ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクターのリン・ジャービスは、参戦60周年となる2021年シーズンに向けたファクトリーチーム『Monster Energy Yamaha MotoGP』の体制を発表した際に、昨シーズン問題となったエンジンのバブルに関して、今年使用するバルブに絶対な信頼を寄せていることを説明した。
「承認されたバルブと今年使用するバルブは良品です。技術的な欠陥が何もないバルブと共にチャンピオンシップを始められることは幸運です。」
「さらに、あの問題に対処する必要がある間に、セッティングのパラメータ、パフォーマンスのパラメータ、信頼性レベルを維持する手段について多くのことを学びました。昨年、我々のライダーたちはエンジンの走行距離を大幅に伸ばすことを強いられたところを見ましたが、今シーズンの信頼性に疑いの余地はありません。」
「純粋なパワーでは、我々のライバルたちに多少劣っています。その状況は続くでしょう。しかし、幸運にも現在はエンジンが凍結され、同じ状況が続きます。2020年は馬力が劣っていたにも関わらず7勝を挙げました。繰り返すことができると思います」と説明。
昨年11月5日、『FIM MotoGP™ Stewards Panel(スチュワードパネル)』は内部の監視により、ヤマハ発動機が技術的な変更に関して、『MSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)』の全会一致の承認を得る必要があるプロトコルを尊重しなかったことから、チャンピオンシップのコンストラクターポイントから50ポイントを剥奪。モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGPとペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームに対しては、プロトコルを尊重せずに獲得した20ポイントと37ポイントを剥奪することを決定。
同月6日、ヤマハ発動機はスチュワードパネルが決定した制裁に関して、誤ったプロトコルに関する決定を認識すると共に尊重し、受け入れ、制裁に対する控訴をしないことを発表。
また、内部の監視と現行の規則に関する誤った理解により、2つのメーカーによるバルブの使用について、モーターサイクルスポーツ製造者協会に事前に通知し、承認を得ることを省略。1つの共通した設計仕様に従って製造された2つの異なるサプライヤーのバブルを使用することに悪意がなかったことを説明した。
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