Moto2™クラスプレビュー

トライアンフのエンジンとマニエッティ・マレリのECUが供給され、新たな時代が始まる。

開幕戦カタールGPは、ロサイル・インターナショナル・サーキットで8日に初日、10日に決勝レース(現地時間18時20分/日本時間11日00時20分)に行われ、18チーム32名のライダーたちがチャンピオンを目指し、挑戦を開始する。

9年前の10年。技術規則の変更により、ホンダ製の600ccエンジンの供給が始まり、250ccクラスからMoto2™クラスに変更されたオープニングレースで、故・富沢祥也が9番グリッドから初優勝を挙げてからトニ・エリアス、ステファン・ブラドル、マルク・マルケス、ポル・エスパルガロ、ティト・ラバット、ヨハン・ザルコ、フランコ・モルビデッリ、フランセスコ・バグナイアがチャンピオンに輝き、最高峰クラスに昇格。

19年シーズンは、ホンダ製からトライアンフ製の765ccエンジンに変更。同時にマニエッティ・マレリから共通のECUが供給され、カレックス(17台)、KTM(9台)、スピードアップ(2台)、NTS(2台)、MVアグスタ(2台)が車体を準備。

11月と2月にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエト、3月に開幕戦の開催地でオフィシャルテストを実施。18年総合7位のルカ・マリーニ、総合3位のブラッド・ビンダー、総合16位のサム・ロウズが総合1番手に進出。

日本から参戦するのは、3年連続4年目のフル参戦を迎える総合20位の長島哲太。古巣のストップ・アンド・ゴーに戻り、オフィシャルテストでは順調にテストプログラムを消化して、総合9番手、総合12番手、総合14番手に進出。安定したポイント圏内の進出、そして、昨年のタイGPで記録した自己最高位の8位を更新するベストリザルトを目指す。

開幕戦では、NTSユーザーのスティーブン・オデンダールが右足親指の骨髄炎(こつずいえん)が原因で欠場。NTS・RW・レーシング・GPは、現Moto2™欧州選手権王者で今季MotoE™ワールドカップに参戦予定のイェスコ・ラフィンを代役として起用する。

オフィシャルウェブサイトの『ビデオパス』では、開幕戦カタールGPから最終戦バレンシアGPまで、全セッション&全決勝レースを完全生中継配信。オフィシャルアプリを利用すれば、いつでも、どこでも、観たいときに『ビデオパス』の視聴が可能。