決勝レース:マルケスがトップを譲らず、今季6勝目を達成

ドビツィオーソとミラーが表彰台を獲得。リンス4位、ロッシ6位、中上9位。

第10戦チェコGP決勝レースは4日、アウトモトドローム・ブルノで行われ、今季6度目のポールポジションからスタートしたポイントリーダーのマルク・マルケスがホールショットを決めると、一度もポジションを譲らず、12ラップ目の10コーナーで転倒を寸前で回避して2戦連続6勝目を達成。当地で2年ぶり3勝目を挙げ、史上4人目となる最高峰クラス通算50勝目に到達した。

中量級の決勝レース終了直後に雨が降り、レースディレクションは、トラックコンディションを考慮してスタートディレイを決断。予定されていたレース周回数を21ラップから20ラップに変更し、14時35分にピットオープン。トラックの一部が濡れた中、全車がスリックタイヤを装着し、40分遅れの14時40分にスタート。

ドライコンディションのウォームアップ走行で1番手に進出した4番グリッドのアンドレア・ドビツィオーソは、スタートで2番手に浮上すると、2年連続の優勝に向けて中盤までマルケスにプレッシャーをかけ、2.452秒差の2位。4戦ぶり5度目の表彰台を獲得すると、2番グリッドのジャック・ミラーは、3.497秒差の3位に入り、第3戦アメリカズGP以来今季2度目の表彰台を獲得。

6番グリッドのアレックス・リンスは、ラスト2ラップにポジションを1つ落としたが、4.858秒差の4位に進出。11番グリッドのカル・クラッチロー、7番グリッドのバレンティーノ・ロッシ、10番グリッドのファビオ・クアルタラロが続き、8番グリッドのダニロ・ペトルッチは8位。

13番グリッドの中上貴晶は、1ラップ目を9番手で通過。15.724秒差の9位でゴールすれば、9番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、オープニングラップで15番手まで後退したことが影響して10位。5番グリッドのポル・エスパルガロは11位。3番グリッドのヨハン・ザルコは14位。

12番グリッドのフランコ・モルビデッリと19番グリッドのジョアン・ミルは、1ラップ目の4コーナーで転倒リタイア。

チャンピオンシップは、総合1位マルケスと総合2位ドビツィオーソのギャップが58ポイント差から63ポイント差に拡大した。

最高峰クラスに参戦する11チームは、5日にシーズン3度目となるオフィシャルテストを実施するために当地に延滞。来週末にレッドブルリンクで開催される次戦オーストリアGPと来季20年シーズンに向けて準備を進める。

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