オフィシャルテスト:クラッチローが最速時計を記録

クラッチローが1番時計。ロレンソ、ロッシ、マルケス、ペドロサ、ビニャーレス、エスパルガロ兄がニューシャーシを検証。

最高峰クラスのオフィシャルテストは6日、第7戦カタルーニャGPが開催されたバルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで実施され、総合16位のカル・クラッチローが最速時計を記録。2013年5月の第3戦スペインGP後に実施したオフィシャルテスト以来となるテストトップタイムをマークした。

オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、前回のオフィシャルテストで投入したフロントタイヤを含め、3種類のニュータイヤを投入。リアにはコーナー出口でのトラクション向上を目的に開発された3タイプのタイヤを準備。

7番グリッドから今季の最高6位を獲得したクラッチローは、安定した走りを追求して、15度のコースインで73ラップを周回すると、1分46秒台を10回、1分45秒台を8回、1分44秒台を2回記録。72ラップ目に公式予選2の7番時計(1分44秒366)を0.403秒短縮する1分43秒963の1番時計を刻んだ。

2位獲得で総合1位に再浮上したマルク・マルケスは、HRCが準備したニューシャーシを初テスト。11度のコースインで77ラップを周回すると、1分46秒台を12回、1分45秒台を最多の26回記録して、1.066秒差の8番手に進出すれば、3位表彰台を獲得したダニ・ペドロサは、週末に引き続き、ニューシャーシを継続使用。8度のコースインで39ラップを周回すると、1分46秒台を7回、1分45秒台を2回記録して、1.416秒差の10番手。

今季最高位の10位に進出したジャック・ミラーとポイント圏内の14位に進出したティト・ラバットは、週末に発表したタイトルスポンサーのスペシャルカラーリングで走行。17番手と最後尾18番手だった。

接触転倒リタイアを喫したホルヘ・ロレンソと当大会で今季2勝目を挙げたバレンティーノ・ロッシは、ヤマハが準備したニューシャーシをテスト。ロレンソは、9度のコースインで49ラップを周回すると、1分46秒台を14回、1分45秒台を9回、1分44秒台を5回記録して、0.239秒差の2番手に進出すれば、15時少し前から走行を開始したバレンティーノ・ロッシは、7度のコースインで42ラップを周回すると、1分46秒台を13回、1分45秒台を10回記録して、1.491秒差の11番手。

ヤマハファクトリーライダーの両雄は、当地に延滞。プライベートテストを実施すれば、技術的な不具合によりリタイアを強いられたブラドリー・スミスと5位のポル・エスパルガロは12番手と13番手。

ホームレースで4位を獲得したマーベリック・ビニャーレスと電子制御の不具合が原因でリタイアを強いられたアレイシ・エスパルガロは、バレンシアで実施したプライベートテストで投入されたニューシャーシの検証を継続。ビニャーレスが、13度のコースインで65ラップを周回すると、1分46秒台を11回、1分45秒台を12回、1分44秒台を最多の11回記録して、0.347秒差の3番手に進出すれば、エスパルガロ兄は、15度のコースインで64ラップを周回すると、1分46秒台を12回、1分45秒台を5回、1分44秒台を1回記録して、0.754秒差の5番手。

接触転倒リタイアを喫したアンドレア・イアンノーネは、8度のコースインで36ラップを周回すると、1分46秒台を4回、1分45秒台を9回、1分44秒台を3回記録して、0.427秒差の4番手に進出すれば、7位だったアンドレア・ドビツィオーソは、決勝レースでパフォーマンスを発揮できなかった原因を追究。12度のコースインで36ラップを周回すると、1分46秒台を8回、1分45秒台を8回、1分44秒台を1回記録して、1.005秒差の7番手だった。

4番グリッドから11位だったエクトル・バルベラは、1分46秒台を最多の19回、1分45秒台を12回、1分44秒台を1回記録。0.926秒差でサテライト勢のトップとなる6番手に進出すれば、スコット・レディングは9番手、ダニロ・ペトルッチは15番手。アスパル・チームのユージン・ラバティとヨニー・エルナンデェスは、テストをキャンセル。

先人を切ってコースに飛び出したアルバロ・バウティスタは、72ラップを周回して、2.375秒差の14番手。ステファン・ブラドルは、82ラップを周回して、2.561秒差の16番手だった。

次回のオフィシャルテストは、第11戦チェコGP後に予定されている。