世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、今週末にスペインで3戦目となる第13戦アラゴンGPをモーターランド・アラゴンで開催。チャンピオンシップをリードするアプリリア勢、ホルヘ・マルティン、マルコ・ベッツェッキ、小椋藍、前戦イギリスGPで今季7人目の勝者に輝いたラウール・フェルナンデェスに左回りトラックで圧倒的な強さを誇示するマルク・マルケスが挑戦する。
残り10戦、370ポイント差のタイトル争い
後半戦の初戦となった第12戦イギリスGPで今季初のポールポジションからティソ・スプリントで3勝目、グランプリレースで6度目の表彰台、週末に5度目のダブルポディウムを獲得したホルヘ・マルティンを中心に史上最も熾烈なタイトル争いが展開。
第10戦オランダGPでポイントリーダーに飛び出したホルヘ・マルティンはアプリリア機への理解度がますます高まり、タイトルを獲得した2024年のパフォーマンスが蘇っているだけでなく、アプリリアにとって、モーターランド・アラゴンはシルバーストン・サーキットに続き、歴史的に好成績を収めている得意とするトラック。
第7戦イタリアGP以降の悪い流れを断ち切るように、シルバーストンで連続3位を獲得したマルコ・ベッツェッキは、左鎖骨の骨折と左膝の負傷から回復する時間があり、フィジカルコンディションを高めて、昨年6月に20番グリッドから連続8位だったトラックに挑戦。
今季3度目の1列目からティソ・スプリントで3度目の2位を獲得し、グランプリレースで今季初転倒リタイアを喫した小椋藍は総合2位から総合3位に後退。昨年負傷欠場したトラックでアプリリア機を初めて走らせることになるが、7年前の2019年にキャリア初表彰台を獲得した舞台で、ポイントリーダーとの37ポイント差、総合2位との6ポイント差に挑む。
前戦で今季初優勝を挙げた総合6位ラウール・フェルナンデェスは3戦連続の表彰台を獲得した勢いによって、ポイントリーダーとの56ポイント差、総合5位との15ポイント差に挑戦。
絶対的な強さを誇示する左回りトラックに挑戦
ドゥカティが公開した動画で右腕のコントロールを失っていたことを明かしたマルク・マルケスだったが、今週末は2013年、2016年、2017年、2018年、2019年に優勝、2024年と2025年にダブルウィンを達成した左回りトラックで可能な限り多くのポイントを稼ぎ、1戦で逆転が可能な37ポイント差以内に接近するだけでなく、総合2位との9ポイント差、総合3位との3ポイント差に臨む。
アプリリア勢に挑むドゥカティ勢
2021年から連続優勝を挙げたドゥカティ勢のファビオ・ディ・ジャンアントニオ、フランチェスコ・バグナイア、アレックス・マルケスは優勝表彰台争いに挑み、第10戦オランダGPで胸椎を骨折したフェルミン・アルデグエルはトレーニングを再開したことから、復帰を目指して、開催前日の27日にメディカルチェックを受ける予定。
目指すは初優勝、そしてシーズン8人目の勝者
アプリリア勢とドゥカティ勢に対して孤軍奮闘するペドロ・アコスタは2年前に連続3位、1年前に5位と4位に進出したトラックで今季の目標の1つに設定した初優勝を狙い、エネア・バスティアニーニとブラッド・ビンダーは今季初のトップ5入りを目指す。右肩の負傷を抱えるマーベリック・ビニャーレスは復帰する場合、開催前日にメディカルチェックを受け、欠場する場合は、テストライダーのポル・エスパルガロが代役を務める。
ジャパニーズファクトリーのチャレンジ
後半戦の初戦となったシルバーストン・サーキットで苦戦を強いられたホンダ勢とヤマハ勢は、2本の長いストレート、高速とテクニカルなコーナーが連続するモーターランド・アラゴンで仕切り直しを図りたいところ。
第6戦カタルーニャGPで左膝を負傷したヨハン・ザルコが復帰予定。メディカルチェックで出走の許可を得れば、初日に5月17日以来103日ぶりにホンダ機に乗り込む。
天気予報
週末の3日間は晴れ。最高気温は32度、降水確率は1%のドライコンディションが予報されている。
Moto2™
ポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレスは、前戦イギリスGPで周回数を間違え、ポイント差を拡大する機会を失ったが、総合2位イサン・グエバラに42.5ポイント差、総合3位セナ・アギウスに61.5ポイント差と依然として1戦、2戦では逆転が不可能なポイント差を確保。
週末の注目は、シルバーストンで2戦連続4度目の表彰台を獲得して総合4位に浮上したイバン・オルトラ、初優勝を挙げた総合8位フィリップ・サラッチ、初表彰台を獲得した総合12位アレイシ・エスクリチ、昨年優勝を挙げ、前戦で今季初めて1桁台に進出した総合18位デニス・オンジュ。
Moto3™
ポイントリーダーのマキシモ・キレスが前戦イギリスGPの公式予選で転倒した際に右鎖骨を骨折したことから決勝レースを欠場。復帰する場合には、開催前日にメディカルチェックを受けることになるが、残り10戦250ポイントのタイトル争いにおいて、シルバーストン・サーキットで今季5度目の表彰台を獲得して総合2位に再浮上したアルバロ・カルペが85ポイント差、今季2勝目を挙げて総合5位から3位に浮上したダビド・アルマンサが97ポイント差に接近したが、依然として3戦以上のアドバンテージを維持。
タイトル争いの次ぎに焦点が当たるのは、総合4位ブライアン・ウリアルテ、総合5位マルコ・モレリ、総合6位ヴェダ・プラタマ、総合8位ハキム・ダニッシュによる新人王争い。『Moto3™ジュニア世界選手権』と『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の参戦でレース経験があるモーターランド・アラゴンで優勝表彰台争いに挑戦。
もう1人の新人、第10戦オランダGPで左手の第5中手骨を脱臼骨折した三谷然は25日に手術を受けたスペイン・バルセロナ市内の大学病院で回復具合を確認し、27日にメディカルチェックを受ける予定。