戦できなかったし、名前すら知らないメンバーもいる。これはクレイジーなことだけど、このプレシーズンを通して、チーム全員を知るために努力するつもり。僕はこのチームに絶対的な信頼を置いている。マルコ・ベッツェッキを見て、彼らがとても強く、一生懸命に働いているのが分かった。彼と一緒にトップに導くことができる。そのために全力を尽くす。シーズンを通じて、努力が報われることを願う。」
自信回復
「それは結果に依存するものではないと思う。復帰したチェコで7位、ハンガリーでは4位。表彰台は手の届くところにあるように思えたけど、僕にとっては、フィーリングの方が重要。4位だったハンガリーでは、そんなフィーリングはなかった。まだバイクをコントロールしているという感触はなかった。それが最大の目標であり、フィーリングを得ることができれば、優勝争いができる。予選にどのようにアプローチするのかも分かっている。それが最初の数日間と週末の主な課題となる。」
2025年の教訓
「個人的なレベルで、冒してはいけないミスについて、多くの教訓を得た。もし1つだけを言わなければいけないとしたら、バイクだけでなく人生においても、やるべき以上のことはしないこと。例えば日本GP。17番グリッドからのスタートで、もしかしたら、1つのコーナーで4人を追い抜くタイミングではなかったかもしれない。冷静さを保ち、自信を取り戻すべきときだった。もしかしたら、カタールは復帰する時期ではなかったのかもしれない。もう少し先まで待つべきだっただろう。タイミングの問題。勝っている時でも、勝てないときは、2024年のように2位で終える。」
「自分の能力以上のことはすべきではない。だから、急ぎたくない。急ぐ必要はない。急ぐと、また何か悪いことが起きてしまうかもしれない。それは望まない。昨年は多くのレースで欠場した。自信を取り戻す必要があり、100%の状態に戻り、バイクの準備も整えば、もう一度優勝争いができる。ただ、それには少し時間が必要だから、シーズンを通して進歩し、準備が整うために努力する。」
「チームとクルーは、とても大切な存在。どんな状況にも立ち向かうには、みんなで力を合わせなければいけないと学んだから。発表会の前日に歴史ある沢山のバイクに囲まれ、歴史上最も成功を収めたブランドのバイクを目の当たりにしたのは、本当に特別な体験だった。このブランドの一員であることは信じられない。だから、チームと共にスタートを切り、共に戦い、全てを賭けて戦いたい。」
バイク開発
「バイクの開発に最も貢献したのは、僕ではないのは確か。それは100%事実だけど、ファビアーノ・ステルラッキーニ(テクニカルディレクター)に与えたアドバイスと、変更すべきでない幾つかのことが鍵となった。僕にとって、マルコにとっても非常に重要な点が幾つかあり、そのことを強く主張し、彼らはそれらのことを実現してくれた。どのように役立つのか興味深い。幾つかのことは僕を助けてくれ、僕のライディングスタイルにも役立つだろう。既に幾つかのことはバレンシアで機能していた。」
新しいカラーリング
「新しいバイクが気に入っている。ライオンは今の僕たちを最も象徴する動物だと思う。このライオン、そしてこのアプリリアと一緒に、再び輝くには、最高のタイミングだと思う。僕たちはグレートなチームだと思う。僕は勝利を目指すために加入した。だからこそ、僕であれ、マルコであれ、チャンピオンシップを勝ち取るために最後まで戦い続ける。きっと達成できると思う。」
プレシーズン
「バイクに乗る時間が必要。バレンシアでバイクの素晴らしいパフォーマンスを確認したけど、マレーシアとタイでもう一度確認することが非常に重要。」
「今年のバイクが昨年より優れているかどうかはまだ分からないけど、確実に改善されるだろう。最も重要なのは、トップ争いに加わるという野心だけど、シーズン中に何が起こるかは分からない。バイクは非常に高いレベルでシーズンを終えた。僕たちはそこから、情熱とモチベーションを持ってスタートしなければいけない。多くのことを理解する必要があり、バイクに慣れるためにテストで懸命に努力する必要がある。素晴らしいシーズンになるはずだ。目標はタイトルを目指すこと。」
タイトル奪回
「テストでは各ラップが非常に重要になるだろう。2023年シーズンは、スタートこそあまり良くなかったけど、最終的にはチャンピオンシップを争うことができた。そこからインスピレーションを得たい。ああいうシーズンをもう一度繰り返したい。」
「僕はタイトルを獲得のために雇われたから、持てる全てのツールを駆使して、タイトル獲得を目指す。時間が必要なことは分かっているけど、自分の強みがハッキリすれば、勝利に向けて戦えるはず。」
「僕は楽観的。もし勝利のために戦える場所があるとすれば、それはここアプリリアだと考える。それは昨年の経験から言えること。」
ライダー市場
「今はマーケットについて語るべきではない。素晴らしいバイクが目の前にあるから。それに、自分に付加価値をつける必要はない。確かに厳しい時期を過ごしたけど、自分自身に絶対的な自信を持っている。何も証明する必要はないと思う。全ては自分のために。もう一度輝きたいから。僕にとっては、今は自分自身と2026年シーズンに集中している。輝ける絶好の機会。市場の動向を見守ろう。どうなるか興味深い。」
マルク・マルケス
「彼の体調は彼に聞いてみないと分からない。僕が自宅で静養していて、みんなが走っていた頃とは違う。彼は合流する。どうなのか見てみよう。だけど、彼はいつものように強いと思う。彼の物語は、誰にとって素晴らしい模範となった。トラック上で、多くのタイトルを獲得した最も偉大なライダーであり、可能であり、実際に成し遂げたという点で、模範となる存在。僕は誰かと自分を比べたくないけど、自信がある。2021年はあまり騒がれなかったけど、引退寸前だった。なんとか優勝を挙げ、その後にチャンピオンシップを制した。今は自分ができると自信があるけど、彼の歴史を見ると、さらに自信が深まる。」
フル参戦12年目、プレミアクラス6年目を迎える27歳のスペイン人ライダー、ホルヘ・マルティンは、2月3日からマレーシアのペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催される今年最初のオフィシャルテストに参加する。