ヤマハが21年からクアルタラロをファクトリーチームで起用することを発表

20年最初のオフィシャルテストを前に、ヤマハの21年&22年ファクトリーチーム体制が決定。

ヤマハ発動機は29日、最高峰クラス1年目に総合5位に進出して、ルーキー・オブ・ザ・イヤーとベスト・インディペンデント・チーム・ライダーの2冠を達成した20歳のフランス人ライダー、ファビオ・クアルタラロを21年から2年間、ファクトリーレーシング・チームで起用することを発表。

前日の28日にマーベリック・ビニャーレスとの契約更新を発表したことから、3月に開幕する20年シーズンを前に、21年と22年のチーム体制が決定した。

ヤマハからフルサポートを受け、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームから継続参戦するクアルタラロは、「ヤマハと一緒に、ここ数か月間の話し合いがまとまり、契約に至ったことがとても嬉しい。安定を追求することは簡単ではないけど、今回は3年間の計画がハッキリした。本当に嬉しい。」

「昨年と同じように懸命に仕事に取り組もう。グレートなパフォーマンスの実現に向けて、モチベーションが非常に高い。この冬は非常に長く感じた。僕のクルーに再会し、仕事を再開させ、新型のYZR‐M1に乗れる来週のセパンテストが楽しみ。最高峰クラスに参戦する機会を提供してくれたヤマハとペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに感謝したい。今年も彼らが誇りを持ってもらえるように全力を尽くそう」と、ファクトリーチームへの昇格を喜び、最高峰クラス2年目の抱負を語った。

ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクターのリン・ジャービスは、「ファビオが21年と22年にヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームに加入することを大変嬉しく思います。」

「彼のデビューシーズンは、まさにセンセーショナルでした。ポールポジション6回、表彰台7回という数字は、彼の輝かしく、並外れたライディングスキルの兆候であり、ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームとの2年契約を満了した後、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームに昇格するように招待するのは、当然のステップです。20年シーズンは、ファクトリースペックのYZR‐M1を提供し、ヤマハの全面的な支援が受けられます。ファビオは20歳ながら、バイクに乗っているとき、降りているときも素晴らしい成熟度を示してくれ、21年に我々に加わることを楽しみにしています。」

「ファビオとマーベリックは、チャンピオンシップの勝利を追求するために動かずに、YZR‐M1の開発を継続するために、我々全員に大きな刺激を与えてくれるでしょう」と、クアルタラロ起用の理由と期待を説明した。

モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGPとペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームは、2月6日にマレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットでチーム発表会を開催する。

VideoPass』では、3月2日までの動画視聴を提供する『20年オフシーズン』と11月16日まで視聴が可能な『20年シーズン』のパッケージを提供。