プレスカンファレンス~アウトサイダーたちのラストチャンスか?

アラゴンGPの開幕を前日に控えた中、クアルタラロ、ミル、エスパルガロ弟、ペトルッチ、マルケス弟、アレナスが共同会見に出席。

第11戦アラゴンGPプレスカンファレンスは15日、モーターランド・アラゴンのプレスカンファレンスルームで行われ、総合1位のファビオ・クアルタラロ、総合2位のジョアン・ミル、総合8位のポル・エスパルガロ、総合10位のダニロ・ペトルッチ、総合14位のアレックス・マルケス、軽量級で総合1位に進出するアルベルト・アレナスが出席した。

ファビオ・クアルタラロ
「前戦の土曜は本当に良かった。フリー走行3とフリー走行4でグレートなペースがあったけど、不運にもスタート直前に雨が降ってしまった。フリー走行1でバイクのフィーリングがあまり良くなかったから、少し神経質になってしまい、何もセッティングを試さずに、全く違うバイクでコースに出たから、ちょっとした賭けだったけど、素晴らしかった。自信を持って走るために、リアタイヤを温めることに苦労したけど、全体的に悪いレースではなかった。初めてのウェットレースで沢山のことを学んだ。チームも僕もバイクを改善することができる。とても嬉しいけど、当然、ドライコンディションになって欲しかった。チャンピオンシップでは、あのようなコンディションになることがあるから、レースに満足。」

「2020年型バイクのポテンシャルは、ここでも合うと思う。大きな可能性を秘めていること思うから、昨年よりも良くなることを願う。クレイジーなシーズンだから、何かが起こるかもしれない。自信を感じる。バイクは最高のフィーリングを与えてくれ、強さを感じるから、アラゴンでの2連戦で可能な限り速く走り、ベストリザルトを獲得するためにベストを尽くそう。」

ジョアン・ミル
「ルマンでは期待していた最高の週末にならなかったけど、最終的には、それほど悪くなかった。正直なところ、週末は一度もバイクに良い感じがなかった。十分な戦闘力がなかった。日曜の序盤はバイクを操ることができず、非常に難しかったけど、グッドなペースを掴み、前を走る沢山のライダーたちを抜いた。ウェットコンディションでの最初の教訓となったことから、ペースに関してはテストに合格したと思うけど、ポジションはベストではなかった。終盤のファビオとマーベリックとのファイトは楽しかったけど、忘れることができるグランプリとなってしまった。ルマンを過去のことにして、もう一度スタートしよう。」

「僕たちにとって、良い週末になると思う。昨年は週末を通じて非常に戦闘力が高かった。序盤に問題があったけど、僕は良い感じ。僕たちにとって、グッドなトラックになるかもしれない。どうなるか見てみよう。今年は、初日までどうなるか決して分からないけど、最高の週末になると感じている。」

ポル・エスパルガロ
「先週末は良かった。ルマンは軽量級時代からいつも良い結果をもたらしてくれる。かなりクレイジーだったけど、そのレースで貴重なポジントを稼いだ。アラゴンでは優勝など過去にすごく良い結果を獲得した。最高峰クラスでもそれほど悪くなかったけど、この2年間は怪我を負ってしまい、レースができなかったけど、好きなレーストラック。特にスタンドが埋まり、スペイン人ライダーを応援してくれるときは最高だ。走ることが本当に楽しい。結果を出したルマンの後で早くバイクを走らせたい。気温が低くなり、風が強くなりそうだ。タイヤの適応を見て、パフォーマンスを確認しよう。」

