ペトロナス・スプリンタ・レーシングのカイルール・イダム・パウィは、開幕戦カタールGPで昨年5月の第4戦スペインGPフリー走行1で転倒を喫した際に開放骨折した右手小指の負傷から復帰。16年11月の最終戦バレンシアGP以来となる軽量級での復帰戦で31番グリッドから26位で完走した後、活動の拠点スペインに戻らず、出身地のマレーシアに帰国していた。
「緒戦のカタール後、マレーシアに戻ったら、数日後に外出制限が発令されたから、1か月以上も隔離された生活が続いている。1日に1度も外出しない日があるのは、本当に不思議なことだけど、室内に自転車を持ち込み、ダンベルなどを利用して筋力トレーニングを続けている。再開の時期が分からないけど、いつでも走れるように、準備を整えるためにしっかりトレーニングを積んでいる。」
「テストと緒戦は調子に浮き沈みがあったけど、それは予想範囲。レースから長く離れていたし、軽量級は久しぶりだったから、改めて順応する必要があったけど、もう一度走れたことは最高だった。」
「走る度に良い感じになり、ホンダに要求される走り方に合わせていたところ。中量級と軽量級の大きな違いであるコーナリングを上手く走らせる必要がある。重量が違うから、走り方を変える必要があるけど、ハードブレーキングには大きな自信がある。」
「ホンダの16年型と20年型はそれほど大きな違いはない。確かに改善されたところが幾つかあるけど、バイクは良く走る。改めて順応しなければいけないだけ。」
予定されていた中量級からの継続参戦を断り、軽量級から再出発することを決断した21歳のパウィは、1か月前の3月18日からマレーシア国内で活動制限が発令されていることから、シーズンの再開に向けて室内でのトレーニングを継続する。
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