エスペレータ「我々の目標はチャンピオンシップの維持」

ドルナスポーツ代表の記者会見を開き、カタールGP、タイGP、アメリカズGPなどに関して状況を説明。

ドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータは5日、開幕戦カタールGPの開催地、ロサイル・インターナショナル・サーキットのプレスカンファレンスルームで報道陣向けに記者会見を開き、カタールGPのキャンセル、タイGPの延期、アカリカズGPの開催、アラゴンGPの開催日程変更などチャンピオンシップの現状を明白に説明した。

「将来、どうなるでしょうか?防ぐことはできません。状況は世界中で日々変化しています。私が唯一言えることは、延期にしても何にしても、可能なことを全て尽くすということです。今日の目標は、ここまでずっとやってきたように、チャンピオンシップを開催するために共同で働くことです。可能な限りベストなコンディションを整えますが、できる限り多くのレースでチャンピオンシップを維持できるように努力します。我々にはそれに向けて準備ができています。」

「次戦?アメリカです。最後の瞬間まで、全ての機材の発送を待ちます。今日とその時までに状況が変化すれば、決断を下します。確かに、スペインで開催される幾つかのレースの開催日変更、アメリカズGPの開催日変更に向けて動いたことは事実です。言うのは簡単ですが、短期間での変更することは、そうではありません。今から3月末までに、これらのレースを開催することは不可能です。」

「本日、タイGPの開催日変更を発表しました。アラゴン政府がアラゴンGPの開催時期を1週間前倒してくれたおかげです。」

「全てが可能です。全てをカバーする解決策があることが最も重要なことです。FIM及びIRTAとの合意により、ドルナはレースを開催する会社だと常に言ってきました。そして、これが我々の義務であり、最も重要なことは、経済よりもレースを開催することです。IRTA及び『MotoGP™クラス』、『Moto2™クラス』、『Moto3™クラス』の全てのマネージャーに、できる限り多くのレースの開催に向けてトライすることを約束します。楽観的だとは言いませんが、約束できる唯一のことは、レースを開催するために、何が起きても解決策するために努力します。残り19戦です。」

「アメリカとアルゼンチンはOKですが、私は将来に起こることではなく、問題を救うのに十分な機会があると言います。アメリカとアルゼンチンの後は、ヨーロッパでの開催となりますが、状況次第です。これが最も重要なこと。今日、当局は多くの観客を集めるイベントを禁止しました。問題は入国を禁止された国籍を持つ多くの人たちがパドックにいることです。解決策を考えています。何らかの措置が近づいているとき、それに対して反応する幾つかのアイデアがあります。」

「カタールGPの『MotoGP™クラス』はキャンセルです。開催するチャンスがなかったことからキャンセルとなりました。シーズン末に可能性があれば、確認しましょう。しかし、今日の時点で『Moto2™クラス』と『Moto3™クラス』を開催し、『MotoGP™クラス』はキャンセルとなりますが、全ての可能性を検討します。開催日程と規則を公開するとき、全ての人たちに等しく、変更する場合にはチームと共に明確にする必要がありますが、誰もが同じ条件で多くのレースをすることを望みます。」

「我々はイタリアから約150名を移動させることを検討しましたが、問題はイタリアからの渡航者、または過去14日間イタリアに滞在していた全ての渡航者に対して入国が禁止となったことでした。これは特別なケースですが、イタリア、もしくはその他の禁止国から来る人たちが沢山います。3クラスを開催するには、最低でも1000名が必要です。」

「FIMとの契約により、チャンピオンシップの最低開催数は13戦です。キャンセルが多くなり、最悪の場合が発生するかもしれませんが、まだ時間があります。我々の義務はレースをすること。レースを開催します。」

VIDEOPASS(ビデオパス)』では、開幕戦カタールGPから史上最多全20戦を完全網羅の生中継で配信。
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