レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは、チーム発表会後、メディア向けのオンライン会見に出席。開幕戦カタールGPの開催地、ロサイル・インターナショナル・サーキットで3月6日からのオフィシャルテストに参加せず、リハビリを継続することを説明した。
ようやくバイクに乗れた?
「バイクには乗らなかった。発表会では写真撮影だけに参加。動画には参加しなかった。バイクが動いてしまうとき、どうすることもできない。乗ることは禁止。昨日初めてロードサイクルに初めて乗ったけど、少しだけ。約30分間。これは医師団が決めたプロセスの範囲で、許可が下ったから自転車に乗った。」
カタールに間に合う可能性は?
「嘘を言ってしまうから、正確な期日を言うことはできない。2月の検査はすごく良かった。骨はしっかりと強化されている。これが今の優先事項、最も重要なこと。リハビリの強度を少し高め始めたところ。6月から特に肩の筋肉を動かしていないから、これも重要なこと。」
「僕は楽観的。カタールのテストには参加しない。これが当初の目標だった。先月の検査の際に、それを忘れるように医師から言われた。次の期待はカタールのレースに参加すること。そうでなければ、ポルティマオ。3月中旬に検査があり、そこで骨の状態を確認する。そこで医師から何ができるのか、同じ計画を継続するのかを指示される。身体面に関しては有酸素運動を始めたけど、フィジカル面ではバイクを走らせる許容範囲にある。最初のレースがどこになろうと、そこがプレシーズンとなり、そこから、楽観的なレベルに到達するためにどのくらいの時間を費やすのか確認しよう。」
「明確な目標はない。入りはチャンピオンシップのことは考えないけど、チャンピオンシップを捨てるつもりはない。」
怪我がこれほど長引いてしまったのは、何がミスだったのか?
「ミス?何があったの?バイクに乗るときではなかったときに1週間で乗ってしまったけど、それは2週間後のブルノでも乗るときではなかった。骨の硬化はまだゼロだったから、同じことが起きたかもしれない。」
「これは経験。決断はみんなと一緒に下した。1人だけに焦点を当てる必要はない。多くの医師たちと相談し、良いフィードバックを与えてくれた。できるだろうというフィードバックがあり、それまでにも何度もリスクを背負ってきた。時々上手く行き、時々上手く行かない。上手く行かなかったときには、そこから学ばなければいけない。時には2つ、3つの意見を聞いて、落ち着いて、全てのオプションを評価する。これは将来において、似たような状況に陥った時に、できればそうなりたくないけど、そうしよう。」
各腕の筋力?
「肩はほぼ動かせるようになったけど、力は少しだけ。筋力を正確なパーセンテージで表現することができない。医師の助言により、右腕のリハビリは、2~3キロの負荷を超えない。もっとできると感じるけど、医師と理学療法士のカルロスが確立した計画に従っている。だいたい20%ぐらいだろう。もう一方の腕はいつも通り。」
クラウディオ・コスタ医師の発言に関する感想は?
「当然、あの発言に共有しない。僕たちは良好な関係があり、モーターサイクルのためにしてきた全てのことに感謝するけど、僕は共有しない。多くに人たちは何をしたのかを知らずに多くのことを話す。例えば、コスタ医師はピンで留めると言ったけど、肩を手術したことから、それができなかった。腱の状態は良くなかった。ピンで留めることができなかったからプレートで固定した。」
「ミスは必要以上に負担がかかってしまったこと。そこから、自宅でプレートが破損してしまい、2度目の手術を受け、不運にも感染してしまった。感染していなかったら、治っていだろう。感染してしまい、非常に危機的な時期だったから、沢山の意見を求め、多くのことを評価した。エミリオ・アルサモーラとアルベルト・プーチ、周りの人たちと話し合い、僕の頭と腕にとって最適なことを決断した。それで手術を受けるためにマドリードに行った。」
「もし明日怪我をすれば、信頼する医師であるミル医師を訪ねる。しかし、2度の手術を受けたことで、何らかの変更が必要だった。もし明日自宅で何かあれば、最初にミル医師と彼のチームに連絡を入れる。僕が信頼する医師であり、何度も多くの怪我から救ってくれ、数日後には走らせてくれた。」
神経の影響は?
