マルク・マルケス「ジジ・ダリーニャの存在」

来季ドゥカティのファクトリーチームに所属することが決定した日、ラジオ番組に生出演

全戦に特派員を派遣するスペインのラジオ局『Cadena SER(カデナ・セル)』のスポーツ番組『El Larguero(エル・ラルゲロ)』は、ドゥカティのファクトリーチームが2025年から起用することを発表したグレシーニ・レーシングマルク・マルケスを緊急招待。生中継でスペシャルインタビューを放送した。

ドゥカティ・コルセとの契約

「今朝8時にサインした。ドゥカティとの合意は2年間。現時点で、このバイクより速いバイクは存在しない。前戦ではトップ4をドゥカティが独占した。」

Marc Marquez en El Larguero
Marc Marquez en El Larguero

2023年型と2024年型の違い

「タイムは非常に相対的なもの。エンジニアもライダーも、どう言ったらいいのか分からない。コンマ5秒?それほど大きなタイム差はない。1年ごとに1ラップあたりコンマ2秒ほど速くなり、これはレースで言うと4秒となるから、それは大きなタイム差だけど、非常に相対的なもの。」

タイトルへの挑戦

「来年はタイトルを目指して戦わなければいけない。4年間怪我を負い、結果が出なく、モチベーションを維持することが難しかった。何より自信。頭の中には計画と戦略があり、順調に進んでいる。」

ドゥカティ決断の変更

「僕には何も起こらなかった。僕の周囲も何も起こらなかった。ドゥカティは決断を下すまで、ムジェロまで待つことになるだろうと言っていた。方程式に含まれている3人の候補がいたから。全てのスポーツ面が重要となり、結果や全体的なことによって導かされるだろうと言っていて、日曜日の夜に決断が伝えられた。」

サテライトチームからのチャンピオン誕生?

「それは単純なこと。理由の1つでもある。トラック上で勝たなければいけない。同じ武器を持たなければいけない。今の僕は同じ武器を持っていないけど、それは言い訳にはならないし、競争力があることを証明している。その一方で、サテライトチームからサテライトチームに移籍することはないと、僕の中ではハッキリしていた。3つ目のポイントは、アスリートは競技面の契約を結んでいるだけでなく、キャリアを通じて同行してくれるスポンサーとの契約があること。9月には多国籍企業との契約が終了することから、待つことができない。」

Marc Marquez, Gresini Racing MotoGP™, Gran Premi Monster Energy de Catalunya
Marc Marquez, Gresini Racing MotoGP™, Gran Premi Monster Energy de Catalunya

プリマ・プラマック・レーシング

「非常に明確だった。自分の考えを決して切り捨てなかった。ドゥカティとの最初の交渉の中で、そのことを明確に説明した。サテライトチームから別のサテライトチームに移りたくなかった。サテライトチームなら、若返る機会を与えてくれたグレシーニ・レーシングに残ることだった。」

フランチェスコ・バグナイアからの祝福

「ない。ないけど、ドゥカティ・モーター・ホールディングの最高経営責任者(クラウディオ・ドメニカリ)から電話があり、祝福してくれた。」

ガレージのハーモニー

「ガレージでは冷静にならなければいけない。戦いはトラック上。」

ホルヘ・マルティンの失望

「これは人生であり、スポーツ。ライダーがバイクを失てしまったら、僕は嬉しくない。職業では、多くの場合、利己的でなければいけない。誰もが最高のものを望むから。最高のものは赤いバイク、ドゥカティだった。僕たちは手に入れることができた。全てのカードを切らなければいけない。最も重要なカードはトラックであり、僕に語ったところよると、ドゥカティのエンジニアたちは2023年型を駆ける僕の進歩をチェックしていると言う。それは他のものよりも重要であり、その他の要因もある。」

ジジ・ダリーニャの存在

「彼とはいつも非常に直接的で誠実な関係を築いており、僕がドゥカティにいるのは、彼の存在が大きい。彼は彼自身が関わったもので勝利を収めてきたエンジニアであり、話を始めるとき『僕にとって、2025年と2026年の最も重要なことは、あなたがドゥカティにいること。そうでなければ交渉の席に座る必要すらない』と彼に伝えた。」

Gigi Dall'Igna, Ducati Lenovo Team
Gigi Dall'Igna, Ducati Lenovo Team

「なぜ?レース部門だから。ドゥカティファミリーに属して、その色を感じることができるようになるけど、それ以前にはそれができない。入ってから感じることであり、競技面とバイクのパフォーマンスを見ると、彼が非常に直接的な関係を持っていた。彼によれば、トラック上で見たもの、進歩、そして将来に向けた改善能力によってのみ導かれてきたという。」

2024年のタイトル争い

「自己放棄?そんなことはしない。ドゥカティグループ、ジジ、そして彼らの取り組み方を知っていると、彼らはとても誠実であり、トラック上で勝たなければいけないことを示してくれた。トラック上で他の色が勝てば、立ち上がらなければいけないけど、チャンピオンシップは非常に長いことから、何でも起こり得る。」

KTMに加入するオプション

「ブランドへの敬意から、B計画やC計画を言うつもりはない。最優先事項の1番がドゥカティであることは非常にハッキリしていた。昨年末に大きな変更をしたから。さらに大きな変更は望まなかった。今居るところに残るか、レッドに行くかを望んでいた。それが2つの選択肢であり、最も望んでいたことを手に入れた。」

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