プレビュー~9ポイント差のタイトル争い

ポイントリーダーのレミー・ガードナーに破竹の勢いで迫るラウール・フェルナンデェスが挑戦

第16戦エミリア・ロマーニャGPは、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで10月22日に初日、24日に決勝レースを開催。ポイントリーダーのレミー・ガードナーは、前戦アメリカズGPで今季初めて転倒リタイアを喫したが、1ヶ月前に当地で開催された第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPでは4番グリッドからコンマ4秒差の2位。中量級のオーストラリア人として、1969年のケル・キャラザース以来2人目、オールクラスでは2011年のケーシー・ストーナー以来6人目となるチャンピンオンに向けて、優勝、表彰台を追求する。

前戦で3戦連続7度目の優勝を挙げた総合2位のラウール・フェルナンデェスは、チームメイトとのギャップを9ポイント差まで短縮。ポールポジションから優勝を挙げた前回のレースを再現すれば、2011年にマルク・マルケスが記録したルーキーシーズンの最多勝利を更新する。

残り3戦75ポイントのタイトル争いにおいて、総合3位のマルコ・ベツェッキは65ポイント差。数字上は逆転の可能性が残されているが、現実的には非常に困難なことから、今季3度目のホームレースで今季2度目の優勝を狙う。

コンストラクター部門(カレックス)、チーム部門(レッドブル・KTM・アジョ)、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(ラウール・フェルナンデェス)が決まり、ガードナー、フェルナンデェス、ベツェッキのトップ3がほぼ確定した中、トップ4の座を総合4位のサム・ロウズ、総合5位のアウグスト・フェルナンデェス、総合6位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ、総合7位のアロン・カネト、総合8位の小椋藍が争う。

前戦の決勝レースで転倒した総合20位のアルベルト・アレナスは、右肩を脱臼したが順調に回復。フリー走行3で転倒した総合26位のニコロ・ブレガは、左脚の強打が原因で筋肉内に血腫が見つかったことから欠場を強いられたが、来季のスーパースポーツ世界選手権転向を前に最後のホームグランプリに出走する予定。

総合27位のロレンソォ・ダッラ・ポルタは、左肩を手術したことから残り3戦を欠場。今週末は『MotoE™ World Cup』にレギュラー参戦した地元出身のマッティア・カサデイが代替を務める。

『Moto2™クラス』の決勝レースは、10月24日現地時間12時20分、日本時間19時20分スタート。『motogp.com』ではフリー走行1から全セッションの生中継で配信。

タイムスケジュール
10月22日(金)
10時55分(17時55分): フリー走行1(40分間)
15時10分(22時10分): フリー走行2(40分間)
10月23日(土)
10時55分(17時55分): フリー走行3(40分間)
15時10分(22時10分): 公式予選1(15分間)
15時35分(22時35分): 公式予選2(15分間)
10月24日(日)
09時10分(16時10分): ウォームアップ走行(20分間)
12時20分(19時20分): 決勝レース(25ラップ)

過去の決勝レースリザルト
021年サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ-ドライコンディション
優勝:ラウール・フェルナンデェス(カレックス)
2位:レミー・ガードナー(カレックス)+0.402秒差
3位:アロン・カネト(ボスコスクロ)+0.659秒差
2020年サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ-ドライコンディション
優勝:ルカ・マリーニ(カレックス)
2位:マルコ・ベツェッキ(カレックス)+0.799秒差
3位:エネア・バスティアニーニ(カレックス)+0.897秒差
2020年エミリア・ロマーニャ&リビエラ・ディ・リミニ-ドライコンディション
優勝:エネア・バスティアニーニ(カレックス)
2位:マルコ・ベツェッキ(カレックス)+0.720秒差
3位:サム・ロウズ(カレックス)+1.124秒差
2019年-ドライコンディション
優勝:アウグスト・フェルナンデェス(カレックス)
2位:ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(スピードアップ)+0.186秒差
3位:アレックス・マルケス(カレックス)+1.283秒差
2018年-ドライコンディション
優勝:フランチェスコ・バグナイア(カレックス)
2位:ミゲール・オリベイラ(KTM)+3.108秒差
3位:マルセル・シュロッター(カレックス)+4.094秒差
2017年-ウェットコンディション
優勝:トーマス・ルティ(カレックス)
2位:ハフィス・シャーリン(カレックス)+6.475秒差
3位:フランチェスコ・バグナイア(カレックス)+19.823秒差
2016年-ドライコンディション
優勝:ロレンソォ・バルダッサーリ(カレックス)
2位:アレックス・リンス(カレックス)+2.523秒差
3位:中上貴晶(カレックス)+6.199秒差

 

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