オフィシャルテスト~ロッシ1番手、マルケスは2番手

ドライコンディションの中、ロッシ、マルケス、ビニャーレス、ロレンソ、ザルコが続き、ペドロサは7番手、ドビツィオーソは11番手。

最高峰クラスのオフィシャルテストは7日、後半戦の緒戦、第10戦チェコGPが開催されたアウトモトドローム・ブルノで行われ、総合4位のバレンティーノ・ロッシがセッション終了間際のタイムアタックで、セパン・インターナショナル・サーキットで実施された2015年2月下旬のオフィシャルテスト1日目以来となるトップタイムをマークした。

気温26度、路面温度41度のドライコンディションの中、オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以降の供給を視野に、広い温度域で良好に作動することを目的に開発したタイヤを準備。

モビスター・ヤマハ・MotoGPは、新型のフェアリングを投入。カーボン製のフロントフォーク、セッティングのテストプログラムを実行すると、前日の決勝レースで4位に進出したロッシは、次戦オーストリアGPの開催地、レッドブル・リンク対策として、アンチウィリーを始めとする電子制御の調整を進めながら、11度のコースインで52ラップを周回すると、1分56秒台を7回、1分55秒台を3回記録。1分56秒162の1番時計を刻めば、決勝日に好感触を取り戻したマーベリック・ビニャーレスは、15度のコースインで69ラップを周回すると、1分56秒台を15回、1分55秒台を最多の6回記録して、0.173秒差の3番手に進出。

フラッグ・トゥ・フラッグを初体験したモンスター・ヤマハ・テック3の両雄は、ヨハン・ザルコがコーナー出口のトラクションを高める目的でシャーシのセッティングに取り組み、12度のコースインで70ラップを周回すると、1分56秒台を18回、1分55秒台を5回記録して、0.529秒差の5番手。ジョナス・フォルガーは、前回のオフィシャルテストを再現するようにシャーシの比較検証を行い、0.668秒差の8番手。

今季2度目のワンツーフィニッシュを決めたレプソル・ホンダは、次戦に向けたセッティングと電子制御を調整。今季4勝目を挙げたマルク・マルケスは、12度のコースインで67ラップを周回すると、1分56秒台を最多の21回、1分55秒台を4回記録して、0.018秒差の2番手。今季6度目の表彰台を獲得したダニ・ペドロサは、11度のコースインで53ラップを周回すると、1分56秒台を18回、1分55秒台を3回記録して、0.633秒差の7番手。

LCR・ホンダのカル・クラッチローは、ブレーキングの改良に集中。フリー走行3で今季12度目の転倒を喫した際に背中を強打したことから、次戦を考慮して14時過ぎにテストを終了したが、11度のコースインで48ラップを周回すると、1分56秒台を8回、1分55秒台を3回記録して、0.606秒差の6番手。

エストレージャ・ガリシア・0,0・マーク・VDSのジャック・ミラーは、ここ数戦の問題となっていたリアのグリップを追求すれば、ティト・ラバットは、ライディングスタイルの向上を目的にシャーシのセットアップとジオメトリーを調整。

ドゥカティ・チームは、週末を継続するように新型フェアリングを次々に投入。ホルヘ・ロレンソは、14度のコースインで55ラップを周回すると、1分56秒台を20回、1分55秒台を2回記録して、0.380秒差の4番手に進出すれば、アンドレア・ドビツィオーソは、週末に使用を控えていたフェアリングを試しながら、9度のコースインで45ラップを周回すると、1分56秒台を7回記録して、1.241秒差の11番手。

チーム・スズキ・エクスターは、スズキのテストライダー、津田拓也を招集。電子制御を中心としてテストプログラムに取り組めば、アンドレア・イアンノーネは、大きな問題となっているブレーキングの改善とスズキが準備した18年型のエンジンを検証。12度のコースインで49ラップを周回すると、1分56秒台を6回記録して、0.961秒差の9番手に入れば、アレックス・リンスは、チームメイトが前回のオフィシャルテストから使用するシャーシをテスト。

アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは、エアボックス、エキゾースト、エンジン、ギアボックス、スイングアームなどニューパーツを次々に投入。アレイシ・エスパルガロは、11度のコースインで51ラップを周回すると、1分56秒台を7回記録して、1.101秒差の10番手。サム・ロウズは、ライディングスタイルの向上に取り組んだが、公式予選1で今季16度目の転倒した際に右脚を強打したことから、26ラップでテストを終了。

今週末のホームレースを迎えるレッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングのポル・エスパルガロは、レッドブル・リンクに対応するため、加速時のセッティングを追求すれば、ブラッドリー・スミスは、思うような走りができていないことから、ライディングスタイルに合わせるように調整を進めた。

MotoGP Czech Republic Official Test 2017 RESULTS

Maverick Vinales, Movistar Yamaha MotoGP, MotoGP Test, Czech Republic
Marc Marquez, Repsol Honda Team, MotoGP Test, Czech Republic
Jorge Lorenzo, Ducati Team, MotoGP Test, Czech Republic
Sam Lowes, Aprilia Racing Team Gresini, MotoGP Test, Czech Republic