オフィシャルテスト~開幕戦の舞台で事前テスト

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最高峰クラスに参戦する6メーカー、11チーム、22名のレギュラーライダーたちは、23日から3日間、13年連続して開幕戦の舞台に指名されたロサイル・インターナショナル・サーキットで19年シーズン3度目、今年2度目のオフィシャルテストを実施。2週間後のカタールGPに向けて、プレシーズン最後の準備に取り掛かる。

18年シーズン終了直後、サーキット・リカルド・トルモで開催された2日間のオフィシャルテストでは、総合4位のマーベリック・ビニャーレスが総合1番手に進出。11月下旬にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催された2日間のプライベートテストでは、チャンピオンバイクが供給された2年目の中上貴晶が初めて総合1番手に浮上。

2月上旬にセパン・インターナショナル・サーキットで開催された3日間のオフィシャルテストでは、ドゥカティのファクトリーチームに昇格した総合8位のダニロ・ペトルッチがテスト最速時計を刻み、キャリア初の総合1番手に進出。

今年最初のオフィシャルテストで、デスモセディチGP19だけでなく、1年落ちのデスモセディチGP18も戦闘力の高さを証明したドゥカティ勢は、昨年優勝発進を決めたアンドレア・ドビツィオーソを筆頭に、ファクトリー3人目のジャック・ミラー、総合2番手に進出した新人フランセスコ・バグナイア、右脚大腿骨から順調に回復しているティト・ラバットが再び上位進出を狙う。

セパンでは手術から回復している左肩の状態を考慮して、3日間で105ラップの周回数に抑えたマルク・マルケスは、現在もリハビリプログラムを継続。左手舟状骨骨折が原因で前回のテストをキャンセルしたホルヘ・ロレンソは、走行を予定。右足首骨折から復帰したカル・クラッチローと共に回復具合を確認しながら、テストプログラムを進めれば、前回総合9番手だった中上は、開幕ダッシュを決めるために、チャンピオンバイクの調整を進める。

4人にニューマシンを投入したヤマハ勢の筆頭は、総合5番手に進出したマーベリック・ビニャーレス。3日間で最多の205ラップを周回し、最終日にレースシミュレーションを実施。仕上がりの良さを見せれば、バレンティーノ・ロッシは、加速不足と上位陣とのギャップを心配していたが、昨年はオフィシャルテストで総合2番手、決勝レースでは2年連続3位を獲得。フランコ・モルビデッリとファビオ・クアルタラロは、ヤマハ車への順応作業を継続する。

コンセンションの利益を失ったスズキのアレックス・リンスは、バレンシア、ヘレス、セパンで最多周回数となる合計448ラップを周回。積極的にテストプログラムを消化すれば、新人ジョアン・ミルはステップ・バイ・ステップで順応。

チーム発表会を開催したKTMは、ポル・エスパルガロを中心にテストプログラムを継続。前回のテストで順応過程において大きな前進を果たした昨年総合1番手のヨハン・ザルコと新人のミゲール・オリベイラは、上位陣とのギャップを詰めに行く。

アプリリアは、前回に引き続き、開幕戦のワイルドカード参戦を予定するテストライダーのブラッドリー・スミスを招集。3人体制で前回投入した新車のテストプログラムを継続する。

テストは、現地時間の16時00分から22時00分、日本時間の22時00分から04時00分。当サイトのビデオパスでは、ライブタイミング、ハイライトビデオ、インタビュー、生中継のアフター・ザ・フラッグを配信する。