
レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは、右上腕骨骨折から9ヶ月ぶりに復帰した第3戦ポルトガルGPをプレシーズンと位置づけ、2021年型のプロトタイプマシン『RC213V』を初試乗しながら、2列目6番グリッドから13秒差の7位完走。
今週末は、昨年の緒戦となった7月の第2戦スペインGP決勝レースでコースアウト後に驚異的な速さで順位を挽回しながら、3コーナーでの転倒が原因で右上腕骨を骨折したヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトに戻り、完全復帰に向けてプロセスを継続する。
「生産的な1週間を過ごした後でトラックに戻ろう。コンディションの向上を確実にするために、医師たちの助言に従って、ポルトガルの後はバイクに一度も乗らず、リハビリプログラムを続けた。もちろん、バイクに乗ることにワクワクしている!」
「ヘレスはポルティマオと同じような計画。できる仕事に取り組んで、ステップ・バイ・ステップで良くして行く。最も重要なことは一貫した回復だ」と完全復帰に向けて焦らずに段階を踏んで行く意向を改めて説明。
ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでは、最高峰クラスに昇格した2013年から2019年まで3勝を含む7年連続の表彰台を獲得したが、昨年転倒した3コーナーでは、13年前の2008年2月、デビューシーズンに向けて準備を進めていたオフィシャルテスト中に3コーナーで転倒した際に右前腕の橈骨と尺骨を骨折。開幕戦カタールGPと第2戦スペインGPの欠場を強いられたが、エストリル・サーキットで開催された4月の第3戦ポルトガルGPでデビュー。7列目26番グリッドから18位で完走していた。
スペインGP終了後、精密検査を受けるために、3度目の手術を受けたスペインの首都マドリード市内の病院を訪れ、骨折した骨の硬化度とリハビリ計画を確認する予定。
『MotoGP™ Stories』~265日後の復帰劇
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