第8戦TTアッセン~MotoGP™クラスプレビュー

決勝レースのスタートは現地時間の13時00分(日本時間20時00分)。総合1位のビニャーレスに2連勝を挙げた総合2位のドビツィオーソ、総合3位のマルケス、サーキット最多7勝を誇るロッシらが挑戦。

第8戦TTアッセンは、TTアッセン・サーキットで23日(金)に開幕、25日(日)に決勝レース(日本時間20時00分)が行われ、ホームレースとなった前戦カタルーニャGPの10位、オフィシャルテストで2番手に進出したポイントリーダーのマーベリック・ビニャーレスが最高峰クラスで10位と9位だった当地で、接近してきたライバルたちの挑戦を受ける。

1949年に世界選手権が発足されて以来、TTアッセン・サーキットは毎年開催され、伝統的に決勝レースが土曜に実施されてきたが、昨年初めて日曜に変更。今年で69年目の開催を迎える。

キャリア16年目で初めて2連勝を達成したアンドレア・ドビツィオーソは、総合6位から2位にジャンプアップ。当地では、最高峰クラスに進出した2008年から3度目の表彰台を獲得したが、昨年はポールポジションから転倒リタイア。2連勝の勢いに乗って、ポイントリーダーとの7ポイント差に挑戦すれば、今季初めての1列目を獲得し、優勝者から初めて10秒以内でフィニッシュした総合7位のホルヘ・ロレンソは、2010年の優勝を含めて3度の表彰台を獲得。昨年はウェットコンディションで苦戦したが、高い戦闘力が証明されたドゥカティにステップ・バイ・ステップで順応していることから、週末のパフォーマンスに注目が集まる。

ホームレースで今季3度目の表彰台を獲得した総合3位のマルク・マルケスは、バルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで開催されたオフィシャルテストで1番手に進出。最高峰クラス1年目の2013年から2位、優勝、2位、2位を獲得した当地で、総合1位との23ポイント差、総合2位との16ポイント差を詰めに行き、ホームレースで今季4度目の表彰台を獲得した総合4位のダニ・ペドロサは、オフィシャルテストで4番手。15年前の2002年にキャリア初優勝を挙げ、最高峰クラスで5度の表彰台を獲得。昨年は12位だったが、今季の安定したパフォーマンスで上位陣とのギャップを詰めたいところ。

2連戦で4位と8位だった総合5位のバレンティーノ・ロッシは、2002年、2004年、2005年、2007年、2009年、2013年、2015年に優勝を挙げ、昨年はトップ走行中に転倒リタイアを喫したが、オフィシャルテストとプライベートテストを実施して、5戦ぶり3度目の表彰台、昨年6月の第7戦カタルーニャGP以来19戦ぶりの優勝を狙う。

総合15位に低迷するアンドレア・イアンノーネは、負傷から復帰した総合21位のアレック・リンスと共に、オフィシャルテストとプライベートテストを実施。総合22位のポル・エスパルガロも2日間のテストを実施。総合23位のブラッドリー・スミスは、左手小指の負傷が原因でテストをキャンセルしたが、参戦に向けて治療に専念。

総合18位のアレイシ・エスパルガロは、オフィシャルテストで5番手に進出。総合24位のサム・ロウズには、シーズン2度目の2連戦でパフォーマンスの向上と結果が要求される。

インディペンデントチームライダー勢では、最高位に進出する総合6位のヨハン・ザルコをはじめ、オフィシャルテストで3番手に進出した総合8位のジョナス・フォルガー、困難だった2連戦で総合9位に後退したカル・クラッチロー、2戦連続して快走を見せた総合10位のダニロ・ペトルッチと総合11位のアルバロ・バウティスタ、昨年ウェットコンディションの中で快走の初優勝を挙げた総合13位のジャック・ミラーらに注目が集まる。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、ビニャーレス、ドビツィオーソ、マルケス、ザルコ、ロレンソ、リンスが出席する22日(木)のプレスカンファレンスから決勝レースまでライブ配信を提供。