第8戦TTアッセン~プレスカンファレンス

シリーズ8戦目の開催を前日に控えた中、ビニャーレス、ドビツィオーソ、マルケス、ザルコ、ロレンソ、クラッチロー、リンスが共同会見に出席。

第8戦TTアッセンのプレスカンファレンスは22日、TTアッセン・サーキットのプレスカンファレンスルームで行われ、週末の主役たちが出席。前戦カタルーニャGPとオフィシャルテストを振り返り、シーズン8戦目の抱負と期待を語った。

ホームレースで10位だった後、オフィシャルテストとプライベートテストを実施したポイントリーダーのマーベリック・ビニャーレスは、「バルセロナのレースは忘れないと。月曜と火曜にテストを実施したことは幸運で、もう一度バイクのグッドなフィーリングを取り戻したから。モチベーションが高い。それに、アッセンは僕にとってグッドなトラック。昨年はウェットレースとなってしまったけど、ドライでは良い走りができた。僕たちは好調。チャンピオンシップのリーダーとして乗り込んで来たけど、アドバンテージが26ポイント差から7ポイント差に詰まってしまった。もし、優勝のチャンスがあれば、勝たなければいけない」と、仕切り直し、機会があれば今季4勝目に挑戦する意向を強調。

今季初の2連戦で2連勝を挙げ、7ポイント差の総合2位に浮上したアンドレア・ドビツィオーソは、「バルセロナの優勝を期待していなかったけど、週末は最初から速く走れ、レースではナイスなフィーリングがあった。僕たちの仕事が嬉しい。この状況に持って行くために、ここ数年間は懸命に働いて来たけど、今季のチャンピオンシップは非常にストレンジだ。週末ごとに違ったストーリーとなってしまう。アッセンは異なるグリップがある異なるトラックだけど、僕たちはチャンピオンシップのグッドなポジションに位置し、リラックスした状態で乗り込んで来た。まだ幾つかの分野において、改善が必要だけど、もし僕たちに改善能力があれば、本当にビックなライダーたちとファイトする真のチャンスが得られるだろう」と、心境を語った。

ホームレースで今季3度目の表彰台を獲得したマルク・マルケスは、「今週末が楽しみ。フリー走行1から戦闘的になるようにトライしよう。今季の弱点であり、少しずつ良くなっている安定感が見つけられるように仕事に取り組もう。アッセンは好きなトラック。僕のライディングスタイルに良い。過去にはホンダと一緒にバトルをしたけど、今季のエンジンキャラクターにより、僕たちはより接近できると考える。ここではヤマハが強く、ドゥカティは速かった。天候は常に疑問符。確認しよう」と、週末の期待を語った。

6度の新人勢最高位、3度のインディペンデントチームライダー勢最高位に進出して総合6位に進出するヨハン・ザルコは、「カタールでレースをリードしてから楽しんでいる。沢山のことを学び、フランスの表彰台は期待していなかったけど、新人として出くわす状況に立ち向かったバルセロナのレースが嬉しい。状況を上手くマネージメントし、チームと一緒に良く働き、冷静さを維持し、上位陣に接近できるようにトライすれば、表彰台を獲得できるかもしれない。ルマンは夢のようだったけど、さらにチャンスを掴みたい。鍵はグッドなスタートだ」と、表彰台争いに向けて、予選での上位進出を目標に設定。

前戦で優勝者から今季初めて10秒以内に接近した総合7位のホルヘ・ロレンソは、「グッドなルザルトだった。レース中盤、上位陣から離されてしまい、少し心配だったけど、フロントタイヤが幾つかのポジションを挽回することを助けてくれた。ヘレスに次ぐベストポジションだけど、タイム差では優勝者に最も接近した。それに1列目からのスタートで、5ラップほどレースをリードした。僕たちは進歩している。これが望んでいること。ドゥカティはアッセンで良く走るから、このトラックで進歩が続けられるか見てみよう」と、期待を膨らませた。

HRCとの間で2018年からの2年契約を締結し、所属するLCR・ホンダからの継続参戦が決定した総合9位のカル・クラッチローは、「当然、僕にとって非常に良いニュースだ。ここ数年間は懸命に働き、2年契約を結んだことは非常にポジティブだ。僕の仕事は出来る限り速く走り、できる限り情報を提供すること。過去、僕の仕事が他のメーカーにも役立ったと考える。アッセンでは2013年にポールポジションからグッドなレースをしたから、もしかしたら、今週末はもう一度上手くできるかもしれない」と、契約を喜んだ。

第3戦アメリカズGPで負傷した左手首の骨折から復帰する総合21位のアレックス・リンスは、「ここに来られて本当に嬉しい。本当に待つことは辛かった。月曜と火曜にテストを実施して、痛みはなかったけど、あれはテスト。グランプリの週末で回復具合を確認する。集中して楽しみ、自信を取り戻そう」と、会心の笑みで復帰戦の取り組み方を説明した。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、23日9時00分(日本時間16時00分)から始まるフリー走行1からライブ配信を提供。