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2021-02-14
By motogp.com

「テック3から走ることは予想していた」

新天地から参戦10年目を迎えるダニロ・ペトルッチが異なる2メーカーでの優勝を狙う。

Tags MotoGP, 2021

テック3・KTM・ファクトリー・レーシングダニロ・ペトルッチは、KTMの合同発表会でオレンジのツナギ姿で初めて登場した後、メディア向けのオンライン会見に出席。KTMの印象とプロトタイプマシン『RC16』の戦闘力、サテライトチームの加入と待遇を説明した。

新天地KTMとの契約と印象
「初めてKTMの本部を訪れたとき、レース部門を見ることができ、昼食後には契約を交わした。通常、契約書に調印するには多くの時間を要するけど、僕たちは直ぐにお互いを理解した。そのことがとても嬉しかった。メーカーを変更するときだったと思う。KTMに加入したことがとても嬉しい。」

「ここ数年間で唯一購入したバイクはKTM。ほぼ全ての機種に乗った。まだ試していないのは、プロトタイプマシンだけなんだ。」

「僕はライダー。フェアリングの下に何があるのか正確には分からない。トラック上でドゥカティと比較して、どう見えたかと聞かれたけど、外から見ると実際に乗るのでは違う。彼らは僕の発言を書き留めてくれた。それはとても幸せを与えてくれる瞬間であり、キャリアにおいて非常に重要な時期だと感じた。」

「僕はこの2年間でシーズン毎に1勝を挙げた。ドゥカティで6年間過ごした後、特に2019年の後半にKTMの進化を確認したから、チェンジの時が来た。彼らは2020年に3勝を挙げた。これは僕にとってグレートな機会。重要なシーズンとなるだろう。目標はKTMと共に勝つこと。2つのメーカーで勝ったライダーは、そう多くない。達成したい。達成できると思う。」

「KTMでは全てが100%。人材面も含めて、細部に細心の注意を払い、僕が楽しく、気分良く走れることを願っている。これは僕が取り組んできた分野であり、とても嬉しく思う。最高の状態だと感じる。」

「ピット・バイラーとマイク・レイトナーから誰もがバイクに情熱を持ち、自分たちが好きなことをすることに喜びを見つける必要があるから、自分のツールに戻らなければいけないと言ってくれた。僕は喜びと静けさを見つけている。僕にとって重要な1年になることはハッキリしているけど、2015年から常に1年1年が重要だった。自分が一番好きなことをしたい1年。KTMでできれば、それは個人的に大きな達成だと思う。」

サテライトチームの加入と待遇
「正直なところ、テック3で走ることを伝えられたとき、そのことは予想していた。ミゲール・オリベイラが2019年の後半戦に大きな前進を果たしたことから、彼にはオフィシャルチームへの昇格が相応しかった。実際に非常に速いライダーであることを証明し、ブラッド・ビンダーも同等に速い。」

「テック3から走ると伝えられたとき、1つだけ質問した。それは、同等な技術支援が受けられるかどうか、ということ。彼らは4人全員に同じ支援でフルのファクトリースペックを4人に提供することを約束してくれた。」

「オフィシャルチームとテック3の間に違いは見られない。昨年は2勝を挙げた。プラマック・レーシングに所属したとき、ファクトリーマシンを走らせれば、トップ争いができることを証明したから、あまり心配はしていない。誰よりも前に走らなければいけないだけだ。」

プロトタイプマシン『RC16』の戦闘力
「2019年にポル・エスパルガロと共に進化していたところを目撃し、2020年には戦闘力が非常に高いことを証明した。もしかしたら、外部から彼らを信じた最初のライダーからもしれない。」

「昨年は何度もKTMを追いかけた。KTMのベストライダーだったポル・エスパルガロは僕と同じようにハードブレークをかけるけど、ダニ・ペドロサは全く異なるスタイルにも関わらず、最初から非常に速く走っていた。これはライディングスタイルが異なる様々なライダーたちが『RC16』で速く走ることができることを意味するから、僕に落ち着きをもたらしてくれる。直ぐに速く走れたブラッド・ビンダーには驚いたけど、バイクに乗るまでは、実際には分からない。興味深い。」

ウインターブレイク&プレシーズン
「首の負傷は回復した。1月には20歳のときのようなトレーニングを開始。もう30歳で、グリッド上ではベテランの1人だけど、トレーニングと理学療法に多くの時間を費やしている。」

「レッドブル・パフォーマンス・センターを訪れたことは本当に良かった。多くのフィジカルチェックをして、どこの改善が必要なのかを理解した。大変優秀な専門家たちがフォローしてくれ、すごく良い気分だった。」

「今はキャリアをスタートしたときのアプローチに戻ったような気分。自分自身を再発見している。10年前に戻ったような気分で、改善と仕事への強い気持ちがあり、若さを感じる。」

「セパンでのテストを失うことは、些細なことではない。バイクを理解するのは最も厳しい条件。カタールでは、同じトラックで5日間のテストが実施される。これは少なくない。もしかしたら、ロサイルはシーズン中に見られる全てのシナリオを体験するのは最適なトラックではないかもしれないけど、適応が必要であり、同じトラックで5日間連続してテストを実施するのは興味深い。深く理解することができるかもしれない。」

テック3・KTM・ファクトリー・レーシングは、ロサイル・インターナショナル・サーキットで3月6日から始まるオフィシャルテストに参加。開幕戦カタールGPに向けて準備に取り組む。

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