「幸運なことに大丈夫。一度も問題がなかった。辛かった。特に辛かったのは9月と10月。良くならなかった。問題は偽関節(骨折の骨折の重篤な後遺症のひとつであり、骨折部の骨癒合プロセスが完全に停止したもの)。感染があり、骨が溶けて、少し動いてしまった。当然、この期間はずっと、感染があったのかどうかを調べるために多くの検査を受けたけど、それは非常に軽度だったために何も検出されなかった。」
「多くの人たちが、なぜ3度目の手術を12月まで待ったのかと聞くけど、それは医師団の指摘であり、自分としては直ぐに手術を受けたかったけど、医師団からは治るけど、それには時間が必要だから待つように説明してくれた。幸いにも神経は大丈夫だった。時間を与え、手術は上手く行った。再感染の可能性をはるかに少なくすることを保証するために、腰からの移植片、膝からの血管新生化移植片を移植した。10日間入院したけど、幾つかの前進を果たしたという感じがあった。」
「常に楽観的になりたい。二度と走れないと決して考えなかった。次のテスト、次のレースのことだけを考えていた。」
復帰するときには、いつもの戦士マルクとして戻って来るだろうか?
「トラックに戻るとき、初日から以前のマルクにはならない。それは不可能なこと。まずはサーキットに着いて、バイクに乗り、1ラップ目から速く走るつもりはない。全てがプロセス。最初の目標はバイクの上で楽しむこと。走行を楽しむとき、速く走り始めることができる。転倒があるだろう。そこから、以前のマルクに戻り始める。そうでなければ、この全ての仕事は意味がなくなってしまう。」
復帰の際にいつもと同じようなやらなければいけないというプレッシャーはあるだろうか?
「プレッシャーは自分自身にかけるもの。最初のレースで勝つというプレッシャーを自分にかけるつもりはない。それは現実的ではない。最初の目標はバイクにもう一度乗ること。そして、もう一度楽しむこと。そこから少しずつ以前のマルクに戻り、表彰台と優勝争いをするためにグッドなレベルを掴んで行く。どのくらいの時間を費やすか?それは分からないけど、プレッシャーは自分自身にかける。」
「ホンダとスポンサー、特にホンダは2020年に関して、とても尊重してくれ、今も尊重してくれている。彼らと話し合い、僕は身体が必要とする時間を費やさなければいけないけど、4年間の契約がある。目標は4年間で4度のタイトル獲得にトライすること。それができない場合には、次の3年間で3度のタイトル獲得にトライする。ホンダは落ち着きを与えてくれる。」
ジョアン・ミルはマルク・マルケスがタイトル候補だと発言した。
「ライバルたちがタイトル候補と見てくれることは気分がいいけど、現実的になると、タイトル候補は他人でなければいけない。昨年のレースから多くのライダーたちが候補に挙げられるけど、チャンピオンのジョアンは、そのうちの1人であり、タイトルを防衛しなければいけない。現時点で、タイトル候補を考えることは、僕の中にはない争い。僕の争いはバイクに乗ること。」
活動できない時間を過ごしたことで、レースよりも重要なことについて考えるようになったのでは?
「自宅で何時間も過ごすと、多くのことが頭をよぎる。2020年に学んだことの1つは、レースは沢山あるけど、身体は1つしかないこと。この概念は今までになかった。これは同じリスクを冒さないという意味ではない。リスクを受け入れなければ、バイクに乗れない。レースモード、ライダーモードに入るために、もう一度バイクに乗りたい。」
The 2021 season is about to start! ????????#MM93 pic.twitter.com/BJMnSogcye
— Marc Márquez (@marcmarquez93) February 22, 2021
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