プレスカンファレンス~「オールイン(全賭け)が必要だ」

シーズン16戦目の開催を前日に控えた中、7名の主役たちが共同記者会見に出席

第16戦エミリア・ロマーニャGPプレスカンファレンスは21日、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリのプレスカンファレンスルームで行われ、総合1位ファビオ・クアルタラロ、総合2位フランチェスコ・バグナイア、総合7位マルク・マルケス、総合13位エネア・バスティアニーニ、総合20位ルカ・マリーニ、総合21位バレンティーノ・ロッシ、プレミアクラス昇格が発表されたダーリン・ビンダーが出席。

ファビオ・クアルタラロ
「もちろん、とても良い気分だけど、正直なところ、実際には僕の頭の中はそうでもない。通常のレースと同じように取り組む必要があるけど、日曜に何か特別なことが起こるかもしれない。しかし、金曜と土曜はいつものように計画を企てる必要があり、日曜にリスクを背負うのかどうかを見よう。現時点では、金曜と土曜は、今のところ、通常の状況。その後に何が起こるのか見てみよう。」 「このような状況に陥ったことがない。昨年は沢山のことを学んだ。チャンピオンシップに向けてファイトしなかったけど、多くのレースでチャンピオンシップをリードしたから、経験を積んだことで重要な前進を果たしたことから、今年はとても簡単だと思う。現時点では通常のレース。日曜にどれぐらいリスクを冒すのか見てみよう。」

フランチェスコ・バグナイア
「僕として唯一できることは、勝つこと。チャンピオンシップの闘いにとどまることだけ。52ポイント差が大きいことは分かっているけど、トライしよう。まだ可能性があるから、トライしよう。今週末はコンディションが異なる。それに金曜と土曜は雨が降りそうだ。確かに今週末は全てを可能にしなければいけない。」 「確かに僕たちの野心は常に良くなっている。最初の2年間を見れば、チャンピオンシップをトライするシーズンではなかった。ものすごく苦労し、何度も転び、昨年は脛骨を骨折してしまった。今年の目標は成長を続けることだった。サマーブレイク後、僕たちは前進した。ここ数戦でも前進を果たすことができた。ここ数戦の仕事を嬉しく思うけど、今年の仕事が来年の改善につながるはずだ。」

マルク・マルケス
「オースティンのレースより、テストという感覚でミサノに到着。オースティンは特別なサーキット。まだ左回りと右回りに大きな違いを感じるけど、どうなるか見てみよう。ミサノ1は期待以上に良かった。期待以上の結果だった。今週末は小さな一歩を踏み出そう。トップ5はグッドなリザルト。右回りのミサノとポルティマオでもう少し速くなりたい。良くなっているけど、まだ遅すぎる。とても遅いということ。」

「カンバックは難しい。受け入れられる手段で走ることができ、3度の表彰台を獲得したけど、望むような手段でもパフォーマンスでもないから、残り3戦もプッシュを続け、前進を続けなければいけないけど、後半戦に予測していたことが起こっている。常にトップ5に入っており、上位陣に接近してるから、これが目標であり、現時点で毎週末に、この目標を達成できている。」

エネア・バスティアニーニ
「ここ数戦が嬉しい。数週間前の表彰台は信じられなかった。それに、オースティンは本当に良いレースだった。難しいコンディションで暑く、完走することは簡単ではなかったけど、ガレージ内での仕事が嬉しい。良い前進を果たした。この調子を続けることが重要。ミサノ2に自信がある。大好きなトラック。前回よりも寒いけど、今回はもっと速くならなければいけない。」

「今週末も沢山働かなければいけないけど、予選はいつも酷い。前回はベストの1つだったから、レースでより戦闘的になるために、再現が必要だ。」

ルカ・マリーニ
「確かにもう少し前に行きたい。特にレース結果のことだけど、シーズン全体に対しては大変満足している。確かに全戦で完走しているけど、そのことを誇りに思わない。時々ミスを犯しても、もっと前に行くことを望む。完走することで、レース中にタイヤがどのようにドロップするのか、バイクがどのように機能するのか、トラックのコンディションがどうように変化するのかを理解することができ、身体的どの部分のトレーニングが必要なのかを理解することは最高で、エルゴノミクスの仕事に取り組み、あまり力を使わないように努めている。シーズン序盤と比較して、レベルに満足している。自信が高まり、感じが良くなるけど、残り3戦で幾つかの改善が必要。トップ10に入りたい。」

「参戦5年でプレミアクラスに到達することができたから、状況に順応するのに、それほど遅いものではなかった。『Moto2™クラス』に到達したとき、『ヨーロッパ選手権』と比較して、全く違う世界だった。それに、フォワード・レーシングでは技術面で幾つか劣っていたから、上位に進出ことは難しかった。しかし、全てが100%整ったとき、速く、そして強く走ることができ、上位に進出した。バイクの快適さを感じるとき、全てができると感じる。僕は強くなれる。レースでポジションを向上させるために、この感覚を持ちたい。」

バレンティーノ・ロッシ
「ミサノでの2度目の開催だから、少し不思議な状況。2度目は特別。1度の開催が普通だけど、新型コロナウイルスの状況により、複数のレースを続けることを僕たちは学んだ。イタリアのファンに『チャオ』と告げる絶好の機会。ホームサーキットのミサノでレースをすることは最高だ。週末を通じて好天候に恵まれることを願う。この時期のイタリアは少し天候が難しいから、特に日曜はドライになることを望む。レースで戦闘的になるために、週末を通じて全力でトライしよう。」

「長い歴史。400戦以上のキャリア。みんなに感謝しなければいけない。世界中から、特にイタリアから信じられないサポートを受けた。常に全力を尽くし、素晴らしい沢山のレースと共に長いキャリアを彼らと一緒に楽しんだ。日曜がどうなるか楽しみ。ミサノの後に2戦が残っている。最後を迎えるときは、いつも悲しいときだけど、とにかく良かった。楽しもう!」

ダーリン・ビンダー
「この機会を提供してくれたヤマハとチームに感謝したい。非現実的なことだ。この瞬間、まるで別世界にいるような感じ。幼い頃からの夢であり、誰もがこの機会を得られるわけではない。軽量級から直接昇格できるとは思てもいなかった。興奮している。これは大きな前進だから、僕にとって大きな学習曲線となるわけだけど、興奮している。懸命に働く準備はできている。シーズンが終わったら全てが始まる。」

「決定的に断ることができない機会だった。僕にとっては簡単なことではない。決定的に大きな一歩であり、兄に沢山のことを質問するだろう。大きなバイクに乗るための準備を進め、トレーニングを積むために休暇中は彼を追いかけよう。軽量級の参戦が長すぎたと思う。僕の体格から大きなバイクの方が合う。学習曲線は大きいけど、懸命に働く準備はできている。強くなれるように全力を尽くそう。」

第16戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1は、明日22日現地時間10時50分、日本時間17時50分にスタート。23日に公式予選、24日に決勝レースを開催。

 

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第16戦エミリア・ロマーニャGPの3クラス全セッションを完全網羅の生中継で配信