プレミアムクラスは、2月5日から3日間、2月10日から3日間、シェイクダウンテストとオフィシャルテストを第19戦マレーシアGPの開催地セパン・インターナショナル・サーキットで実施。3月11日から2日間、プレシーズン3度目、今年2度目のオフィシャルテストをポルティマオ・サーキットで行い、2週間後の開幕戦ポルトガルGPに向けて準備を続ける。
2023年シーズンは、第4戦スペインGP翌日の5月1日にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエト、第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP翌日の9月11日にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでオフィシャルテストを予定。
プレミアクラスにレギュラー参戦する22人のライダーたちがグランプリの週末以外に使用するプロトタイプマシンで走行/テストができるのは、オフィシャルテストに限られていることから、メーカーは、テストライダーと共に、シーズン前に指定する3つのサーキットで、年間を通じて、プライベートテストを計画することが可能。
今年は、アプリリアがコンセッションポイントを6以上獲得したことから、優遇措置の対象外となり、全てのメーカーが3つのテストサーキットを指名。優遇処置の場合、3つのサーキットを選択する必要はなく、希望するグランプリ開催地でのテストが可能。
メーカーのテストサーキット
ドゥカティ: ヘレス/ムジェロ/ミサノ
ヤマハ: ヘレス/ムジェロ/もてぎ
アプリリア: ヘレス/ミサノ/バレンシア
KTM: ヘレス/ミサノ/バレンシア
ホンダ: ヘレス/ミサノ/もてぎ
全てのメーカーは、トラックの特徴に加え、年間を通じて比較的天候に恵まれ、降水確率が低い、スペイン南部のヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトを選択。実際、昨年12月と今年1月には、ホンダがプライベートテストを実施すれば、次に人気なのは、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリ。3つ目の選択として、ホームサーキットを指名する傾向がある。
ホンダとドゥカティは、テストサーキットに変更なし。アプリリアは、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエト、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリ、サーキット・リカルド・トルモを選出。
ヤマハは、モーターランド・アラゴンに替わって、ムジェロ・サーキットを指名すれば、KTMは、ホームサーキットのレッドブルリンクとモーターランド・アラゴンに替わって、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリとサーキット・リカルド・トルモを選択。
今年は、開催日程にないサーキットでのテストが許可されたことから、モーターランド・アラゴンを4つ目のサーキットとして利用することが可能。
各メーカーのテストチームが実施できるテスト日数には、制限が設けられていないが、オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランからテスト用に供給されるタイヤ本数には制限があり、今年は各メーカーに200本(昨年240本)が準備される。
全てのメーカーは、4月に第4戦スペインGPの開催地ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでプライベートテストを計画している。
また、テストサーキットとテストライダーのワイルドカードには密接に関係している場合が多く、既にKTMのテストライダー、ダニ・ペドロサは、第4戦スペインGPに参戦することが発表された。
Moto2™ & Moto3™
開幕1週間前の3月17日から3日間、開幕戦ポルトガルGPの開催地ポルティマオ・サーキットでオフィシャルテストを開催。全てのレギュラーライダーたちがシーズンに向けて最後の準備に取り掛かる。
さらに、軽量級は3月9日から2日間、中量級は3月14日から2日間、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで合同のプライベートテストが予定され、シーズン中には、第4戦スペインGP後の5月2日、第10戦イギリスGP後の8月7日にもテストの機会が設定されている。
レギュラーライダーたちは、オフィシャルテスト以外に最大4日間のテストが可能。上記のテストに参加せず、他の日に、欧州の任意のサーキット、またはチームが拠点を置く国のサーキットでプライベートテストを実施することが可能。その場合、そのサーキットで開催されるグランプリの14日前でなければいけない。ライダーがトラックに入った時点でテストを実施したと見なされることから、天候を考慮する必要がある。
コンセッションの優遇を受けるシャーシコンストラクターから提供されるバイクを使用するチームは、4日間ではなく、最大7日間のテストが許可される。対象は、フォワード・レーシングのマルコス・ラミレスとアレイシ・エスクリチ。