グランプリコミッション~軽量級技術規則改訂

昨年6月にコスト管理を目的に、バイクの仕様を2023年まで凍結することを発表

国際モーターサイクリズム連盟は、2021年6月8日にグランプリコミッションが『Moto3™クラス』の技術規則に関して協議を行い、2022年に施行する次の決定を下したことを発表。

技術規則(2022年シーズン施行)
『Moto3™クラス』に参戦するチーム及びメーカーの継続的なコスト管理を確実にする目的で、次の提案が承認された。

2022年/2023年
・ 各メーカーが宣言した現行の2021年型バイクの仕様は2023年まで凍結される。

・ シャーシの最高価格は8.5万ユーロ(約1130万円)を維持。

・ エンジンパッケージの一部として、各メーカーは2人のライダーを起用するチームにあたり3つのギアボックスセットを供給しなければいけない。

・ 各チームは上限価格2500ユーロ(約33.3万円)のギアボックスセットを最大で2つまで追加することが可能。

・ シーズン中ライダー1人あたり最大で6基のエンジンが許可されるが、メーカーはシーズン中にライダー1人あたり5基のエンジンを割り当てることを選択できる。

・ メーカーはライダー1人あたり5基、または6基のエンジン割り当てに関わらず、エンジン供給のために、エントリーごとに6万ユーロ(約800万円)を引き続きチャンピオンシップに請求することができる。

・ エンジンはシーズン中に再度組み立てされ、チームに再度割り当てされるため、メーカーはエンジンの誤用による不必要な追加の再組立を回避する必要がある。従って、チームとライダーのよるエンジンの使用が許容できると考えられるものを定義するプロトコルがメーカーと合意。つまり、チームはライダーまたはチームが、これらのパラメーターを超えたことによって引き起こされるエンジンのダメージに対して請求される場合がある。

2024年以降
・ 全ての当事者がより持続可能な新しい燃料を導入するためにあらゆる努力をすることで合意。

・ 2024年から、バイクの仕様は最低2年間のローリング期間で宣言される(3年に延長する可能性を評価するために、1年目のシーズン途中に再検討する)。これは2024年シーズンの開始時に、各メーカーがシーズン最初のイベントでバイクの仕様を宣言し、その仕様は少なくても2025年シーズン末まで凍結されることを意味する。

・ メーカーがバイクの性能に影響を及ぼす設計上の問題を抱え、3年間解決できないという問題を回避するため、各メーカーは最初の1年に限り、次の領域のいずれかをアップグレードすることが許可される。
・ メインフェアリング
・ フロントフェンダー
・ スイングアーム
・ フレーム
・ エンジン
・ アップグレードされた部品は、全てのライダーに無料で供給され、全てのライダーが同時に利用できるようにしなければいけない。

Kaito Toba, CIP Green Power, Portimao Moto2™ & Moto3™ Official Test
Ayumu Sasaki, Sterilgarda Max Racing Team, Portimao Moto2™ & Moto3™ Official Test

 

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