第2戦ブラジルGPのプレスカンファレンスは、3月19日にゴイアニア・インターナショナル・レーストラック・アイルトン・セナのプレスカンファレンスルームで開催され、ポイントリーダーのペドロ・アコスタ、総合2位マルコ・ベッツェッキ、地元出身のディオゴ・モレイラが出席。3週間前の開幕戦タイGPを振り返り、明日開幕するシーズン2戦目の期待と抱負を語った。
ペドロ・アコスタ
「チャンピオンシップで首位に立つべきではないことは分かっている。常にトップ5に入るという目標を堅持し、昨シーズン前半によくやっていたようなミス、つまり転倒を繰り返すミスを犯さないように努めなければいけない。ブラジルでどうなるか見てみよう。今のところ、期待は全くしていない。」
「想像の通り、『MotoGP™』のランキングでトップに立つのは素晴らしいけど、今はそれが目標ではない。今のやり方で仕事を続けなければいけない。タイでのレースは本当に満足。昨年よくやっていたミスを犯さなかったから。だけど、仕事を続けなければいけない。それだけ。」
「昨年のシーズン前半は、正直言って、イライラしていた。かなりネガティブな状態だった。レース中にタイヤの持ちが良くなったのは明らか。これは競争力を高めるための第一歩。その後、バイクの扱いやすさが向上した。チームの作業スピードも上がっている。 マッティヒホーフェンから始まって、彼らはこの冬の間ずっと全力でプッシュし続けている。おそらく、KTMブランド全体の状況も良くなっているのかもしれない。様々な要因が複合的に作用しているのだと思う。」
マルコ・ベッツェッキ
「サーキットは素晴らしく、非常に速い。最高!トラック周りのペイントも綺麗。ここに来られたことが本当に嬉しい。とても良い雰囲気。走るのが待ちきれない。」
「開幕戦は重要だった。タイで素晴らしい週末を過ごしたけど、スプリントでミスを犯してしまったので十分とは言えない。とはいえ、日曜日のレースについては文句のつけようがない。アプリリア機のフィーリングは最高。非常に速く走ることができた。チームは素晴らしい仕事をしてくれ、今週末も楽しみたい。」
「このトラックで走る前に何かを言うのは難しいけど、バイクが確実に良くなっているのは事実。ノアーレは本当に懸命に作業に取り組んでいるから、どうなるか楽しみ。正直なところ、どうなるのか全く予想がつかない。ペドロ・アコスタが言うように、僕も期待はゼロ。結局のところ、僕たちはただ楽しんで、できるだけ早くトラックを覚えたいだけ。どうなるか見てみよう。」
「トラック全体が素晴らしい。下見で特に気に入ったのは3コーナー、4コーナー、5コーナー。ペドロ・アコスタが言っていたように、第3セクターもバトルという点では面白そう。バトルをしてみたいけど、まだ1ラップも走っていないので、どうなるか全く分からない。予想する勇気はないけど、バイクは良く機能する。それが僕にとって一番重要なこと。」
ディオゴ・モレイラ
「ブラジルでレースができるなんて、まるで夢のようだ。サーキットは素晴らしい。今は少し汚れているけど、明日まで清掃作業が続く。実は数年前にここでレースをしたことがあるから、トラックを知っている。今週末はどうなるか楽しみ。」
「アイルトン・セナは僕にとってヒーロー。このヘルメットはホームグランプリのために、彼に捧げたもの。クラシックなヘルメットで、上部にはセナの顔が描かれている。これは彼への敬意を表したもので、このヘルメットを被れることは、僕にとって光栄なこと。彼は僕にとってもブラジルにとっても英雄であり、彼は道を切り開き、ヨーロッパへ渡った。僕も同じように自分の道を切り開いてきた。彼の足跡をたどり、彼のやり方でものごとに取り組んでいきたいと思っている。彼は『F1』でチャンピオンを獲得し、僕は『MotoGP™』に参戦する。果たして達成できるかどうか、これから見ていくしかない。」
「もちろん、レースに勝ちたいけど、それは現実的な目標ではない。地に足をつけて、バイクの仕事を続け、理解を深めていかなければいけない。シーズンを通して、改善と努力を続ける時間がたっぷりある。週末を楽しみたい。プレッシャーは少し高くなるけど、楽しむことに集中し、しっかりフィニッシュすることが大切。」
