KTMは27日、オーストリアGPの開催地であるホームサーキットのレッドブルリンクで2日間のプライベートテストを開始。ファクトリーライダーのポル・エスパルガロは、テストライダーのダニ・ペドロサと共に気温12度の午前9時、路面温度の上昇を待たずにプロトタイプマシン、RC16に乗り込み、プレシーズン最後のオフィシャルテストとなった2月24日以来、93日ぶりとなる走行を開始した。
コンセッションの優遇を受けるKTMは、レギュラーライダーのテストが許可されているが、ブラッド・ビンターは、現時点で南アフリカに滞在していることから欠席。
グランプリ・コミッションは、コンセッションの資格を有する2メーカーに対して、20年/21年のエンジン仕様の認定を6月29日まで延期することを決定したことから、エンジンの開発が許可されているが、モータースポーツディレクターのピット・バイラーは、エンジン開発を凍結し、オフィシャルテストで使用したエンジンを2年間使用することを宣言。エンジン及びエアロボディ以外の分野の開発作業を継続する。
ポルトガル、イタリア、アンドラ、スペインに滞在しているライダーたちは、サーキットやモトクロストラックでのトレーニングを開始。7月中旬に予定されているヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでのシーズン緒戦に向けて、本格的な準備が始まっている。
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