オフィシャルテスト~ルカ・マリーニが最後のセッションで1番手

ジョアン・ミル、アレックス・リンス、ジャック・ミラー、ミゲール・オリベイラ、ポル・エスパルガロ、アレックス・マルケス、ラウール・フェルナンデェス、アウグスト・フェルナンデェスがテストデビュー

 

プレミアクラスは、2023年シーズンに向けて、最終戦バレンシアGPが開催されたサーキット・リカルド・トルモオフィシャルテストを実施。レギュラー参戦する11チーム、22人ライダーが本格的な準備を始めた。

ドゥカティ
テストライダーのミケーレ・ピロが2023年型の挙動を確認するシェイクダウンを実行した後、チャンピオンのフランチェスコ・バグナイアが走行を開始すると59ラップを周回して0.623秒差の11番手。

サテライトチームから昇格したエネア・バスティアニーニは、最初に2021年型から2022年型に乗り換えた後、2023年型に乗り込む機会があり、転倒を喫したが54ラップを周回して0.560秒差の10番手。

プラマック・レーシングにも2023年型が供給され、ヨハン・ザルコは55ラップを周回して0.594秒差の11番手。ホルヘ・マルティンは76ラップを周回して0.544秒差の8番手。

グレシーニ・レーシングから2年目を迎えるファビオ・ディ・ジャンアントニオは、2021年型からジャック・ミラーが決勝レースで使用した2022年型に乗り換えて68ラップを周回すると、公式予選1の9番時計をコンマ2秒更新して0.451秒差の6番手。新加入したアレックス・マルケスは、3年間駆けたホンダ機からエネア・バスティアニーニが使用した2021年型のドゥカティ機に乗り換えて73ラップを周回すると0.680秒差の15番手。

ムーニー・VR46・レーシング・チームは、シーズンを通じて右肩上がりにリザルトとパフォーマンスを向上させたルカ・マリーニが2022年型を継続すると76ラップを周回し、公式予選2の11番時計を更新する1番時計。チームメイトのマルコ・ベツェッキは、2021年型からジャック・ミラーが今年使用した2022年型に乗り換えて78ラップを周回すると0.230秒差の3番手に進出した。

ヤマハ
サテライトチームを失い、1チーム2人体制で始動。仕様違いの3台が準備されたファビオ・クアルタラロは、大型のエアロボディ、週末にテストライダーのカル・クラッチローが使用したリアテールのエアロダイナミックス、シャーシ、エンジン、セッティングなどを試しながら最多の92ラップを周回して0.546秒差の9番手。フランコ・モルビデリは88ラップを周回して0.659秒差の14番手。

アプリリア
2チーム4台体制でスタートしたアプリリアで1番手に進出したのは、マーベリック・ビニャーレス。新しい部品はなく、日曜に使用した2022年型で89ラップを周回して0.225秒差の2番手に進出すれば、アレイシ・エスパルガロは仕様違いのエキゾーストとスタートの向上を目指してアップデートされたクラッチを試しながら56ラップの周回で0.366秒差の5番手。

サテライトチームとして活動を始めるRNFチームのミゲール・オリベイララウール・フェルナンデェスは、KTM機から日曜の夜にイタリアから届いた2022年型のアプリリア機にスイッチ。オリベイラは75ラップを周回して公式予選1の4番時計に接近する0.335秒差の4番手に進出すれば、フェルナンデェスは78ラップを周回して1.698秒差の最後尾22番手。

KTM
テストライダーのダニ・ペドロサとミカ・カリオのサポートを受けたブラッド・ビンダーは、テールユニットとエキゾーストを試しながら63ラップを周回して0.464秒差の7番手。新加入のジャック・ミラーは、ドゥカティ機からKTM機に乗り換えて70ラップを周回して0.755秒差の17番手。

ガスガスのサポートを受けるテック3は体制が一新。2017年から4年間KTMのプロジェクトを先導したポル・エスパルガロが3年ぶりにガスガス機(実際にはKTM機)に乗り込み、86ラップを周回すると、公式予選1の12番時計を更新して0.725秒差の16番手。中量級王者として昇格したアウグスト・フェルナンデェスは、初乗りで78ラップを周回して1.308秒差の21番手。

ホンダ
復帰したアラゴンGPからテストプログラムを継続してきたマルク・マルケスは、仕様違いの3台を使用すると50ラップを周回し、15時15分にテストを終了。0.644秒差の13番手。

新加入のジョアン・ミルは、スズキ機からホンダ機(2022年型と2023年型)に乗り換えて73ラップを周回すると0.882秒差の18番手。アレックス・リンスは91ラップを周回して1.196秒差の20番手。

最終戦に負傷から復帰した中上貴晶は、エアロボディ、サスペンション、プロトタイプマシンのテストプログラムに取り組んで64ラップを周回。1.046秒差の19番手。近々に帰国し来週末に再手術を予定している。

次回テスト
各ファクトリーは、指定するテストサーキットでテストライダーと共にプライベートテストを継続。レギュラーライダーたちは、2月上旬にマレーシアに再集結し、10日から3日間セパン・インターナショナル・サーキットでオフィシャルテスト実施すれば、テストライダーと新人アウグスト・フェルナンデェスは、5日から3日間のシェイクダウンテストに参加する。

2月5日~7日: セパン・インターナショナル・サーキット(シェイクダウンテスト)
2月10日~12日: セパン・インターナショナル・サーキット
3月11日~12日: アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ

 

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