第9戦ドイツGPは、ザクセンリンクで15日に開幕、17日に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、ポイントリーダーのマルク・マルケスが、サマーブレイクを前にライバルたちの挑戦を受ける。
ドイツで初めてグランプリが開催されたのは、1952年にシュトゥットガルト近郊のソリチュードで実施された西ドイツGP。それ以降、西ドイツGPが36回、東ドイツGPが12回開催され、ドイツが再統一された翌年の1991年からは、ホッケンハイムリンク、ニュルブルクリンク、ザクセンリンクで開催。当地では、今年で19年連続31回目の開催となる。
第7戦カタルーニャGPで総合1位に再浮上したマルケスは、125ccクラスでタイトル獲得に成功した2010年から昨年まで、6年連続してポールポジションから優勝を挙げた当地に乗り込み、ライバルたちとのポイントアドバンテージ拡大を目指す。
前戦の10位により、総合1位とのギャップが24ポイント差に広がった総合2位のホルヘ・ロレンソは、2013年の欠場を除き、当地13度の挑戦で、2009年から4年連続の2位が最高位。昨年は3番グリッドから4位。3戦ぶり今季6度目の表彰台、今季4勝目で、ポイントギャップの短縮を狙う。
前戦で今季3度目の0ポイントに終わり、、総合1位とのギャップが42ポイント差に広がった総合3位のバレンティーノ・ロッシは、1999年(250ccクラス)、2002年、2005年、2006年、2009年に優勝、昨年6番グリッドから3位表彰台を獲得した当地で、総合1位だけでなく、総合2位との18ポイント差を詰めに行く。
前戦で好走を見せた総合4位のダニ・ペドロサは、250ccクラスで2連覇を達成した2004年と2005年、最高峰クラスで2007年、2010年、2011年、2012年に優勝、2014年と2015年に2位を獲得した当地で、後半戦からの挽回を視野に入れ、今季3度目の表彰台、初優勝を目指す。
総合5位のマーベリック・ビニャーレスと総合9位のアレイシ・エスパルガロは、昨年11位と10位だった当地で、ホンダ勢、ヤマハ勢に挑戦すれば、総合8位のアンドレア・イアンノーネと総合11位のアンドレア・ドビツィオーソは、今季3度目と2度目の表彰台を目指し、上位陣とのギャップを詰めに行く。
インディペンデントチームライダー部門では、鈴鹿サーキットで鈴鹿8時間耐久ロードレースのテストを実施した総合6位のポル・エスパルガロを筆頭に、ドイツ選手権出身で初優勝を挙げて総合13位に浮上したジャック・ミラー、今季初表彰台を獲得した総合14位のスコット・レディング、負傷復帰後に存在感ある走りを見せる総合17位のダニロ・ペトルッチ、セパン・インターナショナル・サーキットでプライベートテストを実施した総合18位のカル・クラッチローに注目が集まる。
レース以外では、前戦で今季3度目の1桁台に進出した総合10位のユージン・ラバティ、総合12位のステファン・ブラドル、総合16位のアルバロ・バウティスタ、負傷から復帰を予定する総合21位のロリス・バス、前戦でトップを快走した総合22位のヨニー・エルナンデェスが、来季のシートを確保するために存在感をアピールしたいところ。
当サイトでは、マルケス、ロレンソ、イアンノーネ、ブラドル、ミラー、レディングが出席する14日のプレスカンファレンスを日本時間の24時00分から生中継で配信する。