「ムジェロで戻りたい」

回復具合に依存するが4週間後、転倒から11週間後のイタリアGPで復帰する意向を語る

スペインで開催前日とスプリント、決勝レース後のプレスカンファレンスを含め、全セッションを生中継とオンデマンドで配信する『DAZN(ダゾーン)』が提供するライブストリーミング『Twitch(ツイッチ)』は、開幕戦ポルトガルGPの転倒が原因で負傷欠場するガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3のポル・エスパルガロを招待。怪我の回復具合や日々の生活、転倒の原因を語った。

「この2戦に欠場することが最も心が痛い。ヘレスはホーム。ルマンはタリスマンの1つだから。とにかく走りたかった。チャルテル医師に聞いてみたけど、復帰するのは、ほど遠い状態。今の仕事は身体のリハビリ。1日4時間以上も高酸素カプセルの中で過ごし、さらに理学療法を受け、トレーニングマシンを使用したトレーニングに取り組んでいる。時々、器具と一緒に寝てしまうこともあるけど、一刻も早く回復することに役立っている。」

「転倒のことは、あまり憶えていないけど、まるでフラッシュのように部分的な記憶があり、多くの人たちがあの時の状況を話してくれたから、『パズル』を組み合わせるようにして、転倒の原因を理解した。」

「それは繰り返したくない激突の1つであり、予想していなかったタイミングでの出来事だった。あの瞬間、プッシュするために、ピットボックスから飛び出した後、転倒へと導いた不運の連鎖があった。不意を突かれてしまった。」

「リアタイヤの右側の温度に問題があったために、飛ばされてしまった。最初の責任者は僕自身。他の犯人捜しをしたくない。転倒した後に、エアフェンスが設置された。それが大切。重要なことは、アクションの後にリアクションがあるということ。」

「転倒で、あごを2ヶ所骨折してしまい、顎顔面が最も醜い。4週間も口を閉じることを強いられ、体重が9キロほども落ちてしまい、それに伴って、筋肉量も減ってしまった。唇が裂け、あごを折り、頸椎も骨折。神経に影響を及ぼした神経疾患も抱えている。」

「それはとても痛い。最初の数週間は耐え難いものだった。また、肋骨にはあまり痛くなかった骨折が2ヶ所あり、椎骨には3ヶ所の骨折がある。8番目の椎骨は最も繊細で、これが全ての周回数を遅らせている原因となっている。手のしこりなど、他にも幾つか怪我を負った。」

「バイクに乗りたい。これが理由で毎朝起きる。僕の燃料なんだ。ムジェロで戻りたい。KTM機が機能しているところを見ると、戻りたいという気持ちを強くさせてくれる。ヘレスはスペクタクルだった。ルマンでは、より複雑になるかもしれないと理解するけど、僕はムジェロで戻りたい。非常に速いトラックだから、復帰するには最適な舞台ではないけど、僕は戻りたい。チャルテル医師が許可してくれたら、僕の体調に最も適切だと思われるグランプリを選ぼう。」

「辞めようかと思った。これまでにも考えたことがあり、考える時間が沢山あった。僕の周りの人たちや妻が苦しんでいるところを見て、引退を考えるようになったけど、彼女に出会ったのは、僕が走っているとき。何が僕を幸せにしてくれるのか知っている。僕が幸せだと彼女も幸せだと何度も言ってくれた。」

 
 
 
 
 
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