最高峰クラスに参戦する11チームは7日、第7戦カタルーニャGPの開催地バルセロナ-カタルーニャ・サーキットでオフィシャルテストを実施。総合6位マーベリック・ビニャーレスがカーボン製のスイングアームとセットアップの作業を中心としたプログラムに取り組んで85ラップを周回しトップタイムをマーク。第4戦スペインGP後にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで実施された前回のオフィシャルテストに引き続き1番手に進出した。
気温26度、路面温度49度まで上昇したドライコンディション。前夜の雨により、スタート時間が遅れ、午前中の理想的なコンディションではなかったが、ヤマハ勢はセットアップを中心にブレンボが準備したディスクをテスト。ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロは、79ラップを周回して0.137秒差の2番手。総合10位フランコ・モルビデリは29ラップを周回して0.622秒差の8番手。総合19位バレンティーノ・ロッシは72ラップを周回して0.650秒差の10番手。
ホンダ
ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催されたオフィシャルテストを再現するように複数のエアロボディが準備され、データ収集と比較検討の作業を継続。セットアップの作業にも取り組むと総合11位中上貴晶は67ラップを周回して0.302秒差の3番手に進出。総合12位ポル・エスパルガロは、9コーナーで転倒を喫したが72ラップを周回して0.477秒差の6番手。
総合18位マルク・マルケスは、ブラックカウルのバイクに乗り込み、最多の87ラップを周回して0.654秒差の11番手。総合14位アレックス・マルケスは70ラップを周回して15番手。
KTM
ファクトリーチームの両雄は、テストライダーのダニ・ペドロサが開発を進める2022年型のプロトタイプ(ニューシャーシ、ニュースイングアーム、ニューシートユニット、ニューエキゾースト)を初試乗した後に現行型の乗り換えて、総合7位ミゲール・オリベイラが44ラップを周回して0.636秒差の9番手。総合9位ブラッド・ビンダーは55ラップを周回して0.741秒差の12番手。
サテライトチームの2人は、オリベイラとビンダーが第6戦イタリアGPから使用する改良型のシャーシをテスト。総合16位ダニロ・ペトルッチは61ラップを周回して18番手。総合20位イケル・レクオナはエアロボディのテストにも取り組みながら71ラップを周回して22番手。
スズキ
総合5位ジョアン・ミルは、リアショックとセットアップを中心とした作業に取り組み、65ラップを周回して0.416秒差の4番手。右手首を骨折した総合15位アレックス・リンスの代替として、テストライダーのシルバン・ギュントーリが招集された。
ドゥカティ
全員がセットアップの作業に専念。総合4位フランチェスコ・バグナイアは48ラップを周回して0.466秒差の5番手。総合2位ヨハン・ザルコは61ラップを周回して0.579秒差の7番手。総合3位ジャック・ミラーは49ラップを周回して0.842秒差の14番手。
2人の新人、総合13位エネア・バスティアニーニと総合21位ルカ・マリーニにとっては、デスモセディチGPを理解する機会となったが、第3戦ポルトガルGPのハードクラッシュから復帰したばかりの総合17位ホルヘ・マルティンは、特に右手が完治していないことから走行をキャンセルした。
アプリリア
総合8位アレイシ・エスパルガロは、第5戦フランスGP後に手術を受けた右前腕を検査するために、テストをキャンセルしてバルセロナ市内の大学病院を訪問。手術直後から医師の許可なしに通常のトレーニングに戻ったことが影響して回復が遅れていることから、安静にして抗生物質の服用が勧められた。代役としてイタリア人ライダーのマッテオ・バイオッコが招集され、総合23位ロレンソォ・サバドーリと共に、セットアップとブレンボのディスクをテストした。
次回3回目、2021年シーズン最後のオフィシャルテストはサンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP後、オーバーシー前の9月21日と22日にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで予定されている。