オフィシャルテスト~チャンピオンが38秒台突破!

トップ12がオールタイムラップレコードを更新、14人がシミュレーションを実行

 

プレミアクラスは12日、開幕戦ポルトガルGPの開催地アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェこと、通称ポルティマオ・サーキットでオフィシャルテスト2日目、最終日を開催。気温25度、路面温度40度まで上昇したドライコンディションの中、5メーカーはエアロパッケージを中心としたテストプログラムを継続した一方で、欠場したファビオ・ディ・ジャンアントニオを除くレギュラーライダー21人中14人がシミュレーションを実行してタイヤ消耗や燃費などのデータを収集した。

チャンピオンが1分38秒台を突破!
初日1番手発進を決めたフランチェスコ・バグナイアは、スプリントのシミュレーションを2回実行した後、フライングラップのシミュレーションにトライ。2度目の2ラップ目に2021年11月の第17戦アルガルヴェGP公式予選2で自身が樹立したオールタイムラップレコード(1分38秒725)を非公式ながら0.757秒更新する1分37秒968の最速時計を記録。

8度のランで61ラップを周回し、2021年11月ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催されたオフィシャルテスト以来2度目の総合1番手に進出した。

ドゥカティ7台がトップ8進出
昨年4月の第5戦ポルトガルGPでポールポジションから2位を獲得した初日13番手ヨハン・ザルコは、69ラップを周回して0.296秒差の2番手に進出。

初日2番手ルカ・マリーニは、39ラップ目と58ラップ目に技術的な問題が発生したが64ラップを周回して0.342秒差の4番手。初日7番手マルコ・ベツェッキは、86ラップを周回して0.383秒差の5番手。

初日17番手エネア・バスティアニーニは、66ラップを周回して0.405秒差の6番手に浮上。初日4番手アレックス・マルケスは、72ラップを周回して0.434秒差の7番手。初日10番手ホルヘ・マルティンは、77ラップを周回して0.466秒差の8番手。

クアルタラロがドゥカティ勢に割って入る
初日8番手ファビオ・クアルタラロは、88ラップを周回して0.334秒差の3番手。課題に挙げていた新品タイヤを装着した際のパフォーマンスが向上すれば、初日21番手フランコ・モルビデリは、2日間連続の最多周回となる89ラップを周回して1.098秒差の19番手。

KTM&ガスガス
初日15番手ブラッド・ビンダーは、62ラップを周回して0.512秒差の9番手に浮上すれば、初日16番手ジャック・ミラーは、80ラップを周回して0.941秒差の17番手。初日22番手ポル・エスパルガロは、79ラップを周回して1.006秒差の18番手。初日24番手アウグスト・フェルナンデェスは、48ラップ目に技術的な問題が発生したが64ラップを周回して1.699秒差の21番手。

エスパルガロ兄、明日診察
初日12番手アレイシ・エスパルガロは、52ラップを周回して0.601秒差の10番手。初日に腕上がり症状の訴えたことから、明日13日の午前に手術を視野に入れ、バルセロナ市内の大学病院で検査を受ける予定。

初日6番手ミゲール・オリベイラは、72ラップを周回して0.616秒差の11番手。初日3番手マーベリック・ビニャーレスは、82ラップを周回して0.710秒差の12番手。初日5番手ラウール・フェルナンデェスは、63ラップを周回して0.886秒差の16番手。

ホンダ、ステップ・バイ・ステップで接近
初日はトップタイムから1秒以上離されていたホンダ勢だったが、初日14番手ジョアン・ミルは61ラップを周回して0.794秒差の13番手。初日19番手マルク・マルケスは20ラップ目に技術的な問題が発生し、32ラップ目には転倒を喫したが、76ラップを周回して0.810秒差の14番手。初日11番手アレックス・リンスは、85ラップを周回して0.814秒差の15番手。

初日23番手中上貴晶は、72ラップを周回して1.341秒差の20番手。

シミュレーション
開幕戦のスプリント周回数は12ラップ、レース周回数は25ラップ。総合1番手に進出したフランチェスコ・バグナイアは、連続12ラップを2回実行すれば、ファビオ・クアルタラロマルコ・ベツェッキエネア・バスティアニーニホルヘ・マルティンブラッド・ビンダーアレックス・リンスは連続12ラップ、マルク・マルケスは連続11ラップ、中上貴晶は連続10ラップを2回。ルカ・マリーニは12ラップ目に技術的な問題が発生。アレックス・マルケスは12ラップ目に転倒。

新人アウグスト・フェルナンデェスは連続20ラップ、マーベリック・ビニャーレスは連続18ラップ、ミゲール・オリベイラは連続14ラップにトライしてデータを収集。

ヨハン・ザルコアレイシ・エスパルガロジョアン・ミルラウール・フェルナンデェス、ジャック・ミラーポル・エスパルガロフランコ・モルビデリの7人は、ロングランよりも他のテスト項目を優先。

転倒
ブラッド・ビンダーは2回(5ラップ目の3コーナー/63ラップ目の7コーナー)。アレックス・マルケスは2回(25ラップ目の10コーナー/61ラップ目の2コーナー)。マルク・マルケスは32ラップ目の1コーナー、ラウール・フェルナンデェスは58ラップ目の1コーナー、ミゲール・オリベイラは62ラップ目の3コーナーで転倒したが大事に至らなかった。

プレシーズンのテスト日程が終了。全11チームは、2週間後に当地で開催される開幕戦ポルトガルGPに向けて準備を継続。特に、エンジンの封印とエアロパッケージのホモロゲーションを取得するために最終的な決断を下す。

当地ポルティマオ・サーキットでは、3月15日から2日間、レッドブル・ルーキーズ・カップのテストが開催され、3月17日から3日間、中量級軽量級のオフィシャルテストが予定されている。

オフィシャルテストリザルト

 

1日目: 1分38秒771(フランチェスコ・バグナイア)
2日目: 1分37秒968(フランチェスコ・バグナイア)
ベストレースラップ: 1分39秒435(2022ファビオ・クアルタラロ)
オールタイムラップレコード: 1分38秒725(2021フランチェスコ・バグナイア)

 

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