ポストロッシの行方は?イタリア勢が開幕戦で3クラス制す

イタリア勢の開幕戦ハットトリックは、ロッシがデビューした96年マレーシア以来26年ぶり

2021年11月の最終戦バレンシアGP、通算115勝を挙げ、9度のタイトルを獲得したレジェンド、バレンティーノ・ロッシが26年間のキャリアに終止符を打ち、ポストロッシの時代が幕開けすると、その緒戦となった開幕戦カタールGPで3人のイタリア人ライダーが各クラスで優勝。26年ぶりに開幕戦で3度のイタリア国家『マメーリの賛歌』が流れた。

26歳のアンドレア・ミニョは、キャリア初優勝を挙げた2017年6月の第6戦イタリアGP以来83戦ぶりに優勝。20歳のチェレスティーノ・ヴィエッティは、中量級19戦目で初優勝。

24歳のエネア・バスティアニーニは、プレミアムクラス19戦目で初優勝を挙げ、レギュラーライダーとしてデビューした2014年から3年間所属し、6年ぶりに復帰した古巣グレシーニ・レーシングに2006年10月の第16戦ポルトガルGP(トニ・エリアス)以来16年ぶりとなる優勝をもたらした。

プレミアクラス
2000年以降に開幕戦で優勝を挙げたイタリア人ライダーは、バレンティーノ・ロッシ(2001年鈴鹿、2002年鈴鹿、2003年鈴鹿、2004年南アフリカ、2005年ヘレス、2010年カタール、2015年カタール)、アンドレア・ドビツィオーソ(2018年カタール、2019年カタール)、ロリス・カピロッシ(2006年ヘレス)、エネア・バスティアニーニ(2021年カタール)の11回。『MotoGP™クラス』が始まった2002年以降は10回。

中量級
2000年以降はマッティア・パシーニ(2008年カタール)、フランコ・モルビデリ(2017年カタール)、フランチェスコ・バグナイア(2018年カタール)、ロレンソォ・バルダッサーリ(2019年カタール)、チェレスティーノ・ヴィエッティ(2022年カタール)の5回。『Moto2™クラス』が始まった2010年以降は4回。

軽量級
2000年以降はステファノ・ペルジーニ(2003年鈴鹿)、アンドレア・ドビツィオーソ(2004年南アフリカ)、マルコ・シモンチェリ(2005年ヘレス)、アンドレア・イアンノーネ(2009年カタール)、ニッコロ・アントネッリ(2016年カタール)、アンドレア・ミニョ(2022年カタール)の6回。『Moto3™クラス』が始まった2012年以降は5回。

トリプルウィン
イタリア勢が最後に3クラスで優勝を挙げたのは、地元ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開催された2018年9月の第13戦サンマリノ&リビエラ・デ・リミニGP。4年前にアンドレア・ドビツィオーソ、フランチェスコ・バグナイアロレンソォ・ダッラ・ポルタが優勝。

開幕戦では、シャーアラム・サーキットで開催された1996年3月のマレーシアGP。バレンティーノ・ロッシが世界舞台にデビューした26年前にステファノ・ペルジーニマックス・ビアッジルカ・カダローラが優勝した。

『VR46 Riders Academy』
バレンティーノ・ロッシが主宰する『VR46ライダーズアカデミー』に所属する、所属していたヤングライダーたちが同じグランプリで優勝を挙げたのは4回。2018年10月の第16戦日本GPでマルコ・ベツェッキフランチェスコ・バグナイア、2019年5月の第4戦スペインGPでニッコロ・アントネッリロレンソォ・バルダッサーリ、2020年9月の第7戦サンマリノGPでルカ・マリーニフランコ・モルビデリに続き、チェレスティーノ・ヴィエッティアンドレア・ミニョが優勝。

2022年シーズンに参戦する『VR46ライダーズアカデミー』のメンバーは、フランコ・モルビデリ(27歳)、フランチェスコ・バグナイア(25歳)、ルカ・マリーニ(24歳)、マルコ・ベツェッキ(23歳)、チェレスティーノ・ヴィエッティ(20歳)、ニッコロ・アントネッリ(26歳)、アンドレア・ミニョ(26歳)、アルベルト・スーラ(17歳)の8人。3クラスでの同時優勝、プレミアクラスでの表彰台独占に注目が集まる。

 

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