第9戦チェコGPのプレスカンファレンスは、6月18日にアウトモトドローム・ブルノのプレスカンファレンスルームで開催され、ポイントリーダーのマルコ・ベッツェッキ、総合4位ペドロ・アコスタ、総合5位マルク・マルケスが出席。2週間前にバラトンパークで開催された第8戦ハンガリーGPを振り返り、明日開幕するシーズン9戦目の期待と抱負を語った。
マルコ・ベッツェッキ
「マッシモ・リボラの発言については、彼に聞いて欲しい。彼の発言については触れない。転倒の後でチームメイトの関係に変化が生じた?それはない。」
「大丈夫。特に身体の右側に強い衝撃を受けたけど、3~4日後に痛みはほぼ消えた。右脚にちょっとした問題、小さな切り傷があるけど、幸いなことに深刻なものではない。まだ少し痛みはあるけど、ライディングに影響はないと思う。ここ数日間、バイクに乗ることができなかったから、転倒以来明日が初めてバイクに乗ることになるけど、大丈夫。ハンガリーの日曜日は厳しかったけど、それまでは良い週末だったし、もう過去のこと。今週末に集中する必要がある。 」
「ブルノはバラトンとは全く違う。とても美しくて、本当に気に入っている。『MotoGP™』バイクで走るのはとても楽しい。ここではバイクのポテンシャルを最大限に引き出すことができる。昨年はかなり速く、マルク・マルケスやペドロ・アコスタと良いレースができた。今年も良いバトルを期待している。」
「ライドハイドデバイスの禁止を前倒しにするというのは難しい。最近のインシデントの解決策だと断言する前に、まずは検証すべきだと思う。良い提案だと思うし、テストを開始する予定だけど、実際に試してみる必要がある。バラトンパークでのインシデントはデバイスとは関係ないと思うけど、解決策の1つになる可能性がある。」
ペドロ・アコスタ
「昨年、このサーキットで状況が好転し始めたから、今週末は良い結果を期待している。このトラックは助けとなる。歴史的に見ても、KTMはブルノで常に好結果を収めてきた。問題は、強力なアプリリアが4台、ドゥカティが5台も揃い、さらにマルク・マルケスが復帰したこと。これは全てをより難しくしてしまう。僕が望んでいるのは、昨年に比べて進歩したことを確固たるものにすること。」
「今までと同じ心構えで臨む。明日のフリープラクティス1でバイクに乗って、何かサプライズがあるかもしれない。月曜日に機会があって、乗って欲しいと言われたら、喜んで乗る。バイクの性能向上につながることは何でも、僕にとって良いこと。タイヤを少し知る機会にもなる。結局のところ、傍観者ではものごとの成り行きを把握するのは非常に難しい。」
「スポーツは、ますますエンジニアの手に委ねられている。10年前は、勝つために最高のバイクは必ずしも必要ではなく、ホンダとヤマハが勝利を分け合うようなレースもよく見られた。今では、適切な機材なしでモータースポーツのトップに立つのは非常に難しい。現状を直視しなければならない。『F1』では、さらに状況は深刻だけど、バイクも多くの技術革新によって同じ方向に向かっている。今では、リアのデバイスが作動しなければ、バイクは前に進まない。ライダーのコントロールが及ばない要素が数多く存在する。」
「デバイスがなくなることは、僕にとって良いことかもしれない。空力も幾つかなくすことは良いことだけど、『850cc』エンジンに変更することは後退だと思う。『MotoGP™』は簡単である必要はない。ライダーが違いを生み出せるなら話は別で、『1000cc』エンジンは完璧だろう。バイクの操縦が難しければ難しいほど、レースは面白くなる。」
「リスクを減らしたり、挑戦を控えたりするのではなく、5位が自分のベストだと理解した今は5位でフィニッシュすることを目指す。4位に固執して転倒するようなことはしない。それが重要だけど、他のKTM勢もその一歩を踏み出す必要がある。改善するために彼らが速く走り、情報を得ることが必要。1人だと、どの方向も悪く見えてしまう。」
マルク・マルケス
「一歩一歩。当然ながら、時間が経ち、トレーニングを積むことで進歩する。ムジェロはある意味でベンチマークだったから、今週末はそれよりも強くなることが目標。日々の進歩を把握することが重要。イタリアではトップから10秒遅れだったから、今回はそのタイム差を縮めなければいけない。」
「リカバリープログラムを継続している。特にジムでのトレーニングで成果が出ている。バイクでも同じように成果が出ることを願う。腕の動きは昨年やシーズン序盤とは違っているから、全てを再調整する必要があり、理学療法士と医師の協力を得て、プロセスを進めていき、そこからさらに改善していく。」
「レース序盤で身体を温める必要があった問題は、以前より良くなった。以前は、トラックに出てから腕のコントロールを失うタイミングが分からず、バイクに乗るたびにライディングスタイルが変わってしまうという問題があった。今は1ラップ目から速く走れるようになった。持久力を向上させる必要がある。」
「スキーと同じで、一度覚えたら忘れない。バイクの乗り方も、速く走る手段も、決して忘れないけど、重要なのは体調を整えること。体調が万全であれば、今であろうと将来であろうと、スピードは必ず出る。そうなれば、どこまで行けるか分かるだろう。」
「バイクは常に良い。それは否定しない。ただ、今のところ、そのポテンシャルを最大限に引き出せていない。バラトンパークでも、バイクにはもっと高いポテンシャルがあった。タイトル争いに加わるだけの競争力は十分にある。」
「精神面はこれまで以上に強い。そうでなければ、とっくに諦めていただろう。強くならなければいけなかった。以前よりも厳しい時期を乗り越えてきた分、今は以前よりも強くなっていると言える。困難な時期を経験することで、人は強くなるもの。体調が良ければ、それに越したことはないけど、今は精神的に強くならなければ、戦い続けることはできない。」
「月曜日に新しいバイクと新しいピレリタイヤのテストを行う。何よりも、ドゥカティとピレリにできる限りの情報と経験を提供したい。理解するのが難しいテストになるけど、スペックさえ分かれば、理論的には扱いやすいバイクになるはず。パワーが少し抑えられ、重量も少し軽くなっているから。もっと関心があるのは、新しいタイヤがどのように機能するかということ。新しいタイヤの方が、新しいバイクよりも面白いかもしれない。」