バレンシア最終戦決着

サーキット・リカルド・トルモで初開催された1999年以降、最終戦バレンシアGPでタイトル争いに決着がついたのは過去4回

2006:バレンティーノ・ロッシ対ニッキー・ヘイデン
第3戦トルコGPからチャンピオンシップをリードしていたニッキー・ヘイデンだったが、第16戦ポルトガルGPでチームメイト、ダニ・ペドロサとの接触が原因でシーズン初の0ポイントに終わり、第8戦ダッチTTが終了した時点で、46ポイント差にアドバンテージを広げていたバレンティーノ・ロッシに逆転され、8ポイント差の総合2位に後退。

迎えた最終戦、5番手グリッドからスタートでライバルを抜いて3番手に位置したヘイデンに対して、6連覇に向けてポールポジションから7番手を走行していたロッシは5ラップ目の2コーナーで痛恨の転倒。最後まで走り切ったが14位に終わり、後にレジェンドに命名されたヘイデンがアメリカ人ライダーとしては、2000年のケニー・ロバーツ・ジュニア以来7人目のチャンピオンに輝く。

2013:マルク・マルケス対ホルヘ・ロレンソ
第2戦アメリカズGPで史上最年少の優勝、史上最年少のポイントリーダーに飛び出した新人マルク・マルケスは、第5戦イタリアGPで転倒リタイア、第16戦オーストラリアGPで周回数を間違えて黒旗失格。2年連続3度目のタイトルを狙う王者ホルヘ・ロレンソは13ポイント差まで追い上げ、最終戦で3戦連続8勝目を挙げたが、マルケスが全18戦中16度目の表彰台を獲得したことから、4ポイント差で史上最年少のチャンピオンが誕生。

2015:バレンティーノ・ロッシ対ホルヘ・ロレンソ
2009年以来6年ぶり10度目のタイトルを目指し開幕戦カタールGPからチャンピオンシップをリードしたバレンティーノ・ロッシだったが、第3戦アルゼンチンGPと第8戦TTアッセンで接触したマルク・マルケスと第17戦マレーシアGPで三度目の接触。

マルケスの転倒を引き起こしたとして、最後尾からスタートするペナルティが科せられると、9列目26番グリッドから怒涛の21人抜きを果たして4位まで挽回したが、7ポイント差まで追い上げて来たチームメイト、ホルヘ・ロレンソが優勝を挙げて逆転に成功。

2017:マルク・マルケス対アンドレア・ドビツィオーソ
2年連続4度目のタイトルを目指すマルク・マルケスに対して、第17戦マレーシアGPで自己最多となる年間6勝目を挙げたアンドレア・ドビツィオーソが21ポイント差に接近。ドゥカティが2007年以来となるタイトル獲得に向けてチームオーダーを意味するマッピング8を送信し、マルク・マルケスがトップ走行中に奇跡的なクラッシュセーブで5番手に後退した後、ドビツィオーソがトップを射程圏内に捉えた残り6ラップ、3番手に浮上した直後に転倒を喫し、チェッカーフラッグが振り下ろされる前までタイトル争いに終止符が打たれた。

 

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