ヤマハ発動機のファクトリーチーム、モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGPは15日、参戦60周年となる2021年シーズンに向けて、バーチャルリアリティーによる体制発表会を開催。チームディレクターのマッシモ・メレガリは、3週間後に迫ったシェイクダウンテストとオフィシャルテストを視野に入れ、ファクトリースペック『YZR-M1』の開発に関して説明した。
「カタールのテストで新型のエアロダイナミックスを投入します。そこからコントロールとバランスの改善に向けて、シャーシとスイングアームの仕事に取り組んで行きます。新しいエキゾーストを開発中で、エンジンには触れることができませんが、バイクのパフォーマンスを向上させるために、その周辺の作業に取り組みます。」
「昨年のバレンシアでは、フランコ・モルビデリが走行距離が長いエンジンを走らせ、非常に良い加速を見せていました。もしかしたら、ストレートエンドで不足していたパワーを稼ぐことができるかもしれません。改善を再び試みる分野です。」
「昨年、ファクトリーバイクの短所とフランキーのバイクの長所を理解することができました。日本では、この分野の仕事に取り組んでいます。カタールでは、多くのマテリアルを持ち込みますますが、これほど多くのパーツを最後に準備したのはいつだったのか覚えていないと言っていました。カタールには3人のテストライダーを起用します。このようなことは嘗てありません。」
「2016年には非常にしっかりしたベースがあり、バイクはほぼ全てのサーキットで良く機能しました。フランキーのバイクは、2016年型によく似ていることから、ヤマハが決断した今年型の方向性は、もしかしたら、フランキーのシャーシに近づくかもしれません。」
ヤマハ発動機は、ファクトリーチームのマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロ、サテライトチームに移籍するバレンティーノ・ロッシにファクトリースペックの『YZR-M1』、ヤマハ勢の最高位となる総合2位を獲得したフランコ・モルビデリにはAスペックの『YZR-M1』を供給することを発表。
ヤマハのテストチームは、3月5日のシェイクダウンテストから参加。ファクトリーチームとサテライトチームは、3月6日からのオフィシャルテストに参加し、開幕戦カタールGPに向けて準備を進める。
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