オフィシャルテスト~王者バグナイアが最速時計刻む

22年型ユーザーたちが上位に進出、ビンダーがシミュレーション、モルビデリが最多95周

 

プレミアクラスは11日、開幕戦ポルトガルGPの開催地アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェこと、通称ポルティマオ・サーキットで今年2度目、プレシーズン3度目のオフィシャルテストを開始。

気温22度、路面温度33度まで上昇したドライコンディションの中、1日目は1ヶ月前にセパン・インターナショナル・サーキットで開催されたオフィシャルテストで総合2番手だったフランチェスコ・バグナイアは78ラップを周回し、2021年11月に自身が第17戦アルガルヴェGPの公式予選2で記録したオールタイムラップレコード(1分38秒725)に接近する1分38秒771のトップタイムをマークした。

ドゥカティ
ファクトリーチームのドゥカティ・レノボ・チームは、ダウンウォッシュダクトが追加されたエアロパッケージを継続して、セットアップの作業に専念。総合4番手エネア・バスティアニーニは52ラップを周回して1.238秒差の17番手。

総合5番手ホルヘ・マルティンは、ファクトリーチームに所属する2人とは異なり、グランドエフェクトサイドフェアリングのエアロパッケージを継続。63ラップを周回して0.872秒差の10番手に進出すれば、総合16番手ヨハン・ザルコは、他車とは異なるフロントのフェアリングとエアインテークを検証する別メニューに着手。57ラップを周回して0.945秒差の13番手。

2度のオフィシャルテストで好走を見せていた2022年型ユーザーたちは、初日も上位に進出。バレンシアとセパンで連続1番手に進出したルカ・マリーニは65ラップを周回して0.234秒差の2番手。

総合9番手アレックス・マルケスは65ラップを周回して0.565秒差の4番手。総合8番手マルコ・ベツェッキは76ラップを周回して0.837秒差の7番手。総合7番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオは50ラップを周回して0.870秒差の9番手に進出。

アプリリア
テストライダーのロレンソォ・サバドーリが3月上旬にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで実施したプライベートテストで試した複数の新しいエアロダイナミクスを2023年型のフロントフォークやスイングアームに搭載。さらに、昨年5月の第8戦イタリアGPの際に試したT字型のエアロパーツを再投入すると、総合3番手マーベリック・ビニャーレスは88ラップを周回して0.254秒差の3番手。総合6番手アレイシ・エスパルガロは60ラップを周回して0.877秒差の12番手。

2022年の最終型を走らせるサテライトチームの総合11番手ラウール・フェルナンデェスは64ラップを周回して0.689秒差の5番手。アプリリアからエアロパーツなど複数のマテリアルが供給された総合15番手ミゲール・オリベイラは75ラップを周回して0.695秒差の6番手。

ヤマハ
ダウンウォッシュダクトやサイドポッドなど複数のエアロパッケージを準備。昨年4月の第5戦ポルトガルGPで5番グリッドから1分39秒台のペースを刻んで優勝を挙げた総合17番手ファビオ・クアルタラロは、フロントエンドのセットアップに集中しながら90ラップを周回して0.843秒差の8番手。

総合20番手フランコ・モルビデリは、仕様が若干ことなる2タイプのシャーシ(1つはチームメイトが好まなかったもの。クアルタラロは2台とも同じシャーシを使用)で走行すると最多95ラップを周回して1.643秒差の21番手。

ホンダ
レプソル・ホンダ・チームに前回のテストで試したシャーシとそのシャーシのアップデート型と思われるシャーシを準備。複数のエアロパッケージも検証すれば、LCR・ホンダには、スプリント対策と思われる小型化された燃料タンクを投入。

総合19番手アレックス・リンスは77ラップを周回して0.875秒差の11番手。ホンダ勢の1番手に進出すると、総合12番手ジョアン・ミルは74ラップを周回して1.005秒差の14番手。総合10番手マルク・マルケスは78ラップを周回して1.399秒差の19番手。総合21番手中上貴晶は74ラップを周回して1.871秒差の23番手。

KTM&ガスガス
ガスガスの両雄にKTMと同じシャーシを投入。エアロパッケージは異なり、ガスガスはグランドエフェクトサイドフェアリング+ダウンウォッシュダクト。KTMの2人には、グランドエフェクトサイドフェアリング+ダウンウォッシュダクトとダウンウォッシュダクトなしが準備され、総合14番手ブラッド・ビンダーは、12ラップのスプリントをシミュレーションするように連続12ラップを含めて69ラップを周回し1.152秒差の15番手。総合18番手ジャック・ミラーは58ラップを周回して1.216秒差の16番手。

ガスガス総合13番手ポル・エスパルガロは64ラップを周回して1.736秒差の22番手。総合22番手アウグスト・フェルナンデェスは72ラップを周回して2.000秒差の24番手だった。

転倒
アレイシ・エスパルガロは25ラップ目の1コーナー、ヨハン・ザルコは28ラップ目の5コーナー、マーベリック・ビニャーレスは20ラップ目の15コーナー、マルク・マルケスは60ラップ目の14コーナーで転倒。ファビオ・ディ・ジャンアントニオは51ラップ目、エネア・バスティアニーニは53ラップ目に転倒を喫した。

今回のオフィシャルテストは、明日12日が2日目最終日。セッションは現地時間09時30分から17時30分、日本時間18時30分から02時30分まで。セッション終了後には15分間のスタートプラクティスの練習時間が設けられている。

1日目:1分38秒771(フランチェスコ・バグナイア)
ベストレースラップ:1分39秒435(2022ファビオ・クアルタラロ)
オールタイムラップレコード:1分38秒725(2021フランチェスコ・バグナイア)

オフィシャルテストリザルト

 

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