トラックハウス・チームのラウール・フェルナンデェスは、キャリア通算8年目、プレミアクラス4年目の初戦となった開幕戦タイGPのティソ・スプリントで0.540秒差の3位でチェッカーフラッグを受け、昨年10月の第19戦オーストラリアGP以来となる表彰台を獲得。
ウォームアップ走行で1番時計を刻んだ後、クリニカモバイルを訪れ、昨年11月の第21戦ポルトガルGPフリープラクティス1で転倒した際に脱臼した左肩の治療を受けたが、1列目3番グリッドからスタートしたグランプリレースは1ラップ目にマルク・マルケスを抜いて2番手に浮上。
23ラップ目ペドロ・アコスタに抜かれて3番手に後退したが、9.259秒差の3位でフィニッシュ。昨年11月の最終戦バレンシアGPから2戦連続、3度目の表彰台を獲得した。
「難しいレースになることを覚悟していた。2つの課題をマネジメントする必要があったけど、朝のちょっとした予期せぬ出来事で、それが3つ目になってしまった。1つは燃費。昨日は何も言わなかったけど、終盤にかなり大きな問題を抱えていて、パワーに影響が出てしまった。2つはタイヤのマネジメント。特にセンター部分。そして肩。全てを上手くマネジメントできたと思う。」
「中盤までは本当に順調だった。マルコ・ベッツェッキを捉えることはできなかったけど、彼に引っ張ってもらおうと思った。良い感じがあった。ペドロ・アコスタとの差が2~3秒になった時、マルコには追いつけないと分かったから、ペースをコントロールすることに努めた。そのマネジメントを始めたけど、十分ではなかった。最後の7周、特にストレートでは全開で走れなかった。何とかコントロールしようとしたけど、リアタイヤに振動が出てしまい、ゴムが完全に無くなってしまった。」
「とにかく生き延びようとトライした。体調にちょっとした問題を抱えてしまったにもかかわらず、表彰台を獲得することができた。信じられない。週末に素晴らしい仕事をしてくれたチーム、家族、マネージャー、クリニカモバイルのおかげ。肩に問題が出てしまった瞬間から治療を始めてくれ、レースに向けて、何かできることはないかと務めてくれた。」
マルク・マルケスに対する追い越し
「プレシーズンは非常に好調だった。それに、これまで1度も一緒に戦ったことがないマルク・マルケスから少し学ぶためにトラックに出た。セクター3と4では非常に強いと感じたけど、もしギャップのある状態でストレートに入ってしまうと、それを埋めることができなかった。彼がミスを犯したのを見て、追い越すことを即座に決断した。」
「6コーナーは非常にタイトでスピードが出せなかったけど、7コーナーでは思い切って攻め、追い越すことができた。このバイクで、とても快適に走れるポイントだった。特にブレーキングなしでの進入は、とても良い感じがあった。」
「そこからマルコ・ベッツェッキを追いかけたけど、ラップタイムを見て、タイヤを温存することに切り替えた。2位でフィニッシュできると考えたけど、ペドロ・アコスタの方がタイヤを上手くマネジメントしていて、追いつかれ、追い越された。最後の3ラップは、完走できないかもしれないと考え、かなり苦しかった。僕たちにとってベストではないグランプリで、しかも方に不安を抱えながら表彰台を獲得できたのは、全く悪くない。」
左肩の問題
「問題はポルトガルでの転倒。肩をかなり酷く痛めてしまった。右回りでは左肩に負担がかかる。バレンシアは左コーナーばかりだから、問題はなかったけど、ここでは苦しかった。検査が必要。11月に怪我したから、何もできなかった。手術を断念した。僕たちはこの状態で最後まで進み、できる限り持ち堪え、できれば1年を通して堅実なシーズンしようと決めた。その可能性は十分にあると思う。」
プレミアクラスで自己最高位となる総合3位に進出したラウール・フェルナンデェスは、スペインに帰国して肩の治療を受けながら、次戦ブラジルGPに向けて準備を進める。