世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、シーズン5戦目となる第5戦フランスGPを首都パリから南西へ約200キロメートル、フランス西部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏に位置するルマンのブガッティ・サーキットで開催。
2023年に27.8万人、2024年に29.7万人、2025年に史上初めて30万人を超える31.1万人の観客動員数を記録。今年も開催前日の木曜日から世界で最もエキサイティングなスポーツを愛する多くのファンの来場が見込まれ、地元の英雄、1年前にポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロ、フラッグ・トゥ・フラッグのグランプリレースで優勝を挙げたヨハン・ザルコをはじめ、世界最速の舞台に挑戦するフルエントリーライダーたちを迎える。
チャンピオンシップをリードするアプリリア勢
2週間前にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催されたヨーロッパラウンドの初戦、第4戦スペインGPのグランプリレースで昨年11月の第21戦ポルトガルGPからの連勝記録が途絶えたポイントリーダーのマルコ・ベッツェッキだったが、開幕戦タイGPから4戦連続してトップ2入りを果たし、ライバルたちとのポイント差を拡大。4年前に優勝、1年前に17位と14位だった当地を前に、特徴が異なる複数のトラックに対して高い戦闘力を発揮するアプリリア機のセットアップをさらに向上させるために微調整に取り組みながら72ラップを周回。
総合2位に進出するチームメイトのホルヘ・マルティンは、2月上旬にマレーシアのペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催された今年最初のオフィシャルテストを欠場したことから、まだ試していないパーツとまだ装着されていないパーツを検証し、より快適な走りを追求してエルゴノミクスを調整しながら64ラップを周回。アプリリア機への適合が進み、より自分のバイクに仕上がってきたことで、タイトルを獲得した2024年のパフォーマンスに近づいていると自信を見せた。
そのオフィシャルテストでひときわ際立ったのは、トラックハウス・チームの両雄、小椋藍とラウール・フェルナンデェス。総合8位の小椋藍は2戦ぶり3度目の自己最高位タイとなる5位に進出した後、エレクトロニクス、シャーシセッティング、サスペンションセッティング、新しいエアロパーツといったテストプログラムに取り組みながら、パフォーマンスの分析、加えられた変更の効果を検証。72ラップを周回し、71ラップ目には1番時計を刻めば、ラウール・フェルナンデェスは69ラップを周回して2番時計を記録。地元勢の2人、アプリリア・レーシングの2人と共に注目の存在となる。
総合1位アプリリアに挑む現王者ドゥカティ
ライダー部門、コンストラクター部門、チーム部門でチャンピオンシップをリードするアプリリアに挑戦するのは、2025年にトリプルクラウンを達成したドゥカティ。2週間前にマルコ・ベッツェッキの連勝を阻止し、今季初優勝を挙げたアレックス・マルケスと今季2度目の表彰台を獲得したファビオ・ディ・ジャンアントニオはオフィシャルテストを経て、ルマンに乗り込む。
ドゥカティは2020年から2024年まで5連勝(ダニロ・ペトルッチ/ジャック・ミラー/エネア・バスティアニーニ/マルコ・ベッツェッキ/ホルヘ・マルティン)を挙げれば、マルク・マルケスは右回りトラックで2014年、2018年、2019年に優勝、1年前にティソ・スプリントで優勝、グランプリレースで2位を獲得。前戦のグランプリレースでは転倒を喫したが、オフィシャルテストでは課題のフロントフィーリングの改善を目指して78ラップを周回。
マルク・マルケスと共にティソ・スプリントで表彰台に登壇したフランチェスコ・バグナイアとフランコ・モルビデリもオフィシャルテストで確かな手応えを掴めば、1年前に初表彰台を獲得したフェルミン・アルデグエルは1月に骨折した左脚の大腿骨がまだ完治していないことから、オフィシャルテストでは午後の走行をキャンセル。今週末に改めて回復具合を確認する。
ホームグランプリに挑戦
レッドブル・KTM・テック3はホームグランプリを迎え、パフォーマンスが向上してきた優勝経験があるエネア・バスティアニーニに上位進出の期待が高まるが、優勝経験があるマーベリック・ビニャーレスは欠場。8年前の2017年に起用したジョナス・フォルガーを代役に指名。
KTM勢の中で特筆する活躍を見せるペドロ・アコスタは、オフィシャルテストでエアロパーツを中心としたテストプログラムに取り組んで68ラップを周回。今週末に新しいエアロパーツを投入するか関心が高まる。
地元の英雄1
1年前に劇的な優勝を挙げたヨハン・ザルコは、前戦で今季のベストパフォーマンとベストリザルトを獲得。ホームグランプリを前にオフィシャルテストでは、4戦連続してポイント圏内に進出したルカ・マリーニ、初ポイントを獲得したジョアン・ミルと共にパッケージの改良に注力。ディオゴ・モレイラにとっては、ホンダ機の理解を深め、走り込む絶好の機会となり、今週末に4人が揃ってポイント圏内に進出、そして目標に設定するトップ5争いができるかどうか興味がかき立てられる。
地元の英雄2
1年前にポールポジションから表彰台を獲得したヘレスで厳しい週末を過ごしたファビオ・クアルタラロだったが、オフィシャルテストでは80ラップを周回して総合7番手に進出。ホームグランプリでどのようなパフォーマンスを見せるのかファンの視線が集まり、トプラク・ラズガトリオグルは当地初訪問。
天気予報
雨が続いているルマンだが、木曜日に雨が上がり、金曜日は晴れが予報されているが、土曜日は曇り、日曜日は雨。天気が変わりやすいことから、気象情報に注意が必要。
Moto2™
注目は、開幕戦タイGPと第2戦ブラジルGPでポイント圏外だった後、第3戦アメリカGPと第4戦スペインGPで連続優勝を挙げて総合2位に浮上した20歳のオーストラリア人ライダー、セナ・アギウス。もし、第5戦フランスGPと第6戦カタルーニャGPで勢いを維持し、上位に進出すれば、ダニエル・オルガド、ダビド・アロンソ、チェレスティーノ・ヴィエッティ、イサン・グエバラと共にプレミアクラス昇格の可能性が高まるかもしれない。
セナ・アギウスの挑戦を受けるのは、チームメイトであり、ポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレス。1年前はポールポジションから優勝を挙げていた。
Moto3™
開幕戦タイGPから2位、1位、2位、1位を獲得したポイントリーダーのマキシモ・キレスは、1年前に参戦2戦目ながらポールポジションを獲得したトラックで総合2位アルバロ・カルペとのポイント差拡大を目指す。
注目は前戦で負傷から復帰したダビド・ムニョスとダビド・アルマンサ。まだ万全な体調ではないが、休息とトレーニングの時間を得て、ルマンに乗り込む。