「空港やポスターで自分の顔を見かけるのは、プレッシャーというより、ブラジルでこんなに歓迎してもらえるのは本当に嬉しい。できるだけ落ち着いていられるように努める。僕にとって、これはプレッシャーではない。週末に集中し、他のことは全て忘れる必要がある。」
「昨年、ルカ・マリーニとフランコ・モルビデッリと一緒に、ここで開催されたイベントに出席したけど、サーキットの改修に本当に力を入れ、大幅に変更してくれた。まるで新しいサーキットのようで、素晴らしい出来栄え。路面が新しいから、どんな状態か確認しよう。とにかく、ここは超高速トラック。31ラップだから、非常に厳しい戦いになるだろう。」
プレミアクラス200戦目
2015年3月の開幕戦カタールGPでプレミアクラスにデビューしたジャック・ミラーは、日曜日にプレミアクラス史上10人目となる200戦目に到達。
最多出走はバレンティーノ・ロッシの372戦。アレイシ・エスパルガロ260戦、アンドレア・ドビツィオーソ248戦、アレックス・バロス245戦、ダニエル・ペドロサ221戦、ニッキー・ヘイデン218戦、ロリス・カピッロッシ217戦、マルク・マルケス208戦、ホルヘ・ロレンソ203戦が続き、ジャック・ミラー199戦、マーベリック・ビニャーレス195戦。
プレミアクラス100勝目
2013年に初開催されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、2014年のテルマス・デ・リオ・オンド、2018年のチャーン・インターナショナル・サーキット、2025年のバラトンパークで歴史的な優勝を挙げたマルク・マルケスが日曜日に『500cc』時代の1989年以来37年ぶりに開催日程に復帰し、『MotoGP™』で初開催する当地で優勝を挙げれば、ジャコモ・アゴスチーニ(122勝)、バレンティーノ・ロッシ(115勝)に続き、プレミアクラスで史上3人目となる100勝目に到達。
同時に、優勝を挙げた23番目のサーキットとなり、バレンティーノ・ロッシの記録に並ぶ。最多はミック・ドゥーハンの24。
タイヤアロケーション
オフィシャルスポンサーのミシュランは、実地テストが実施されなかったことから、スピード、負荷ゾーン、トラックの主な特性を特定するために設計された数値シミュレーションに基づいて、タイヤ配分を決定。
9つの右コーナー、5つの左コーナーのレイアウト、特に11コーナーから4コーナーにかけて、右コーナーが続く区間は、1ラップあたり約50秒間、右側に傾いた状態で走行するために、片側への累積負担が大きく、予想されるハイスピードと、何よりもタイヤに深刻なダメージを与える高温も考慮し、フロントタイヤは右側により耐久性の高いコンパウンドを採用した左右非対称のソフト、ミディアム、ハードの3種類を供給。
リアタイヤも3種類の非対称を準備。ソフトとミディアムは、長時間のリーンアングルに発生する大きな負担に耐えるために、レッドブルリンクで使用されているものと同じ強化されたケーシングを採用。ハードは発熱を抑え、適切な作動温度範囲を保つために、ブリーラムやマンダリカで採用されるものとは異なるケーシングを使用。
フロントタイヤの本数はソフト6本、ミディアム6本、ハード6本。リアタイヤはソフト8本、ミディアム8本、ハード5本を準備。各ライダーは週末を通して、フロントタイヤ12本、リアタイヤ14本の使用が可能。ウェットタイヤは、フロント、リアともにソフトとミディアム。フロントは左右対称、リアは左右非対称。
天気予報
月曜日の午後からゴイアニア地方に降った豪雨により、全面改修が実施されたサーキットの一部が冠水したが、火曜日から排水作業と清掃が行われ、ドライコンディションに回復。金曜日は11時頃から雨が降るが、土曜日は気温が30度、日曜日は31度まで上昇する晴れ。両日とも夕方に1時間ほどの雨が予報されている。