「今年は全員にとって予想不可能だったけど、KTMはそれ以上かもしれない。過去はそれほど良くなかったけど、僕たちは期待していなかった結果を獲得している。タイヤが大きく変わり、トラックコンディションも変わったことから、100%ではないけど、それらが原因だと理解する。予想をはるかに越える優れたパフォーマンスだから、僕たちのバイクのレベルをマネジメントすることにトライしている。今週末は、何か素晴らしいことに向かって闘うことができる週末になるかもしれないけど、特にリアタイヤのパフォーマンスを確認する必要がある。寒いコンディションになれば、ミディアムタイヤでプレイできると思う。利益をもたらすことができれば最高だけど、ソフトタイアが必要な場合、もしかしたら、フロントのパフォーマンスを失ってしまい、僕たちのバイクから利益を引き出すことができないかもしれない。週末の始まりを見てみよう。良い週末になることを本当に期待する。ここでグッドなリザルトを獲得できれば、シーズン終盤に何か興味深いことに向かって闘えるかもしれない。」

ダニロ・ペトルッチ
「日曜の結果は大きな安堵感を与えてくれた。1年間トップ5に進出できなかった後で、特に好きなトラックで、もう一度優勝できたことはナイスだった。ルマンは好きなトラックだけどバルセロナからバイクの感触が良くなり始めた。唯一のテストとなったミサノで、幾つか異なることを試して、セットアップを改善することができた。確かにグリッド上にいるとき、ドライコンディションで表彰台争いができるだろうと考えていたから、雨が降り出したときは喜べなかったけど、状況は全員にとって同じだと言い聞かせた。経験が大きな違いを生み出したと思う。この好感触を続けることができる。ドゥカティとの冒険を終了する前に、もう一度グッドなリザルトを獲得したいけど、もう一度この気分を味わえたことは本当にナイスだ。」

「バイクのグッドなバランスが見つかった。ここでも機能すると思うけど、最初にトラックのコンディションを理解する必要がある。特にタイヤが僕にとって上手く適応するのか、どのタイヤが最適なのかを理解しなければいけない。アラゴンは午前が寒く、午後になると暑くなることから、常に困難だったけど、今年はすごく寒くなりそうだ。いつも風に苦しむことから、明日から天候が回復することを願うけど、レースに向けて、グッドなアプローチとグッドなフィーリングで入ることが大切。僕は以前よりも幸せだ。」

アレックス・マルケス
「僕たちにとって、グッドなリザルト。本当に重要なことは確か。ウェットはOKだけど、全員にとって難しく、順応が必要とされる。バイクの上で最高の感触があり、全てのラップでベストを尽くした。簡単なことではなかったけど、ウェットで表彰台を獲得。僕にとって重要ではないという意味ではない。確かにミサノ2からフィーリングが良くなり、この表彰台は仕事を続ける上で、モチベーションをさらに与えてくれる。これはチームにとって非常に重要だ。ウォームアップ走行では速く、一貫していた。このことが嬉しい。アラゴンは過去にホンダが上手く走っていたトラック。好きなトラックだから、この2戦で日々改善して、上手くやれるようにトライしよう。」

「予選で苦しんでいる。日曜のペースは悪くないことから、予選がカギとなるけど、上位陣と比較して序盤でから大きく遅れてしまう。確かにルマンでは予選で一歩前進したけど、2度目のタイムアタックでミスしてしまった。改善を続け、仕事を続ける必要があり、良い方向に向かっている。」

アルベルト・アレナス
「幾つかの苦戦、不運、ミスが続いた後、3連戦の緒戦となったフランスで戦闘力を取り戻すことができ、幾つかのポイントを稼いだことは本当に良かった。フィーリングはウェットでもドライでも週末を通じて良かった。大きなパワーと高いモチベーションを持って、ここに乗り込んできた。」

「中量級の昇格は本当に嬉しい。最適な時期だと思う。僕は準備ができている。軽量級に長く参戦していることから、中量級に昇格したかったけど、今がその時だ。アスパル・チームから続けられることも僕にとって良いこと。僕は彼らを知り、彼らも僕を知る。最高だ。1つの目標を達成した。2つ目の目標であるチャンピオンシップに100%集中する。」

VideoPass(ビデオパス)』では、第11戦アラゴンGPのフリー走行1からの決勝レースのプレスカンファレンスまで完全網羅の生中継で配信