レッドブル・KTM・テック3は、5月4日にマーベリック・ビニャーレスが左肩のリハビリを継続するため、週末にルマンのブガッティ・サーキットで開催される第5戦フランスGPを欠場すると発表。代役として、ジョナス・フォルガーを指名した。
第3戦アメリカGPのフリープラクティス1後に左肩の状態が良くないことから欠場し、昨年7月の第11戦ドイツGPで脱臼骨折した際に手術を受け、固定するために埋めていたネジの除去手術を受けたことから、第4戦スペインGPを欠場した31歳のスペイン人ライダーは、先週オーストラリア・タルガウのレッドブル・アスリート・パフォーマンス・センターを訪問。
検査の結果、万全なフィジカルコンディションでKTM機に戻れるように、リハビリ期間を延長することになり、2017年にモンスター・ヤマハ・テック3からフルエントリーライダーとしてプレミアクラスに初挑戦。2023年にはガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3からポル・エスパルガロの負傷代役として、第3戦アメリカズGPから第8戦TTアッセンまでの6戦に参戦した経験がある32歳のドイツ人ライダー、ジョナス・フォルガーを代替として招集する。
マーベリック・ビニャーレス
「手術後、完全回復を目指して懸命にリハビリに励んできた。復帰は常にルマンを意識してきたけど、アスリート・パフォーマンス・センターで診察を受けた結果、まだバイクに乗れるほどの体力は回復していないと診断された。残念だけど、完全に回復することが何よりも重要だと理解している。今はただひたすら回復に専念し、それを最優先に考える。」
ジョナス・フォルガー
「最初にマーベリック・ビニャーレスの1日も早い回復を願う。個人的には、テック3ともう一度一緒に仕事ができることが本当に嬉しい。このチームとは以前から関わりがあり、再会できるのが楽しみ。ルマンは大きな挑戦となるだろう。長くレースから離れていたので、バイクに再び乗るということは、週末を通して素早く適応し、多くのことを学ぶ必要があるということ。確かに大変な道のりになるけど、困難よりも良い面の方が大きいと信じているし、とても楽しみ。待ちきれない。
ニコラス・ゴヨン(チームマネージャー)
「我々は当初から、マーベリック・ビニャーレスの健康と回復が最優先事項であると話してきました。ホームレースに彼が参戦できないのは残念ですが、彼自身が自分の体のことをよく理解しており、復帰できる時期も分かっています。友人、家族、そしてファンの前でレースをする我々にとって、今週末は重要な週末です。2台のバイクがトラックに戻り、ジョナス・フォルガーがテック3に復帰してくれるのは本当に嬉しいです。」
「ヘレスでのテストを経て、エネア・バスティアニーニはバイクのセッティングを大きく進め、グランプリに向けて自信を持っています。ホームレースで力強い週末を過ごせると確信しています。」
ピット・バイラー(KTMモータースポーツディレクター)
「マーベリック・ビニャーレスにとって、これは簡単な決断ではなかったと思いますが、レース復帰の準備が整い次第、パドックに戻りたいという彼の気持ちは十分に理解します。彼にはもう少し時間が必要なだけで、彼の潜在能力は誰もが把握しています。」
「ルマンに向けて、テック3がジョナス・フォルガーに声をかけてくれたことに感謝します。ポル・エスパルガロもトレーニングの問題から回復中である中で、彼がこの挑戦を受け入れたことを嬉しく思います。『MotoGP™』は非常に熾烈で競争が激しく、ライダーにとっても複雑なレースであることから、彼には心から敬意を表します。彼がグランプリを楽しんでくれることを願います。」
昨シーズン8戦に欠場したマーベリック・ビニャーレスは、今シーズン3戦目の欠場となり、ホームグランプリとなる来週末の第6戦カタルーニャGP、または3週間後の第7戦イタリアGPでの復帰を目指し、リハビリに専念。
2005年12月にバレンシアのサーキット・リカルド・トルモで開催された『MotoGP Academy』のセレクションに参加し、中上貴晶、スコット・レディングらと共に合格したジョナス・フォルガーは、2009年からレギュラー参戦を開始。参戦10戦目、フル参戦4戦目の第4フランスGPで史上4番手、ドイツ史上最年少で初表彰台を獲得。軽量級3年目の2011年第6戦イギリスGPで初優勝、中量級2年目の2015年開幕戦カタールGPで初優勝。プレミアクラス1年目の2017年第9戦ドイツGPでマルク・マルケスと優勝争いを繰り広げて2位を獲得したが、第15戦日本GPのために日本入りした直後から体調を崩し、その後のグランプリを欠場。
2011年頃から慢性的な健康問題に悩まされ、帰国後に検査でギルバート症候群(慢性遺伝病)に罹患されていることが判明したことから治療に専念。2019年第7戦カタルーニャGPで復帰。ヤマハのテストライダーを務めた後、2023年にKTMのテストライダーに就任。以降ドイツ選手権や世界耐久選手権に参戦していた。