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2019-12-02
By Team SUZUKI ECSTAR

リンス「シルバーストンの優勝幸せ以上にエクスタシーだった」

19年シーズンは10点満点中8.5点。新しいスペックのエンジンに対する好印象を語る。

チーム・スズキ・エクスターアレックス・リンスは、第3戦アメリカズGPで初優勝を挙げ、参戦2年目の総合5位169ポイントを上回る総合4位205ポイントを獲得した19年シーズンを評価。来季20年の期待と目標を語った。

所属3年目に新たに発見したことは?
毎日チームのメンバーと一緒に過ごすことで何か新しいことが見つかる。僕たちは一緒に移動し、一緒に働き、一緒に楽しみ、一緒に戦うことから家族のようだ。一緒に過ごす時間が長くなれば、彼ら一人ひとりから何かを学ぶことができる。

19年シーズンのポジティブなこと、ネガティブなことは?
最もポジティブなことは優勝だ!それに、ヘレスで表彰台を獲得して、シーズンを通じて多くの経験を積んだ。ネガティブなことは、犯してしまったミスと転倒。最終的には、そのことから学び、成長できる。

シーズン前に2勝を挙げて、総合3位を争うことを期待していた?
18年シーズンをストロングな形で終えたから、グッドなリザルトと初優勝を期待していたけど、最終的には重要な2勝を挙げることができた。オースティンで最高峰クラスの初優勝。シルバーストンでは最終コーナーでマルク・マルケスを抜いた。信じられなかったけど、沢山のことを学んだ。僕たちはバイクをステップ・バイ・ステップで改善させ、何度か転倒してしまったけど、とても良いシーズンだった。チームと一緒に成長している。

初優勝のことを鮮明に覚えているかい?
信じられなかった。ラスト4ラップにバレンティ・ロッシを抜き、抜き返されないように限界までプッシュしたことを覚えている。最終ラップは集中力を維持することができ、少しナーバスだったけど、ゴールラインを通過し、チームのみんながピットウォールに登っているところを見たときには感情が爆発した。唯一の経験。忘れられない瞬間だった。

初優勝の感動を表現すると?
交錯した沢山の感情を表現するのは、とても難しい。決り文句になってしまうけど、本当に夢の実現だった。子供のところから追い求めていたことだったから、特別なことで、言葉に表すことはとても難しい。

アッセンとザクセンリンクの転倒に関しては?
アッセンの転倒の後、ザクセンリンクでもう一度転んでしまったときは、受け入れることが少し難しかった。『二度目はダメだ!』と考えたけど、スズキとパーソナルチームのおかげで、状況を上手くマネージメントすることができた。何も心配せずに将来を見据え、前に進むことに集中した。

そして、シルバーストン。
信じられなかった!マルク・マルケスとのバトルは常に非常に難しい。あのレースのことを良く覚えている。彼の後方に位置して、オーバーテイクのベストポイントを理解するために長所と短所を研究した。最終コーナーで追い越し、僅少さで競り勝った。あの瞬間の感情を表現することはとても難しい。幸せ以上にエクスタシーだった。

19年シーズンに不足していたことは?
正直に言えばない。もっと多くのレースで勝ちたかった、というわけではない。ものごとを次のシーズンに残すことを好む。来季新たなチャンスがあるだろう。

来季20年にやるべき仕事は?
スズキはエンジンの新たなスペックの開発に着手し、違いを感じることができた。トラクションとスピードの改善に取り組んでいる。個人的には転倒を減らして、レースでより一貫した走りがしたい。

新しいエンジンの第一印象は?
とてもナイスだった。新しいエンジンを試した18年を思い出す。あのときはあまり良く機能しなかったから、少しがっかりしたけど、今回はグッドなパフォーマンスを提供してくれることを直ぐに感じた。バレンシアで初めて試し、ヘレスで全てが良く機能することを確認した。ポテンシャルが少し良くなり、パワーデリバリーが改善されていることを感じる。重要なことだ。

19年シーズンを10点満点で評価すると?
8.5点だろう。3度も転倒してしまったから、パーフェクトなシーズンではなかった。 優勝と表彰台を獲得した後、来季はタイトル獲得に向けて攻めるときではないだろうか? 可能な限りに表彰台に立ち、多くのレースで優勝に向けてトライすることは確かだ。全てがどうなるか楽しみ。

チームメイトのパフォーマンスを評価すると?来季期待することは?
ジョアン・ミルは豊富な才能の持ち主。より戦闘的になり、バイクの改善をサポートしてくれるだろう。今は経験を積んでいるところだけど、来季は彼にとって良くなるだろう。