オフィシャルテスト~7日からマレーシアのセパンで開催

21名のレギュラーライダーと7名のテストライダーが3日間のテストを実施。

最高峰クラスのオフィシャルテストは、7日から3日間、第19戦マレーシアGPの開催地に指定されているセパン・インターナショナル・サーキットで開催。6メーカー、11チーム、21名のレギュラーライダーたちが今年始めて集結。ジェイクダウンテストに参加した7名のテストライダーたちは、当地に延滞して、テストプログラムを継続する。

19年王者マルク・マルケスは、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催されたプライベートテスト終了後、11月27日にバルセロナ市内の大学病院で脱臼癖を解消する目的で右肩を手術。手術から63日後に回復具合を確認する目的でバイク(450cc)を試乗し、インドネシアの首都ジャカルタで開催されたチーム発表会の際に回復具合は60%と説明。

所属するLCR・ホンダから6年目を迎えるカル・クラッチローと共に、テストライダーのステファン・ブラドルがヘレスで2日間、セパンで3日間のテストを繰り返した20年型のプロトタイプマシン、RC213Vの開発に取り組む。

中量級王者として最高峰クラスに昇格するアレックス・マルケスは、シェイクダウンテストに参加。2日間で111ラップを周回すれば、10月29日に船橋市内の病院で右肩を手術した中上貴晶は、回復具合を確認しながら、最高峰クラス3年目に供給されるバイクを初試乗する。

先陣を切って1月23日にチーム発表会を実施したドゥカティ・チームの両雄、アンドレア・ドビツィオーソダニロ・ペトルッチは、テストライダーのミケーレ・ピロがシェイクダウンさせたデスモセディチGP20のテストを開始。ファクトリーチーム2年目のペトルッチは1年前の同テストで最速時計を記録していた。

プラマック・レーシングのジャック・ミラーフランチェスコ・バグナイアも20年型の初走行が予定され、プライベートチームからサテライトチームに昇格したレアーレ・アビンティア・レーシングのティト・ラバットは、昨年11月に実施された2度のテストで好印象を得たデスモセディチGP19のテストを継続。

22名のレギュラーライダーの中で最後に参戦が決定したヨハン・ザルコは、供給される1年落ちドゥカティ車を初試乗する。

20年シーズンが始まる前に21年から2年間の契約を更新したマーベリック・ビニャーレスと序盤6、7戦後に将来の去就を決断することを発表したバレンティーノ・ロッシは、20年型YZR‐M1の初試乗が予定され、シェイクダウンテストでテストライダーとしてデビューしたホルヘ・ロレンソと2人の日本人ライダー、中須賀克行野左根航汰は、レギュラーライダーたちをサポートしながら、テストプログラムを継続。

所属チームのホームサーキットで今年最初のテストを迎えるフランコ・モルビデッリファビオ・クアルタラロもヤマハから供給されるファクトリースペックのバイクでテストを開始。

最高峰クラス4年目と2年目を迎えるアレックス・リンスジョアン・ミルは、11月のテストで、戦闘力が確実に高まっていることを証明。シェイクダウンテストに参加したテストライダー、シルバン・ギュントーリと共に開発プログラムに取り組む。

シェイクダウンテストで3日間連続して1番手に進出したKTMは、総合1番手に進出したポル・エスパルガロを筆頭に、11月3日に手術した右肩が順調に回復していることを証明したミゲール・オリベイラ、3日間で着実にラップタイムを伸ばしたブラッド・ビンダー、1月7日に手術を受けた右前腕の状態を確認したイケル・レクオナ、テストライダーのダニ・ペドロサと共に5人体制でテストを継続。

アプリリアは、アンドレア・イアンノーネが暫定的に資格停止の処分を受けていることから、16年から3年間スーパーバイク世界選手権で起用したロレンソォ・サバドーリをテストライダーとして招集。シェイクダウンテストでは19年型RS‐GPを走らせれば、テストライダーのブラッドリー・スミスは、20年型をシェイクダウンさせ、不具合と作動を確認した後、最終日にアレイシ・エスパルガロに車両を渡すと、公式予選1のラップタイムに接近する2番時計を記録。好発進を決めていた。

シェイクダウンテストでは、3日間ドライコンディションの中で開催。初日と2日目は気温が35度まで上昇するドライコンディションが予報されているが、3日目最終日は昼頃から降水確率が高い。

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VideoPass』では、2月7日からセパン・インターナショナル・サーキットで開催されるオフィシャルテストの動画を配信。