世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、ヨーロッパラウンドの6戦目となる第9戦チェコGPを今週末にブルノ・サーキットこと、アウトモトドローム・ブルノで開催。
数々の記録を打ち立て、初優勝とワンツーフィニッシュを果たしたホームグランプリ、第7戦イタリアGPから一転し、第8戦ハンガリーGPではスタート直後の1コーナーで転倒リタイアを強いられたアプリリア勢だったが、コンストラクター部門とチーム部門の総合1位、ライダー部門の総合1位と総合2位を依然として維持。
第2戦ブラジルGPからライダー部門の総合1位と総合2位に進出するアプリリア・レーシングの両雄、マルコ・ベッツェッキとホルヘ・マルティンは転倒後体調の回復に専念。1年前に2位と7位に進出した中速テクニカルトラックで仕切り直しを図る。
アプリリア勢の中で唯一、ポジティブな主役に躍り出て、印象的な走りを見せたのは小椋藍。レース中盤から他車を圧倒する強さで次々に前を走るライダーたちを追い越して2戦連続の4位、6度目のトップ5入りを果たして総合6位に進出。1年前に21番グリッドから16位と14位だったトラックで上位進出を目指す。
アプリリア勢に挑戦
右肩の手術から4週間後、左回りトラック(右7/左10)でポールポジションから今季初のダブルウィンを達成したマルク・マルケスは、1年前に2番グリッドからダブルウィンを飾った右回りトラック(右8/左6)で、1コーナーでの転倒後に表彰台争いが可能なペースで追い上げた後、左手小指を手術したファビオ・ディ・ジャンアントニオ、3戦連続の3位を獲得したフランチェスコ・バグナイア、パフォーマンスが向上するフェルミン・アルデグエルと共にアプリリア勢に挑戦。
第6戦カタルーニャGPで右鎖骨を骨折したアレックス・マルケスの参戦は微調。第7戦イタリアGPではテストライダーのミケーレ・ピロ、第8戦ハンガリーGPではスーパーバイク世界選手権に進出するイケル・レオクナが代役として起用された。
2020年の再現となるか?
KTMは2017年3月の開幕戦カタールGPからフル参戦を開始し、58戦目となった2020年8月の第4戦チェコGPでプレミアクラス3戦目のブラッド・ビンダーが初優勝をもたらした歴史的なトラックに戻り、7度目のベストリザルトタイとなる2位を獲得したペドロ・アコスタが1年前に3位を獲得した舞台で初優勝を追求する。
狙いは2戦連続のトップ5入り
前戦でルカ・マリーニがホンダに加入してからベストリザルトタイとなる5位を獲得。今季のホンダ最高位に進出すれば、成長著しいディオゴ・モレイラはベストリザルトとなる6位、3戦連続のトップ10入りを果たし、パフォーマンスが右肩上がりに向上。1年前の最高位が12位だったトラックで2戦連続のトップ5入り、昨年3月の第2戦アルゼンチンGP以来となる3人のトップ10入りを目指す。
第6戦カタルーニャGPで左膝を負傷したヨハン・ザルコの代役には、第7戦イタリアGPから3戦連続してカル・クラッチローが指名され、10年前の2016年に初優勝を挙げた舞台で完走を目指す。
11秒差に挑戦
ヤマハは来シーズンを見据えて開始した『V4』プロジェクトの初戦から昨シーズンと比較して、チャンピオンシップに復帰したブラジルGPと2度の赤旗が提示されたカタルーニャGP、1年前にフラッグ・トゥ・フラッグとなったフランスGPを除き、ベストリザルトと優勝者からのタイム差が上回ったのは、まだ1レースもないことから、昨シーズンの最高位が11.0秒差の6位だったトラックで、どこまで接近できるのかが焦点。
2026と2025のレースベストリザルト
タイ:2026-14位(30.8秒差)/2025-11位(22.3秒差)
ブラジル:14位(22.6秒差)
アメリカ:15位(25.5秒差)/5位(11.8秒差)
スペイン:14位(29.5秒差)/2位(1.5秒差)
フランス:6位(7.7秒差)/12位(95.3秒差)
カタルーニャ:5位(4.8秒差)/5位(14.4秒差)
イタリア:15位(32.2秒差)/13位(26.1秒差)
ハンガリー:11位(25.1秒差)/10位(15.4秒差)
タイヤテスト
第9戦チェコGP終了後の6月22日に技術規則が大幅に変更される来年から供給されるタイヤのテストが実施される。
天気予報
週末の3日間は晴れ。最高気温34度、最低気温20度のドライコンディションが予報されている。
Moto2™
ポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレスは、バラトンパークで3戦連続4度目の優勝を挙げ、総合2位イサン・グエバラに対して49.5ポイント差、総合3位チェレスティーノ・ヴィエッティに52.5ポイント差にアドバンテージを拡大。1年前に3位を獲得したアウトモトドローム・ブルノでポイント差の拡大を目指し、もし4戦連続の優勝を挙げれば、中量級史上17人目、『Moto2™』では2010年のトニ・エリアス、2023年のフェルミン・アルデグエル以来3人目の快挙。
注目は前戦で自己最高位タイの2位を獲得して総合9位に浮上した地元出身のフィリップ・サラッチ、トップ5に進出した総合4位セナ・アギウス、総合5位ダニエル・オルガド、総合6位ダビド・アロンソ、1年前に優勝を挙げた総合15位ジョー・ロバーツ。
Moto3™
ポイントリーダーのマキシモ・キレスは、前戦ハンガリーGPで今季5勝目を挙げたことから、総合2位に対してアドバンテージを2戦で逆転が不可能な59ポイント差、総合3位に93ポイント差、総合4位に94ポイント差、総合5位には98ポイント差に拡大。1年前に2位を獲得したトラックでアドバンテージの拡大を目指す。
3戦連続4度目の表彰台を獲得した総合2位アルバロ・カルペ、開幕戦タイGPから7戦連続してポイント圏内に進出した総合3位マルコ・モレリ、開幕戦以来今季2度目の表彰台を獲得して総合4位に浮上したダビド・アルマンサらがポイントリーダーに挑戦。
開幕戦に昨年10月の第18戦インドネシアGPで他車と接触して転倒した際に骨折した左脚の大腿骨を手術(7度目)した後、第4戦スペインGPで復帰して総合8位まで浮上したダビド・ムニョスは、表彰台争い中の最終ラップに転倒を喫し、他車と激突した際に骨盤と左前腕(橈骨)を骨折したことからブダペスト市内の病院で手術を受け、数戦に欠場する。