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2021-02-11
By motogp.com

「ペトルッチはエキストラになるために来たわけではありません」

KTMとのコラボ3年目に新加入のダニロ・ペトルッチと2年目のイケル・レクオナを起用。

Tags 2021

テック3・KTM・ファクトリー・レーシングのチームマネージャー、エルベ・ポンチャラルは、2月12日のチーム発表会を前に、2021年シーズンの期待と目標を説明。最高峰クラスで初優勝、そして2勝目を挙げた勢いを維持し、上位争いに挑むことを語った。

この冬は、ミゲール・オリベイラとギー・クーロンが去り、ダニロ・ペトルッチとセルジオ・バルベナが加入。
「当然、ギー・クーロンがチームのクルーチーフを辞任したことで、1つのエピソードが終了しました。我々は1983年から一緒に働き、1989年にテック3を結成する前のホンダ・フランスとロスマンス時代から一緒に働いてきましたが、新たな体制を支援するために、カタールで開催される最初のテストには参加します。」

「これからKTMとのコラボ3年目に立ち向かいます。我々はKTM機がトップでフィニッシュラインを通過するところ、レースを支配するところを目撃しました。オリベイラ&クーロンと『RC16』が最初から最後までレースをリードし、ポールポジション、ファステストラップ、ウインという正真正銘のデモンストレーションは記憶に新しいです。」

「昨年から技術面の凍結が課せられていることから、カタールで供給されるバイクは、最終戦で使用したバイクに相似しています。人材面に関しては、ミゲール・オリベイラに替わってダニロ・ペトルッチ、ギー・クーロンに替わってセルジオ・バルベナが加入します。セルジオ・バルベナとは、ファクトリーチームとテック3を繋ぐ役割を果たしていたときに、一緒に働いた人物であり、ブルノでブラッド・ビンダーと共に優勝を挙げたことから、全ての詳細を把握しています。彼はイタリア人であり、過去にダニロと一緒に仕事をした経験があることから、言い換えれば、スムーズになるはずです。チームの他のメンバーは同じです。当然、完全なプレシーズンが実施される方が良かったですが、カタールでお互いを良く理解する5日間のテストが開催されます。」

「もう1つのニュースは、我々のカラーリングが根本的に変更され、今週の金曜に発表します。もちろん、レッドブルとの緊密な関係が継続されますが、外見はファクトリーチームに似寄っています。KTMの幹部が我々を信頼してくれたことを誇りに思い、大きな責任もって、完全に引き受ける準備が整っています。いずれにせよ、2021年シーズンのラインアップ発表と特にカラーリングの公開に大きな興奮しています。」

KTMとの3年契約が今年末で満期を迎えますが、パートナーシップが更新される可能性は?
「テック3の意志は、さらに5年間のコミットメントです。私が知る限り、契約の更新は彼らの願いでもあります。現状、契約書の作成するための交渉段階であり、一刻も早く、調印できることを期待します。本当のことを言うと、成功は継続の結果であると考え、メンバー全員が完璧に調和して働いていることから、変更する理由はありません。」

「彼らはグリッドに4台のバイクを並べ、2020年に獲得した結果に大変満足していると思います。政治、マーケティング、スポーツの観点から、ライダーがテック3からオフィシャルチームに昇格することを含めて、特定の構造が確立されました。例えば、ドゥカティとは異なり、毎年共同で発表会を開催します。異なる2チームによって運営されますが、全てのライダーたちが同じ待遇であると考慮されていることが示されており、これを大変誇りに思います。」

2020年に初優勝を達成しました。2021年に期待することは?
「2020年のように上手くやることです。我々は2レースに勝ちました。これは少なくありません。ハードルが高いことを自覚していますが、自惚れではありません。加入したばかりのダニロ・ペトルッチは、2人のオフィシャルライダーたちを追いかけ、打ち負かすことを含めて、全力を尽くすと宣言しました。ただし、その前にバイクを彼に適合する必要があります。2019年と2020年の勢いに乗って、少なくても1勝を挙げられたら良いと考えています。」

「一方で、イケル・レクオナはもう新人ではありません。終盤に成長を証明するつもりでしたが、不運にも新型コロナウイルスに感染しました。この冬は懸命にトレーニングを積みました。ブラッド・ビンダーは1年目、ミゲール・オリベイラは2年目に優勝を挙げたことから、同じようなパフォーマンスを期待します。バイクと技術的な支援を考慮すれば、野心的にならなければいけません。優勝できない理由はありません。前進を続け、上位進出に向けてファイトすることに依存します。」

例外的な奇妙な状況において、ライダーたちの精神状態はどうでしょうか?
「ダニロは経験がある賢いライダーです。エキストラになるために来たわけではありません。確かに多くのテストができず、理想的な状況ではありませんが、受け入れなければいけません。先日、KTM本社に訪問したときは、大変興奮していました。彼の体格にバイクが合うように実施した空洞試験を含めて、直ぐに安心感が与えられました。」

「4人の間には競争がありますが、それは健全な競争です。KTMは優勝を挙げたブラッド・ビンダーとミゲール・オリベイラ、経験豊富な新加入のダニロ・ペトルッチ、アングリーな若手イケル・レクオナを起用します。我々は結果を獲得し、頭脳的に上位進出を争い、表彰台を目指さなければいけません。」