ドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータは29日、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)と共にドイツGP、TTアッセン、フィンランドGPのキャンセル発表後、インターネット電話を通じたインタビューに答え、早ければ、7月下旬からシーズンを再開する考えを明かし、開催が可能となった場合、新型コロナウイルスの検査を実施する意向を説明した。
「本日、ドイツ、アッセン、フィンランドのグランプリをキャンセルすることを発表しました。7月にスタートする可能性を検討していることが理由ですが、問題は開催国の状況と当局の許可であり、観客を収容する開催は困難です。これらのグランプリは無観客での開催は非常に難しいことからから、新たな日付を設定するのではなく、来年開催をすることで、各国のプロモーターと共に決定しました。」
「これが状況です。我々が決して経験したことがない新型コロナウイルスの問題であり、不運にも開催は可能ではありません。オランダ当局は8月末までイベントの開催を禁止したことから、開催は不可能であり、グランプリの運営は難しく、無観客での開催はそれ以上に困難です。」
「我々の現時点でのアイデアは、7月下旬にスタートすることです。場所と日付はまだ決まっていません。我々の最初のプログラムは欧州で始まり、7月下旬から11月までの開催です。状況の確認が必要です。欧州以外では11月以降の開催が可能となりますが、欧州からの移動が可能でない場合でも、少なくても10戦から12戦を7月下旬から11月下旬までに開催します。」
「我々はブリッジポイントと共に新型コロナウイルスの検査キット、約1万キットの準備を進めており、全員が出発前、サーキット到着後、帰宅後に検査ができることを目指します。我々はプロトコルを作成中で、無観客やパドック内の限定された人数など開催する場合の状況を確認する共に、移動、宿泊、ホスピタリティなどに関して異なる状況を想定します。」
「チームと協議を図り、パドックに入る1チームあたりの最多人数に関して合意しました。最高峰クラスのファクトリーチームは40名、インディペンデントチーム及びサテライトチームは25名、中量級は20名、軽量級は15名です。当然、レース運営やテレビ中継及び制作を含めたドルナスポーツのスタッフたちを加えて、計1600名となります。残念ながら、取材するメディアや中継するテレビは現時点で含まれていません。もしかしたら、写真を供給する数人のカメラマンが加わるかもしれません。」
「全ての参戦メーカーとの間で協議を継続し、2週間前には20年及び21年の技術規則に関して決定しました。また、近い将来に関する我々の計画をついても協議を図っています。連絡を受けるライダーたちとも話し合い、彼らと現状に関して意見を聞くことを幸せに思います。全員が健康で、一刻も早い開催を待ち望んでいると言わなければいけません。彼らは状況を理解しています。早期開催に向けた作業に喜んでくれますが、安全面に考慮した開催でなければいけません。」
「我々は複数のレース開催を検討します。実現するには、もしかしたら、同じ週末に開催するのではなく、同じサーキットでの2週連続開催になるかもしれません。」
「スーパーバイク世界選手権の状況も同じです。アイデアは、スーパーバイクを開催する幾つかの開催地が『MotoGP™世界選手権』と同じであることから、同時に開催することです。もしかしたら、『MotoGP™クラス』の決勝レース後に、スーパーバイクの決勝レースを実施するかもしれません。スーパーバイクの責任者たちと可能な限りベストな開催日程が組めるように共同作業を進めますが、優先事項はスーパーバイク世界選手権を開催することです。」
ドルナスポーツは、20年シーズンの実現に向けて、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)、国際ロードレーシングチーム連盟(IRTA)、モーターサイクルスポーツ製造教会(MSMA)との協議を継続する。
「現時点でのアイデアは7月下旬のスタート」
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