メディカルディレクターが安全対策を説明

開幕戦から19か月ぶりとなる7月中旬のシーズン再開に向けたガイドラインの概要を解説。

チャンピオンシップのメディカルディレクター、アンヘル・チャルテル医師は、2020年シーズンの改訂された開催日程が発表された後、オフィシャルウェブのインタビューに応え、医療面のプロトコルに関して説明。

「我々は構造的に定義された完璧なプロトコルがあります。我々が設定したプロトコルは、緒戦から非常に厳格となると言えます。開催地であるスペインでは、多くの地域で規制緩和措置の最終段階であるステップ3に移行し、新たな規制が施行されますが、ヘレスでは厳格なプロトコルを実行します。ドラマではないと言いますが、チャンピオンシップは何よりも重要です。国際モーターサイクリズム連盟、国際ロードレーシングチーム連盟、ドルナスポーツのコミットメントは非常に強力です。」

「定義は簡潔です。血清学的検査、新型コロナウイルスPCR検査、暗号化、セクター化、そして隔離です。これらはパドックに来る全ての人たちが考慮すべき最も重要な概念であり、我々は個人、家族、地域の隔離を経験し、そこから移動して来ることから、これらの概念を認識していますが、隔離の欠如ではありません。常に隔離されます。」

「何を意味するか?全てに敬意を払い、規則を破る人は間違っていることを意味します。最も厳しい罰則が科せられ、それについては詳しく説明しませんが、誰もが想像できます。我々は誰からの圧力に屈しません。チャンピオンシップは、全ての上にあることを主張し、2020年シーズンを終了させることを望みます。」

「我々のチームは、医療と管理の両方で個人用防護具、顔面保護具、滅菌、手洗い、セーフティディスタンスを使用する必要があります。参戦チームはセクター化されます。既に特定されている人々の集まりであり、そこに他人が存在しないことから、存在する全ての接触者を常に把握します。そうでなければ、我々は間違いを犯します。」

「毎朝、1200人の一人ひとりの健康状態を把握することで、迅速に新型コロナウイルスの可能性を疑う情報を入手します。疑いがある場合には、完璧に定義された傷病者集積場所であるトリアージエリアに搬送します。」

「ドルナの医療部門の一部であるクリニカモバイルは、ライダーの理学療法治療において、非常に重要ですが、それほど大規模ではありません。セクター化され、医師と理学療法士たちは衛生的な保護措置の観点から保護され、ライダーたちに対応します。」

「プロトコルを状況に応じて適合することに努めました。これは複雑なプロトコルであり、22人がプレイするサッカーとは違い、一緒にいる領域は非常に特殊です。プロトコルを状況に適合させますが、それは厳格です。より簡潔な状況もあり、例えば、レースでは距離が維持さてます。パドックは開放された空間となり、グリッドも人と人との間に距離が確保されます。」

「ミスを犯すことはできません。1つ、2つのケースがあるかもしれませんが、チャンピオンシップを中断するつもりはありません。新たな規制により規制緩和措置が施行される場合でも、ヘレスのテストでは、厳格なプロトコルを維持します。」

「我々は緒戦に向けて大変楽観的です。規制への対応は苦労しますが、緩和は容易です。我々はより柔軟に対応しますが、緒戦ではミスを犯すことはできません。そのことを理解する必要があります。」

「我々が勤務する大学病院では、非常に機能したアプリケーションを開発しました。集中医療室や他の病棟に入院する患者、外来に訪問する患者など、1日に1000人ほどの患者に対応した経験があり、このアプリケーションにより、患者はどこからでも情報を直接送信でき、病院側では優れた制御が可能となりました。」

「我々は、このウイリスの影響を知らないことから、このアプリケーションが必要だと考えます。怪我により、重大な結果を引き起こす可能性があることから、傷病者集積場所であるトリアージエリアに搬送し、そこで疑いの度合いを確認します。胃腸炎や皮膚炎など一般的な症状に関しては、サーキットで治療しますが、急激に悪化する場合には、サーキット近郊の指定病院で治療します。新型コロナウイルスの検査を受け、ネガティブな場合はサーキットに戻り、ポジティブな場合には病院、または我々のコントロール下にある指定ホテルに移動させます。」

「チャンピオンシップはストップしません。コントロールの条件は非常に厳格だからです。100人の場合は...しかし計画に従えば、1人、2人、または3人の場合は、ストップしません。」

プロトコルの主要項目
• イベント5日前の新型コロナウイルスPCR検査
• 5日間の自己隔離(テスト後からイベントまで)
• サーキット内で必要に応じたランダム(手当り次第)のテスト実施
• 安全確保を目的としたキロン・プレベンション(チャンピオンシップを医療面から支援するスペインのキロン大学病院の予防セクション)とメディカルチームの共同作業
• 全ての担当者たちのサーキットへの移動及びサーキット内での個人用防護具の使用
• フェイスマスクの可能な限りの使用及び手洗い/衛生ガイドラインの奨励
• ライダーを含めた同じグループの分離(各ライダーは事前に定義されたチームに所属)
• ソーシャルディスタンスのガイドライン
• 毎日の健康診断、接触者の確認などアプリを使用したデータの追跡
• 症状確認を目的にパドックに入場する全1200人を対象とした毎日の健康診断
• クリニカモバイルの密集を回避するための時間割り
• スペイン及びヨーロッパの病院と同様に医療スタッフたちの個人用防護具及び新型コロナウイルス安全対策の使用
• 感染が疑われる人がいる場合、検査のために限定した場所に搬送
• 感染の可能性が高い場合、待機中の地元の病院に直接搬送され、綿棒、後退、肺機能検査を実施
• テスト結果、陰性となった場合はサーキットに戻り、メディカルセンターで治療
• テスト結果、陽性となった場合、病院に入院、もしくはメディカルチームがコントロール下にある指定ホテルに搬送

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