最終戦バレンシアGPの決勝レース(周回数22ラップ)は、11月16日現地時間12時15分からサーキット・リカルド・トルモで行われ、2番グリッドのイサン・グエバラはホールショットを決めてレースをリード。最後までダニエル・オルガドのアタックを抑え込み、中量級60戦目で初優勝を挙げた。
気温18度、路面温度20度のドライコンディションの中、ポイントリーダーとして3列目9番グリッドからタイトル獲得に挑んだディオゴ・モレイラが1ラップ目から一貫したペースで9番手を走行すると、18ラップ目にタイトル争いのライバル、総合2位マヌエル・ゴンザレスを抜いて8番手に浮上。
9ラップ目10番手、最終ラップ11番手に後退したが、12.019秒差の11位でチェッカーフラッグを受け、中量級2年目、キャリア通算4年目でブラジル史上初となるタイトルを獲得。
『Moto2™』史上最大の逆転劇となる61ポイント差(第6戦フランスGP)をひっくり返してブラジル史上初となるチャンピオンに輝いた。
Brazil’s FIRST-EVER WORLD CHAMPION in motorcycle racing 👑🇧🇷
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) November 16, 2025
Diogo Moreira’s #Moto2 journey ends in glory! 🏆#ValenciaGP 🏁 pic.twitter.com/OVnv6vGPtb
5番グリッドのマヌエル・ゴンザレスは8ラップ目から5番手を走行していたが、15ラップ目6番手、16ラップ目8番手、18ラップ目18番手に後退して、ピットレーンに戻ってリアタイヤを交換。最終ラップ目に自己ベストラップを刻んで最後まで走り切り、1ラップ遅れの22位。
What a shame for @18manugonzalez to end the title chase going to the pits 😔#ValenciaGP 🏁 pic.twitter.com/yjI38pvy7V
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ポールポジションのダニエル・オルガドは1ラップ目からイサン・グエバラを追走。0.717秒差の2位でフィニッシュラインを通過して、第17戦日本GP以来5戦ぶり5度目の表彰台を獲得すれば、11番グリッドのイバン・オルトラは1ラップ目7番手、5ラップ目5番手、13ラップ目3番手に浮上して2.327秒差の3位に入り、新人勢で4人目となる初表彰台を獲得。
7番グリッドのコリン・ベイヤーは4位。13番手グリッドのフィリップ・サラッチ、4番グリッドのアルベルト・アレナス、17番グリッドのジェイク・ディクソン、3番グリッドのセナ・アギウス、10番グリッドのチェレスティーノ・ヴィエッティ、15番グリッドのトニー・アルボリーノがトップ10入り。
6番グリッドのアレイシ・エスクリチはジャンプスタートにより科せられたダブルロングラップペナルティを消化して14位。8番グリッドのダニエル・ムニョスと14番グリッドのバーリー・バルトゥスは1ラップ目の2コーナーで転倒。12番グリッドのアロン・カネトは転倒を引き起こした行為により科せられたダブルロングラップペナルティを消化して15位。
20番グリッドのダビド・アロンソは18位。26番グリッドの國井勇輝は31.778秒差の20位。
チャンピオンシップ
ポイントリーダーのディオゴ・モレイラは5ポイントを加算。総合2位マヌエル・ゴンザレスに対してアドバンテージを24ポイント差から29ポイント差に広げ、総合3位バーリー・バルトゥスは自己最高位となるトップ3入りを達成した。