「パーソナライズされたイベントの開催」

カルメロ・エスペレータとステファノ・ドメニカリが『F1』と『MotoGP™』の未来図を語る

スペインのナバラ州政府が後援した講演会は30日、ナバラ州都パンプローナで開催され、招待を受けたドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータ、『F1世界選手権』を運営するフォーミュラワン・グループの最高経営責任者ステファノ・ドメニカリプラマック・グループ及びプラマック・レーシングの最高経営責任者パオロ・カンピノティが『イベント、どこに向かう?』というテーマで議論を交わし、イベントのパーソナライズ、コミュニケーションの重要性、新たな市場の開拓が必要だと聴講者たちに説明した。

2021年から『F1世界選手権』を指揮するステファノ・ドメニカリは、アメリカ市場の重要性を説明。今年初めてマイアミで開催し、来年にはラスベガスでナイトレースの開催を予定すれば、カルメロ・エスペレータは、「メーカーにとって、アジアで開催することが大変重要です。我々は数年後に世界最多の人口に到達すると推計されるインドに行きます。インドネシアでも開催します。アジアが我々のアメリカです。世界最大の経済大国であるアメリカを忘れません。そこで改善して行くことが重要です」と、バイク市場において非常に重要なマーケットであるアジア地域での開催を強調。

『MotoGP™』の未来
「将来は2タイプ。長期的には、モータースポーツは、常にモビリティにおいて、イノベーションの主要なジェネレーターでした。全てのレースで試されています。自動車の安全対策は全て『F1』からです。我々は産業が設定したように進化を遂げ、2ストロークから4ストロークへの変更もそうでした。今日、電動二輪車のカテゴリーがあり、『F1』も『MotoGP™』もエコ燃料を探求しています。一方で、ショーはイベント数の限界に近づいています。」

「我々の夢は、パーソナライズされたイベントを22戦開催することです。レースの核心が何であるかを知っています。『F1』がアメリカまたはメキシコで実施したことは一つの例であり、素晴らしい短期的な目標です。また、サーキットをより安全にし、地球上の全ての場所で開催することです。」

『F1』との協力
「『F1』はナンバーワンのモータースポーツです。そのことを認めることで私は傷つきません。我々は補完的です。私は長年にわたって『F1』から多くのことを学び、ステファノとの関係はより強いものです。彼らが実施することは、我々に多くの利益をもたらし、コピーできるものはコピーします。」

「最も難しい作業の1つは開催日程の作成です。お互いの協力がなければ、開催日程を作成することはできません。共同作業が必要な分野が非常に多いです。実は2人でバスク・ペロタ(壁に向かってボールを打つスペイン・バスク地方の伝統的なスポーツ)のクラブを設立しました。」

スペクタクル
「どちらのモータースポーツもヨーロッパが発祥であり、欧州の外に進出することを挑みました。インディとナスカーは、アメリカから飛び出そうと試みましたが、ステファノのようなビジョンを持っていませんでした。『F1』はユニバーサル化しています。我々は時間を費やして試しています。『F1』は安全性が向上しており、サーキットではないところでの走行が可能であることから、エンターテインメントの可能性が広がります。我々にとって、それは安全上不可能ですが、世界中の多くの地域に行くことができ、『F1』と『MotoGP™』に適用するサーキットを建設することが重要です。」

特筆した存在
「『MotoGP™』では、誰もが勝つチャンスがあることが重要であることから、1秒差に接近することが重要です。その後に代表的な存在となる特筆したライダーが出現すれば、より良いです。今日のライダーは非常にプロ意識が高いです。」

ベストイベント
「来年のポルトガルで初めてスプリントレースを開催します。ステファノが実行していることを確認し、私は私ができることを全て取り組みます。これは重要なことです。新しい週末のスケジュールにより、ファンとの交流が許され、パレードを実施することができます。」

「我々はチームと協力して働きます。『F1』と『MotoGP™』にとって非常に重要なことは、チーム、メーカーとの密接な関係です。プライベートチームは非常に積極的です。支出の上限はありませんが、考えはあります。過去に起こったように、予算で勝敗が決まることはありません。」

 

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